恋する日本語

テーマ:
 ひとも言葉も変化していくのは自然の流れだと思っています。だから「最近の若い者は…」とか「近頃日本語がおかしくなってきている」とか説教じみたことを言うつもりはないのだけど、やはり言葉って大事だよねとしみじみ思わされたのが小山薫堂『恋する日本語』(幻冬舎)

 これはある意味、絶滅の危機に瀕している日本語の単語から膨らんだイメージで紡いだ、ほんの小さな物語。「刹那」「玉響」「偶さか」…などなど、豊かな情感を秘めた言葉ってこんなにあったのね。「夕轟(ゆうとどろき)」(=恋心のために夕暮れ方、胸が騒ぐこと)なんて言葉を聞けば、字面だけでもぼわ~んとイメージは膨らむし、思わず心がざわざわとしてくる…(これはある意味、快感かも??)。こんな風に想像力をかきたてられる言葉は、やはり失いたくないもの。と同時に、いつも十分に「感応する」ことのできる自分でいたい。

 だけど、今、周囲を見回してみれば、想像力を必要とせずに使える言葉だけが、生き残っているような気がする。背後にたくさんの意味を隠し持った言葉にとって、現代は受難の時代なのかも…。「最近、想像力に欠けた人が多いよね。ちょっと考えればわかることなのにね」なんてことを友人と言い交わしている私は、やはり「近頃の若い者は…」って眉をひそめる前時代の遺物と化しているのかしらん…。
AD

ムール貝のワイン蒸し

テーマ:
ムール貝のワイン蒸し  この間、ラジオ(J-Wave)を聞いてたら、最近ムール貝が注目されていて、専門店も登場しているのだとか。ま、だからというわけではないですが、今夜も馬場の店で「ムール貝のワイン蒸し」などオーダーしてみました。同じく「プロヴァンス風」というトマトソースで食べるメニューもお気に入りですが、今夜は他にトマトソース物を食べる予定だったので「ワイン蒸し」に決定。ちなみに、そのラジオ番組の出演者(J-WaveなのでNavigatorと言いますが)は、「ムール貝なんて食べるものじゃないと思ってた。パエリアなんかで出てきたらよけてた!」なんて大いばりしてるので、ちょっとなぁ…でした。

BOOKS
江波戸哲夫『小説盛田昭夫学校(上) (下)』プレジデント社
AD

塩豚のポトフ

テーマ:
塩豚のポトフ  この間塩漬けしておいた豚肩ロースの塊肉をポトフに。
・キャベツ:1個を半分にしたものをまた4等分の串切り(?)
・ニンジン:皮をむくだけで丸のまま
・タマネギ:今日のはちょっと大きめだったので半分に切る
・セロリ:長さ8センチぐらいに切る
以上の野菜とともに肉を2センチ厚さぐらいに切って鍋に放り込んでひたすら煮込むだけ(1時間ぐらい)。スパイスはローリエと粒胡椒ぐらいでよいでしょう。この料理は、なんといっても野菜を大きめにがポイント。じっくり煮込むから芯まで火が通るし、肉の旨みが野菜にしみこんで「うんまぁ~」です。
AD

イタリア風鯛めし

テーマ:

鯛めし1    鯛めし2  
 つまり、鯛を使ったリゾットのようなものです。タマネギみじん切りと米を炒め、鯛を乗せてスープで炊くだけ。炊きあがったら、鯛の身をほぐしてまぜます。普通のご飯っぽく食べたいんだったらスープは普通に炊くときと同じ水加減で。リゾットっぽくするんだったら多めに。これがなかなか旨いんですよ。


BOOKS
柴田よしき『ゆきの山荘の惨劇 猫探偵正太郎登場』角川文庫

ある女流作家の飼い猫・正太郎が主人公。猫探偵って猫好きな探偵かと思ったら、本物の猫だったのでちょっとびっくり。彼が友人の犬や思いを寄せる美猫とともに事件を解決していくわけなんだけど、違和感なく読めてしまうのが、この著者の力量でしょう。最後の方で、この正太郎が「(俺の同居人は)人間が描けてない、なんて世間から言われることになってしまう」と言うところがおかしかった。それは人間の描き方とかストーリー運びがダメということではなくって(普通はそういう意味ですが)、ただ猫を描いているってことだけなわけですからね。

インド居酒屋??

テーマ:
タンドリーチキン  ちょっと“怪しい”居酒屋があるという話になったのです。店員はインド人ばかりだって…。う~ん、ある種の人たちが好む「フィリピンパブ」なるものなら聞いたことがあるけど、インドか…。でも、ついついノリで連れて行ってもらいました。そしたら、いやはやビックリ! インド風のメニューが充実した居酒屋でした。しかも、店長は流暢な日本語をあやつる「超すすめ上手」。本格派タンドリーチキンがうまかった~。

お寿司

テーマ:

とびっこ握り  …というと、正直言って何となく肩に力入っちゃいますが、今夜は友人の知り合いのお店。握っているのは友人の後輩。彼のお父さんであるところの経営者は、友人の父上の後輩(ん? ややこしい?)。そろって先輩・後輩の間柄だから、吹くのは先輩風か? でも、まかせてください! 口だけじゃなくて手も出しますから。というわけで、たんまり食べさせていただきました。写真は、(珍しい?)わさび味のとびっこの握りです。


 寿司屋と言えば、某数寄屋橋の職人さん。某料理評論家はベタ褒めしていて、あまりに褒められるものだから、つい調子に乗って「まず店の開けはなの一人前は、手をなじませるために自分が握る」とか言っちゃってます(某料理評論家の著作で)。そのあとに来る彼目当てのお客さんのためにだそうな。う~ん、そこまで言っちゃっていいものか…。うちは居酒屋じゃないんだから酒飲みは来るなとか、酒飲みは長っ尻で食べずに飲んでばかりだから料金は時間で取るとか、百歩譲ってそのぐらいのことはいいとしても、せっかく来てくれた口開けのお客さんに失礼ってもんではない? 黙ってやるか、自分で食べちゃってください。自分の腕の力を図るリトマス試験紙ならなおさらです。

プチトマトのパスタ

テーマ:
プチトマトのパスタ  材料はプチトマトだけです。そのかわり(?)、一人分1パックぐらいふんだんに使っちゃいます。フライパン(焦げ付かないようにテフロン加工、もしくは厚手のものがベター)にオリーブオイルを入れて、ニンニクや鷹の爪などをお好みで入れた後、へたをとって、その部分に十字の切り込みをいれたトマトを入れて蓋をします。火は弱火で、焦げ付かないように時々ゆらしながら蒸し煮している間に(10分ぐらいかな)パスタを茹でて、ゆであがったらトマトのフライパンに投入。味付けは塩胡椒など適当に。ほどよく煮くずれたトマトが何とも甘くておいし~の。あ、トマトって、やっぱり果物?って思います。

追記:「調味料はこれだけ?」とのコメントをいただきました。基本はこれだけですが、お好みでバジルを散らしたり、いろいろできると思いますよ。ただ、前にも書いてきますが、塩はミネラルたっぷりの美味しい塩(私はゲランドの塩)を使っていただくのがいいかと。こういうシンプルな料理こそ、塩の旨みがひきたちますから。ちなみに、今回私は、バルサミコ酢も入れてみました。

豚とアサリのワイン蒸し

テーマ:

豚とアサリのワイン蒸し  豚とアサリは、意外に好相性。ポルトガル料理として紹介している本もあります。オリーブオイルで豚肉、アサリを炒めて、白ワインを入れて蒸し煮。プチトマトを半分に切って入れて、アサリの口が開いたらできあがり。パセリみじん切りなどを振りかけて食卓へ。

 ちなみにこの豚肉は、肩ロース塊を買ってきて、必要なだけ薄切りにしてこの料理に使い、あとは塩をすり込んで塩豚にしときます。


BOOKS
荻原浩『明日の記憶』光文社

 今年の本屋大賞2位(1位は『夜のピクニック』)。若年性アルツハイマーがテーマ。
頭の中に白紙を1枚差し入れられた気分だった。
 まるで砂のように、だんだん記憶がこぼれおちていく…。これは恐怖です。広告代理店の営業マンの主人公は、必死でそれをつなぎとめようと、自分の周囲に起こることをすべてメモ書きにして、スーツのポケットというポケットを紙片で膨らます。ある日通い慣れた取引先に行こうとして道順がわからなくなり、渋谷で立ち往生する彼のポケットから舞い落ちる無数のメモ紙片。まるで映画の1シーンのようにその様子が映像となって目に浮かぶとともに、背筋が寒くなる思いも…。
記憶がいかに大切なものか、それを失いつつある私には痛切ににわかる。記憶は自分だけのものじゃない。人と分かち合ったり、確かめ合ったりするものでもあり、生きていく上での大切な約束事でもある。
 最近、記憶力に自信のなくなっている人にとっては、まさに他人事ではない!? それゆえに重いテーマながら一気に読ませる迫力があります。ただ、もう少し個々のエピソードにメリハリがあったらもっとよかったかなと思いました。主人公の周囲の人物の描写、主人公との関係など、少なくて良いからもっと深く書けば、もっと怖くなったのに…と少し残念。

映画“ネバーランド”

テーマ:

 ジョニー・デップは好きな俳優の一人でしたが、最近の作品は全然見てなかったので久しぶり。これは、あの「ピーターパン」の著者がどのようにして、「ネバーランド」を想像するに至ったのかという実話に基づいた話。主人公の劇作家がひょんなことで知り合った4人兄弟たちとの交流。その中からネバーランド(夢がかなう場所)の構想が浮かんでくる過程。それぞれ個性的な4人の男の子たちの心の揺れとか、子どもから大人へと変わる特別な瞬間など、見ていて胸がキュンとなるシーンがふんだんにあって、もちろん最後は涙、なみだ…。
 
 ジョニー・デップは、やっぱりよかった。「今、君が大人になった瞬間を見たよ」(科白不正確)とか、「そこは夢がかなう場所なんだ。信じれば絶対に行ける」とか、泣かせてくれます。古き良き時代の話と言ってしまったら身も蓋もない。でも、そんな「古い良さ」を感じさせてくれたのが、衣裳。4人兄弟がいろんなシーンで見せてくれるおそろいの服が何とも可愛くて印象的なので、これにも注目です。


BOOKS
柴田よしき『フォー・ユア・プレジャー』講談社文庫

このところのお気に入りシリーズ第2弾。この間、新作は読んでしまったので、今のところはこれで終わり。かなしい、寂しい…。読み終えるのが惜しいような気分になる小説って、あまりないからこれは貴重です。今回は、ある女に依頼されて、彼女が一夜をともにした男を探すうちに、事態は思わぬ展開に…。一見なんの関係もなさそうないくつもの事件が、最後には1つのところに収斂していく様はみごと。この筆力、構成力が読者をひきつけて止まない所以なのでしょう。このシリーズの次作が待たれます。

二日続けて!?

テーマ:

真鯛のカルパッチョ  このところ何日かのシゴトの緊張感(つまり締め切りってヤツです)から解放されて、またまた高田馬場のワインバーへ。しかも、昨日今日と二日続けて。もちろん一緒に行く相手は違います。「昨日オーダーしたものは勘弁してね」とわがままを言ったりしながらも、やはり二日続けて満足しちゃうのよね、この店は。料理、ワインが美味しいのは大前提ですが、居心地がいいのも通っちゃう理由のひとつ。この間雑誌に紹介されてしまったので、客層が変わる?との心配も、今のところはそれほど必要なさそうです。


BOOKS
梅森浩一『超絶! シゴト術』マガジンハウス
 最近、仕事柄ビジネス書を読む機会が多くなっていて、今まで知らなかった世界に触れることも多い今日この頃。この著者は、そんな中で注目の書き手の一人です。時には夜9時に就寝して、4時起きで早朝出社して能率よく仕事を片づける法とか、会議を楽しむ法(何とお茶菓子にひと工夫!)や空き時間を作り出す法など、会社生活にメリハリをつけて、積極的に楽しんじゃう Tips が満載。この「楽しく」が非常に大事だと思うのです。どんなに仕事がたてこんでいようとも、「できません!」なんて絶対に言いたくないし、もちろん悲壮な顔して長々と机に張り付いているのもカッコ悪い。水鳥みたいに、水面下では必死に足を動かしていても、涼しい顔でいたいもの。その余裕が仕事を「超絶」に進めることになるのでしょう。
 一番秀逸だと思ったのは、朝の目覚めをとびっきりなものにする方法。コーヒーメーカーにこんな使い方があったとは…!?