マグニチュード8の地震が東京を襲う。外にいたこともあって難を逃れた未来だったが、弟の悠貴がまだ建物の中にいることを思い出し探しに行く。その過程で、前回売店で会ったバイク便ライダー・日下部真理と出会い、2人で悠貴を探すことに……。


 前回ずっとウダウダウジウジしていた未来が、必死になって弟を探しに行く姿は、見ていて胸が熱くなりました。私にも弟がいますが、自分が未来と同じくらいの年頃で同じ立場に立ったら、果たして探しにいけただろうか。ただ怖くて蹲っているだけになりそうな……。いやむしろ、あんな子供だからこそ、危険を顧みずに(というより自分も危ないなんてことに意識が回らずに)探しにいけるのかな。

 崩れかかっている上に火事まで起きている建物に入るのは、その危険性を考えるなら、決して無条件に誉められたことではありません。ですが、真理さんも言っていたように、未来は本当に良いお姉さんだな、と思いました。それだけに、悠貴が見つかった時は、ウィキペディアに「未来と悠貴はお台場でであったバイク便ライダー日下部真理の力を借りて世田谷の自宅へ帰ろうとする」と書いてあって既に弟の生死を知ってしまっていても、嬉しかったしちょっと目頭がジーンときました。


 ところで、避難する人が冷静で少し意外でした。みんな我先にと逃げようとして、もっとパニックになるのではないかと思っていたのですが。あれだけ巨大な地震だと揺れている間は立っていることも出来ないし、揺れが収まれば余震がある以外は嘘みたいに静かなので、案外パニックにはならない、ということなのかな。

 関係ないですが、地下鉄の駅にいるときに大地震が起きるとかなり危ない、というのは聞いたことがあります。地震によって電源が落ちるので真っ暗になってしまうからだそうです。突然何も見えない暗闇に放り込まれればそうそう平静でいられるわけ無いですしね。しかも真っ暗ということは、例えば誰か転倒してもパニックに陥っている人々は気付かない訳で…………という悪循環。そんな話を聞いたら地下鉄になんかもう怖くて乗れないよ、という。

 話が逸れましたが、そういう二次的要因が無ければ、そこまでの混乱には陥らないものなのかもしれません。


 さて、何とか避難した未来・悠貴・真理の3人。ようやく腰を落ち着けて安心したせいか、未来はもとのウダウダ中学生に戻ってしまいました。ですが、ケーキを通じて未来は素直になり、真理を信頼できるようになったようです。これから3人でそれぞれの家族を探しに行く長い道のりが始まるわけですが、親の安否がわからない姉弟と、娘の安否が分からない母親。この3人の間に紡がれる擬似家族的な絆もまた、このアニメの見所になりそうです。



● 東京マグニチュード8.0感想記事まとめ


第1話



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