鶴審神者本丸の小説 | 常に病んでます。
お久しぶりです、20歳成り立て菘裕太です。
今回は実況でシリーズを上げている鶴審神者と刀剣男士と一緒に実況するという動画を上げている本人です。
やっと現実世界で落ち着きが取り戻せたので、小説を上げたいと思います。
活撃刀剣乱舞放映開始とのことで、この大きなビックウェーブに乗るしかないなと思い、載せました。
ちなみに、実況動画を先に見てこちらを見ることをお勧めします。

それでは始まります。



✿本丸に冬の景趣が無い理由✿

この本丸には何故か冬の景趣がない
俺が冬の景趣を望んでいても、主は嫌だと一点張りで断る
それきり、主は冬の景趣以外の景趣を揃えた

夜、眠れなくなった俺は夜風に当たりたい気持ちだったため庭に出たところ、主がぽつんと廊下に腰を下ろして月を見ていた

「よ、主」
「鶴丸さん……、起きたんですか?」
主は少し舌足らずで俺に応答をした
「今日はまぐれだぜ、何時もはこの時間は寝てるぜ」
「あっはは、鶴丸さんじじいですもんねぇ……」
「笑い事じゃないぜ、三日月のほうが歳がいっているっていうのにな……」
そうして笑い飛ばしたあと、俺は前から疑問に思っていたことを主に問いをかけた
「そういや主、なんで冬の景趣だけ買わなかったんだ?」
「え……」
「前々から気にはなっていたんだ、なんか理由があるのかい?」
そう言うと主は俯き呟いた
「……嫌いなんです」
「……?なにがだい?」
「椿の花と冬の寒さが……、何故か、あの時の守れなかった僕の罪を、十字架を背負わされてる感じがして……、それで、……それで……!!」
「主」
「僕、守れてますよね!?みんな、短刀も脇差も打刀も、全部!!無事ですよね!?」
そう言って主は俺にしがみついた
「主……、大丈夫だ、きみが鍛刀したのも拾ったのも、政府から貰ったのも、ちゃんと居るからな」
「大丈夫、……なん、です、ね、よ、かった……」
主は後ろにつれて言葉が切れ切れになり果てには俺の腕の中で寝てしまった
「全く……、俺は夜風にあたりに来たんだがなぁ……」
軽くボヤくと、俺は主を抱え主の寝室へと向かった


✿とある壊れた審神者がまた審神者をやる経緯✿

「審神者さま、いえ、いまは*さまでしょうか?*さま、またもう一度審神者をやりませんか?」
目の前の小さな狐がそう言うと、僕は疲れきった顔で狐を見た
「こんのすけ……、もういいの、もう、僕に審神者は……」
「いえいえ、貴方様はまだ霊力が残って……」
「なんにもあの人たちを守れなかった審神者に用なんか無いじゃん!!なんで僕ばっか!!こんのすけだって!!なんで**たちが本体の刀が壊れるまで戦わせたの!?どうして検非違使が来たって連絡が来なかったの!?なんで彼らが本丸に帰らせずに僕に迎えに向かわせたわけ!?どうしてなんだよ!?なんで……」
言い終えると僕はまた泣き崩れた
こんのすけは呆れた声で僕に話をした
「貴方様は、仇を、打とうとしないで泣きわめいでいるのですか?」
「……っ」

もしかしたら、また、審神者になったら、彼らに……でも、またあのことになってしまったら……
「安心してください、初期刀でまた**殿を選択しても記憶が引き継がれることは一切ありませんのでご了承ください」
そうか、またもう一度**を選んだとしてもまた一からの関係だ
それだったら、苦しい思いをするなら別の子を選んだ方がマシだ
そう考える時点で僕の気持ちは固まっていた
「答えがないようですね、それでは、また来ます……」
「待ってこんのすけ」
僕はこんのすけを引き止め、僕は今固まった決心を音にした

「僕、また審神者やります」

「良い心掛けです、それでは準備はいつ……」
「今がいい、現実なんか、僕はいる意味が無いから」
「いやいや……、心掛けは良いのですが、良いのですか?現世に帰りたくはないと」
こんのすけが問をかけると僕は急かした
「ねぇ早く、出来はしないの?」
「出来ますよ、それでは、目を閉じて手をお出しくださいませ」
こんのすけの合図に僕は手を差し出した
すると、手のひらに少し生暖かい体温が感じた


「はい、良いですよ」
「うん……」
そして目を開け、目の前の景色を確認した
前まで刀の子たちが笑いあって楽しんだあの本丸が、確かに目の前にあった
「ここ、僕がいた……」
「はい、大丈夫でしたか?」
うん、とこくりと頷いた
僕ははじめに選ぶ初期刀の名を言った
「加州清光」
「えっ、いまなんと、初期刀は加州殿を、**殿ではなく……」
こんのすけは困ったようだが、僕は加州を選びたかったんだ
「いいんです、彼を選ぶよりかはまだ他の人たちを選んだ方がマシです」
そう言って僕は目の前にこんのすけが背負っている打刀の加州清光を手に取り、残りの霊力を注いだ

「俺、加州清光。川の下の子、河原の子……って、え?鶴丸……さん?」
「へっ……鶴丸さんってあの、鶴丸国永のことだよね?えっ、何処何処……!」
僕がそうキョロキョロと周りを見るとふと加州くんが僕を指さした
「え?僕?……なんで僕指さすの?」
「えっだって、鶴丸さんの格好……いや……『鶴丸国永そのもの』だよ、君……主」
そう言われて自分の容姿を見てみた、確かに、前の本丸でなかなか手に入らなかった鶴丸国永そのものの姿だった
「えっ、じゃあ僕今回は戦う審神者なんですか!?こんのすけ!?」
「いえ、基本審神者は出陣は出来ません、貴方も十分そのことを分かっているでしょう?」
「……?」
こちらの状況を知らない加州を横目に、こんのすけは後に鍛刀場所へと向かった
「こんのすけ、出陣などの概要は?」
「それは後ほど、二度目の解説はあなたに不要かと思いまして、先に鍛刀だけでもと」
そう言ってこんのすけは小動物の様に走りかけて行った
「どうするの?あーるじ?」
「それじゃあ、こんのすけの言う通り鍛刀場へと向かおう?」
ようし行こう!と加州は僕より数歩先に行った
「早く早く!」
「待って加州くん、道案内僕がさせて!ああ!この着物ジャラジャラしててそして何より重い!」

息も上がってない加州くんの横で息を切らしている僕、流石にこの着物、重い……
「先に鍛刀一人目を作成しました、愛染国俊です」
愛染国俊、彼は蛍丸や明石国行という来派兄弟刀であり彼は短刀という分類に所属している
「愛染くんかぁ、よろしくね愛染くん」
「あぁ!よろしく頼むぜ!」
そう言って愛染くんは元気な男の子らしい笑みを浮かべ僕に握手をした
「よろしくね愛染」
「よろしくな加州!」
加州くんも愛染くんに挨拶をしたあと、愛染くんは僕をジロジロと見つめた
「え、また鶴丸さんのことですか?」
「えっ、じゃあこの人鶴丸じゃないのか?」
「申し訳ございません、訂正しておきますと彼は鶴丸国永ではありません、この本丸の審神者様でございます」
こんのすけがそう言うと愛染くんはあぁ、と納得した顔で僕を見た
「そりゃ納得したぜ!本物の鶴丸はもっとサプライズ仕掛けている刀剣だもんな!!」
愛染くんはこんのすけに部屋の案内をしてもらい一人と一匹は何処かへと行ってしまった

「まさかまた愛染くん出るとは思わなかったなぁ……」
「ねぇ主、さっきからまた、とか二度目の、とか……主?何があったの?」
加州くんがそう言うと僕は鍛刀の資材の数値入力の手を止めた
「……今はまだ言えないけど、……そうだ、加州くん耳貸して、一つプレゼントしてあげる」
なになにと加州くんは僕が話しやすいように少し屈めてくれた
「***って、言うんだ、僕の真名、あげるね」
「っ!?主それ!なんでっ真名言っちゃうの!?」
「ごめんなさい、でも、以前の本丸ではこれやってたんだ、だから今回も三振りだけ教えてるの」
そう、以前の本丸では初期刀、初鍛刀、そして、大切な刀剣、その三振りだけ特別に真名を教えている
前回は失敗はしたけれど、今回はしくじらない

その願いを込め鍛刀命令を出す

「え?」
「すっごい、主……」
3:19から始まるカウントダウン、それは三時間二十分の刀剣だ
「主!て、手伝い札……!」
「あ、うん!」
僕は鍛刀の妖精さんに手伝い札を渡し、三時間十九分はあっという間に終わりを告げた

桜の花が一つ、ひらりと落ちていく瞬間に目の前に白を基調とした着物を纏った、そう、僕とそっくりな人が現れた

「よっ、鶴丸国永だ、俺みたいなのが突然来て驚いたか?」








お疲れ様でした。
実況動画投稿は新しくパソコンを買ってまた、やりたいと思います。
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それでは。