震災覚書 4 | 佐藤裕也眼科医院のブログ

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女川原発のこと。

東北電力女川原子力発電所は、辛うじて大惨事から

のがれることが出来ました。

海抜14mの、他より高い位置に建てられていたためです。

建設に際して、当時の東北電力副社長が、津波の高さを考えて、14mを

強硬に主張して、一歩もひかなかった、と言われています。

委員会の全員一致で可決ということから、

他の委員は同意せざるを得なかった、とのことでした。

発電所が高い位置になれば、冷却水のくみ上げなどランニングコストが、高く

つくわけで、発電コストも高くなります。


副社長は、皆に恨まれて引退したそうです。今となっては

誰よりも先見の明があったということになります。


イラン、イラク戦争や、テロ事件がおきると、女川原発の

前に巡視船が何日も停泊して見張り続けて

います。福島の東京電力原発の前にも必ず巡視船

が停泊、見張りをしています。テロ対策です。

海側に津波を妨ぐ高い防波堤があると

テロリストがかくれ易くなります。それを妨ぐ意味で

福島原発が海側からまる見えなのか、と勝手に

考えていた時代もありました。

それにしても海から見た福島の東京電力福島原子力発電所

は津波に対して全く無防備でした。


福島原発のある海岸線一帯は海からながめると

高さ数10mの高い崖になっています。

それを波打ち際までけずって原発が建てられて

いるように見えます。

津波が来れば当然ひとたまりもありません。


宮城県に大津波が来ても、福島県に大津波が

来ない、などと都合のいいことを誰が言い出したのでしょう。

仙台から相馬市まで100kmしか離れていないので、

似たような津波が来ると、考えるのが普通だと

思いますが。

東電の原発事故は、危機管理の甘さがまねいた人災としか言いようがありません。