あんさんぶる*Pyxisと挑んだ先週末から今日までの声楽アンサンブルコンテストの本番を終え、今年度の活動をやっと終えて燃え尽き症候群におちいっております。

 私生活も音楽もたくさん色んな事がありましたが、人生の中で一番色んな事にチャレンジした一年でした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

4月:コーラスめっせ、東京カンタート指揮コン

5月:所属団体の演奏会、京都府合唱祭、オープンG.U. vol.1

6月:大阪府合唱祭(Pyxis初本番)、オープンG.U. vol.2

7月:宝塚室内合唱コンクール

8月:オープンG.U. vol.3、地域のお祭り演奏

10月:関西合唱コンクール(G.U. & Pyxis)

11月:ハルモニア合唱指揮マスタークラス、ゼルダ記念公演

12月:クリスマスコンサート

1月:東京ジョイント演奏会、大阪アンコン(セカスト初本番)

2月:もうひとつの京都コンクール

3月:G.U.演奏会、JCAユース、福島アンコン

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

思い返すと今年度はとにかくやれることをやってみようと意気込み、覚えているだけでもこれだけの本番やイベントに参加することができて、よく今日まで走ってきたな...と思います(これ以外にもたくさんイベントの見学や関わりがありましたが)。

カンタートに初めて参加し、緊張や慣れない空気にボロボロになったことや、今年から始めた女声合唱団の「あんさんぶる*Pyxis」の始動、宝塚に出てはカメールに衝撃を受け、全日本コンクールでは悔しい思いをし、ハルモニアのマスタークラスでも色々と心を打ち砕かれ、演奏会に追われながらJCAでは色々と迷惑をかけ、最後の福島でも悔いの残る本番となってしまうという本当にチャレンジしてはうまく行かない事ばかりで思い出すだけでため息が止まらないというものです。自分の想像以上の実力不足を突きつけられる一年でした。

 

とはいえ、多くのイベントを通して新たな仲間や繋がりがたくさん出来たし、全てのイベントに自分なりの成長や気づきを見出せた一年だったと思います。日本各地に友達ができ、尊敬できる人とたくさん出会い、多くの人にいつも以上に助けをもらったそんな一年。

 

 「音楽を学ぶとは何か」と自問しつつ、その答えが一つ見つかる度に何もない自分に涙を流し、音楽から「音が苦」へと変わった一年でもありました。

大きな目標を見上げては、そのあまりの大きさに自分の今立っている場所が分からなくなり悩み続けた一年となりましたが、”謙虚でいよう”というこれまでの上から目線の心構えではなく「謙虚にならざるを得ない」厳しい現実と闘う日々を送れたこの一年は自分の音楽人生で決して忘れる事のできない一年になりました。

 

どのイベントを思い出しても本当に山ほど思い出が溢れてきますが、苦しいことも多かった分本当に楽しくあらゆる事にめぐまれた一年でした。

 

今はまだ疲れ切っていますが、また来年度も盛り沢山で頑張ります!

JCAユースとか、福島の思い出とか、また書けたらいいなぁ。。なんて。

G.U.もPyxisも新メンバー募集中です!一緒に歌いましょう!!

 

今週末は鳥取県へ全日本合唱コンクール全国大会へ聞きに行きます。

 

部門改正されて以来、一般部門の全国大会へはこれまで幸運にも3年連続出場していたので今までは演奏する事ばかりでしたが、今回は初めて聞く事に専念ができそうです。

 

ここ1年は今までとは違い、海外の団体や他の地域の色んな合唱を聞いてきましたが、やはりコンクールは良くも悪くも特別な演奏機会であると思っています。

コンクールの結果がただの良し悪しを決めるという事だけでなく、その年の合唱トレンドを作っていくような、そんな感覚があります。

 

大学ユースを朝から全て聞く事ができるというのはとても新鮮で、去年まで出ていたホームな部門としては知ったばかりの合唱団の中で自団体と比べるでもなく純粋に楽しめるというのは嬉しい事です。

 

全部門聞く事ができますが、どこまで体力がもつか。。

刺激ある演奏に沢山出会えることが今から楽しみです。

*金曜日の夕方には現地入りしている予定なのですが、全くその後の予定がありません。どこか大学ユースの練習にでもお邪魔したいと思っていたり、思っていたり。。(特に繋がりもないので、イイよ!というところがあれば是非!)

 

そして日曜日の演奏を聴き終わったら20時台の鳥取からの夜行バスで東京へ(その乗車時間何と12時間以上!...)

 

週明けからは東京のハルモニア・アンサンブルさんが今年初めて開催される「harmonia ensemble 第1回国際合唱フェスティバル」に参加します。

今年の全日本コンクール全国大会の審査員のお一人でもあるBrady Allredさんが講師を務められる「合唱指揮マスタークラス」に参加するためです。

 

今年は東京カンタートに続き指揮に関するイベントに参加させて頂ける機会が多く、しかも今回の講師のBrady Allredさんはあの”Salt Lake Choral Artists”や”University of Utah Singers”を指揮するアメリカを代表する指揮者であり、しかもしかもそのモデル合唱団があのharmonia ensembleというこの機会を逃してはならないと言うことで飛び込んだのです。

 

講習曲はタリスやメンデルスゾーン、グリーグやデュルフレなど様々で午前午後と1日かけて講習会をしてもらえるということなので心は鬱気鬱気ウッキウキです。

受講生の中で何人かに選ばれると最終日のharmonia ensembleの演奏会で課題曲を指揮できるチャンスがあるとか。頑張ります。

 

その翌週には第三回オープンG.U.を予定しており、今回も某地方からバスをチャーターしてお越し頂けるような話も聞いており非常にもりだくさんな日々になりそうです。

自分の音楽的な懐を深めていくと同時に、さらに多くの情報や技術などを発信していきたいと思っています!

 

(特にトップ画像として貼る写真がなかったので。。我が家の猫たちで左が”みかん”右が”ゆず”の柑橘系兄弟猫です。お風呂場の蓋の上が暖かいらしくいつも寝ています。)

先週末10/9~10と二日間に渡る関西コンクールが終わりました。

 

今年はG.U.Choirで「混声合唱部門」、

今年初出場の女声合唱団である”あんさんぶる*Pyxis”は「室内合唱部門」で挑戦しました。

 

G.U.はこれまでの「大学ユース部門」を離れ一般の混声合唱部門へ新しく挑戦し、

Pyxisは毎月1回程度の練習をコツコツ積み上げての挑戦となり、どちらも新たな挑戦として挑んだ二日間でした。

 

(*ちなみに何度か周りの方々からは「G.U.Choirは年齢制限を超えたから混声部門へ?」と聞かれることがあるのですが、そういう訳ではなく今年も平均年齢22歳(最高年齢は26歳)のバリバリユース年齢ではありましたが、3年間大学ユースの部という部門で育ててもらい、今年は更なるステップアップを!という気持ちで挑戦したものです。)

 

さてG.U.は今年、去年とのメンバーの入れ替わりも多くありながら40人(18人メンバーが増えました!)という過去最多人数での挑戦となりました。

今年は課題曲にしても自由曲にしても過去最高難度での挑戦尽くしで、苦しい場面もありましたが、メンバーの熱気や合唱団の集中力のもと本当に今までで一番良い練習、演奏ができました。

初めてコンクール前に「早くこの演奏を聴いてもらいたい!」という合唱団全体の前向きな気持ちで臨むことができたコンクールで、本番も非常に集中力のある演奏ができ、過去最高の出来であったという満足感もありました。

 

しかし!結果は金賞ではあったものの、全国大会には遠く及ばない悔しい結果に終わりました。正直自信もあったので、順位表を見て我が目を疑いましたが、「これが客観的な自分たちの立ち位置なのか」と受け入れるほかありませんでした。

 

聴いていた人には「流石にあれはあまりにも順位が低すぎる」「G.U.Choirのあの演奏が全国推薦されないのは納得がいかない」という温かい言葉もたくさん頂きましたが、まだまだ関西の有力な一般合唱団の前には大きな壁があるのだと現実を突きつけられました。

 

とは言うものの、今年の練習は本当に良かったし、団員も本当に力を尽くしてくれたので合唱団として本当に大きく成長できたこと、また次なる大きなモチベーションができた良い経験となりました。

 

審査員の一人であった木下牧子先生のご講評でも「合唱界との特定の関わりを無くし、純粋な審査ができるように10年振りの審査員を務めたコンクールで、本当にレベルの高い演奏が続く中、ベテラン合唱団だけでなく若手の合唱団が本当に力をつけており、耳が非常に良く、この先が楽しみだ」と仰って頂き、唯一審査員の中で1位をつけて頂いた事も救いとなり、これからの励みとして更に積み重ねていけるとおもっています。

 

翌日の室内合唱部門でもPyxisで銀賞を受賞し、こちらも結果としては不本意ではあるものの、また次に向けて前向きに動き出せそうかなと思っています。

 

自分自身もっと音楽の内側を深めていけるように頑張りつつ、これから多くの合唱団の練習が豊かに、そして楽しめるものになるよう提案し豊かなものにできるよう力を尽くしていきたいと思います!

 

また色々と音源も公開していければと思っています。

ひとまず今年度半期に渡る一つのイベントが終わりました。

 

次はクリスマスに京都駅の大階段で行われるコンサートや、来年3月5日(日)に宝塚ベガホールで開催する第4回演奏会に向けて頑張っていきます!

この時期どの年代や地域でも合唱コンクールが賑わう季節ですよね。

 

各都道府県大会が始まり、四国大会なんかは今週末が支部大会で全国推薦団体が決まるというので、支部ごとの開催時期や開催形式の違いには毎年驚かされます。

 

関西の一般部門は都道府県大会がなく、その上支部大会の開催時期が全支部の中で最も遅い時期に開催されるので、最も心が落ち着かない支部とも言えます。。

 

高校時代は都道府県大会はあったものの、高校Bグループの出場団体が出演する1団体のみであるなどから都道府県大会を勝ち抜けるかどうかでドキドキする経験もなく、今も昔もいきなり支部大会で全国大会をかけて演奏するのです。

 

そんな私が先日とある県大会を聞きに行くことになりました。

思えば関西以外のコンクールを聴きに行くのも初めてなことに気づき、どんな世界かと思いワクワクしていると、

 

高校生の部門を聞くことができたのだが、上手なところもあれば中には本当に個性的な演奏で自分の色々な常識が壊されることに。。。

 

「デズニーのデーブイデー」くらいの英語発音に始まり、ピアノ伴奏の先生がペダルを踏むたびにガタガタ舞台が鳴り響き、その熱い勢いで合唱団を追い抜いてかっ飛ばして疾走していったり、中には混声22名と書かれているが実際出てきたのは女声8人で、混声の楽譜通りに歌っており、男声パートはピアノで弾かれていたりと何とも表現しにくい混沌な雰囲気が漂っていました。

 

Aグループは出演団体数が多かったものの学校による技術格差が如実に表れており、すごい世界を体験しました。

 

20代くらいの若い先生から年配の先生まで色々な方が合唱団を指導されており、普段のお仕事だけでも大変な中、休みの日も返上して熱心に指導されていらっしゃるのは、私自身も高校時代熱心な先生に指導してもらったことでよく理解しており、今も感謝しています。

 

だからこそ、これからはそんな先生方の負担が軽くなったり、学生たちが自分たちで音楽を作る楽しみを感じられる仕組み作りや、練習技術の提案をしていきたいと思います。

 

コンクールで良い賞を取るという短期的な目標ではなく、合唱団員一人一人の技術向上や、それを通した合唱団の長期的な成長をサポートしたいと思うし、またそれが次の世代につながることを目標にしています。

 

大規模な合唱団でまとめることが大変な合唱団も、少ない人数で練習に困っている合唱団も、初心者ばかりで何から始めたらいいかわからない指導者も団員たちも、皆が音楽をもっと熱く、楽しく、長く続けていけるそんな方法をこれから発信していきたいと思います。

 

新しい試みでもあり不安や責任もあるが、一人でも多くの合唱を愛好する人たちが楽しみややりがいを感じてもらえるものを目指して努力します!

 

全国どこでもご興味のある方はご連絡ください!!

 

今回は今月14日に行う今年度2回目のオープンG.U.についてお伝えします!

 

*オープンG.U.とは、元々は団内の個人練習をより良いものにするためのG.U.Choir団員向けのイベントを、どうせならたくさんの人と一緒に共有して深めようというコンセプトで始めた団員募集も兼ねた公開練習会というハートフルなイベントです!

 

時を経て、オープンG.U.は「合唱団員に努力の形を!」をモットーに、従来の指導者育成型講習会の概念を覆す「合唱団員のための個人練習術」という、新たなボトムアップ型練習勉強会として合唱の基礎スキル向上を目的としています。

 

5月に行った第1回オープンG.U.では、お申込み頂いた50人以上の方々と共に、「初めてのアンサンブル練習までに出来る音取り個人練習術」として、相対音感による音取りの基本的な個人練習術に取り組みました。

 

今回は新作の講座として、「言葉と旋律へのアプローチ法~リリックトレーニング~」と題して、今までにない新しい内容の個人練習術に取り組みます。

アクセント、イントネーションについて理解し、歌がどのような観点で「言葉」を「旋律」として音に託すのかを読み解き、それらを明日からの個人練習の場でどう活かせるかを具体的な方法で実践します。

 

楽譜への書き込み術やそれらのアプローチ法など様々な観点から個人練習を深め、皆さんの今後の音楽作りがより楽しめる「すぐに実践できる練習術」をお伝え致します。

 

かつてない自信作の講座です!

誰でも自由に参加できますので、是非お申し込み下さい。

 

その他の詳細は以下の団内URLをご覧ください。

申込みもこちらで可能です!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<第2回オープンG.U>

開催日:8月14日(日)

時間 :13:30~16:30

場所 :京都府伏見区役所4階  スポーツルームA

「近鉄/京阪 丹波橋駅より徒歩約10分」

 

持ち物

・筆記用具

・蛍光ペン(赤、青、緑)

(資料等は当日貸出致します)

その他詳細は参加受付後に別途連絡致します

 

ご参加希望の方は下記のURLよりお申し込み下さい!

http://guchoir.chobi.net/opengu.html

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

締め切りは特に設けてはおりませんが、8月11日(木)までに申込み頂けると準備がスムーズです。

たくさんのご参加お待ちしております〜!!

ほぼ三ヶ月ぶりの更新になりますが、これからまた少しずつ更新していきます。

 

突然の私事でどうでもいい話ですが、先月いっぱいで社会の荒波を離れ、名実ともに自由の身となりました

 

15ヶ月という短い社会人生活を終え、これからは(ポケモンマスターやユーチューバーを目指します)1人でも多くの合唱を愛する人たちが更に熱く、更に楽しく、更に新たな挑戦や選択肢を選べるような練習環境を作る手伝いをしていきます。

 

決して私自身の浅い経験や知識で自分にとっての音楽の良し悪しを世に広めたり、たくさんの合唱団を指揮して自分を大きく見せたいという事ではなく、合唱団活動で色々な事に悩む多くの人たちが、自分たちでより良い練習を作り、新たな選択肢や挑戦ができるような活動を後押しをしたいと思っています。

 

具体的にどのような目的で、どんな目標を立てて、どうしてそれに向かって活動をするかはこれから少しずつ書いていきます。

 

まずは悩める若い学生合唱団を始め、やる気はあるけどそれをどう練習にぶつけていいか悶々としたG.U.と同じような形の合唱団、今の練習を更に楽しみたい色んな世代の合唱団の皆さんの練習を見学して、その中で合唱団員の一人一人に向けた新しい練習の形を提案したり、協力できる事を新たに探していきたいと思います。

 

「合唱団員にこそ努力の形を」をモットーに、私自身ふくめ合唱団員が上達を感じたり、自分の課題を見つけたり、指導者に依存せず、むしろ合唱団員が自立を目指し、指導者を支える仕組み作り」に挑戦していきます。

 

やっていく中では色々な活動の批判を受けたり、思い上がった考えだと非難を受けることもあるかもしれませんが、そもそもどうしようもない自分を歌や多くの人々によって救ってもらったこの人生、これから声を合わせ歌い合う多くの合唱の仲間達に対して恩返しをするために努力していきたいと思います。

 

何はともあれ、今までほとんど真剣に取り組まれてこなかった合唱界の課題ですが、自分なりにこれから謙虚にアプローチしていきます!

 

明日はそんな活動の始まりとも言える、催しについて宣伝いたします!

 

これからもよろしくお願いします!


 

GWという普段よりも忙しい合唱週間を過ごし、急に現実に引き戻されて休みボケしています。

 

GWは4月29日に行われた東京カンタートの合唱指揮コンクールで幕をあけました。

コンクールの概要は前回の記事の通りです。

http://ameblo.jp/yuto-yy57/?frm_id=v.mypage-ameblo--myblog--blog

 

さて、珍しい企画なのでどんなコンクールであったのか簡単に紹介しましょう。

 

まず朝は9時に集合、出欠確認と進行説明、演奏順の抽選などが行われる。

まずは初見課題の順番とルネバロのリハーサルの曲目や順番を抽選で決めることに。

12名の参加者のうち、

初見課題:6番

ルネバロ課題:1番

 

まさかの一番で頭を抱えることに。。。

初見課題は密室の空間で初見楽譜を手渡され15分間の譜読み。終わったらまた回収され、すぐに通し演奏(この時に楽譜が返されます)。

 

この初見課題は寺嶋陸也先生によるもので、予想こそしていたものの想像を超える難曲。。

まずテンポが基本的に早い、そして錯綜するフェルマータや繰り返し記号、変拍子やテンポ変化など目まぐるしい課題や罠の数々で通すのも一苦労でした。

演奏後は楽譜返却を行い、どんな演奏だったのかも分からず、とにかくよくわからず過ぎ去っていった一瞬でした。

 

さて、すぐにルネバロ部門の12分間のリハーサルと通し演奏。

入念に12分間で曲の構造や関係性、言葉の強弱を伝え、練習の構成を練って行ったつもりだったが、どうも練習が自分の思惑と噛み合わないというか、違和感を感じたまま終了。なんの手応えもなく不思議なモヤモヤを残して終了。

 

その後他の参加者さんのリハーサルが聞こえてきたので聞いていると、テンポ感や音量設定など三者三様で、練習の進め方もそれぞれであったが全体的に自分にとっては抽象的だったり、一部分にすごく拘っていて曲の中で練習密度にムラがあるなぁなどと思っていた。

 

結果は予選敗退!!

残念無念!以外でもなくやっぱりなぁという印象だった。

そしてその後は予選を抜けたファイナルのリハーサルを見て、今回の自分にとっての一連のモヤモヤや勘違いに気づくことになる。。

 

結論からいうと、

 「合唱コンクールと指揮者コンクールの違いをはき違えていた!」

 

まず噂には聞いていたもののそれ以上のリハーサル合唱団のレベルの高さに驚いた。

もちろん自分もその場で指導していた訳だが、やはり自分の段取りで進めることに執着してしまい、合唱団のレベルがここまでとはその時気付けなかった。

別に何もしなくてもそのままの味付けで演奏会に出せるだけのクオリティがあって、その中に指揮者の音楽的な好みや分析で味付けしていくということを競うコンクールではあったが、私は合唱団が事前にクリアされていた基本的な部分をまとめあげることに注力してしまい、指揮者のエゴを出すことを避けた。

 

そしてファイナリストのリハーサルをみていて、それまで自分が他の参加者の練習に感じた抽象性や一部の拘りに対する練習のムラへの違和感こそが指揮コンにとって重要なことであり、私の大きな勘違いであった。

 

「練習作って、音楽作らず」

これが今回の指揮者コンクールにおける自分の大きな反省であったように思うし大きな勘違いであった。悔しい思いはしたものの、良い勉強になった。

ファイナリストの方々は本当によく音楽を研究されており、自分の音楽的な素養の低さを改めて感じさせられた。素晴らしい方々でした。

 

さて、このような思いや勘違いがあったということを、自分で他の参加者にいうのは、悪い結果の言い訳みたいなもので恥ずかしいと思い、黙っていたら同じ地方から参加されていた方から全く同じ感想を聞かされ、意気投合してしまった。

そしてその理由も自分の未熟さを念頭におきつつ違う視点でも考えられた。

 

今回の参加者のほとんどは栗友会や主催者関連団体のメンバーの方々で、団内指揮者や下振りの人たちが多く、音楽的指導を鍛えられている一方、自分で合唱団を指揮している方はほとんどいらっしゃらなかった。

そして自分含め地方から参加されているメンバーは多かれ少なかれ自分の合唱団を指揮し、活動している人たちばかりでした。

 

前者の方々はそもそも複数回出場であるとか、モデル合唱団の中の団員さんだったりと勝手がわかっているし、団体として「音楽の高み 」を追求され続けている合唱団のメンバーの中であるから、指揮コンで求められる要素は至極当然にリハーサルされるわけである。

 

しかし 後者の私たちはというと、地方の合唱団は私たちも含め優秀な人材に恵まれているわけでもなく、平凡な技術や知識の中にある「合唱団員に寄り添った練習」をしなければならないし、練習の構成も「合唱団員目線」で考えてしまっていたように思う。

しかし今回はそのような面倒な土台作りなどはとっくのうちに済まされ最高の食材が目の前で用意されているから、好きなように味付けしてあらゆるジャンルの料理を作れるよ!といわれているにもかかわらず「下ごしらえばかりしていた」そんな練習だった。

 

また、指揮者と合唱団の音楽的対決を競うべきが、私はいつものように「本番は歌い手はお客さんに歌を聴かせるんだから指揮者をあまり見なくていいですよ」と言ってしまい、不思議な顔をされたものであった。

審査員が審査するのは指揮者と合唱団とのコンタクトであり、きちんとリハーサルで求めた演奏のための棒を示せるかであった。

 

なにはともあれ、結果的になんともったいないことをしてしまったのか!

あの恵まれた環境の中で もっと本当に自分の音楽的なアイデンティティを出し、理想の音を追求できる場をなんともったいない時間にしてしまったのか。。

その悔しさが大きかったと同時にもう一度今度は「自分の音楽とは何か?」を追求するために参加してみたいと感じた。

 

以上のことから「指揮者コンクールと合唱コンクール」で求められる要素や心構えが違うことが後になってようくわかった1日だった。

今回優勝された麻山さんは第一回から出場されており今回で5度目の挑戦にして優勝された(ほぼ全ての賞を総なめにされていた!)。

麻山さんが打ち上げで言ってくださったことは「このコンクールに出続けると、次の2年後までの指揮者としての過ごし方が変わるはずだよ!」という言葉で、本当にそのように思った。

 

長くなってしまったが、打ち上げでの話や参加してみて感じたことなどはまた次回以降に書いていきたい。

悔しい思いはしたが、本当に得ることの多い有意義なコンクールで音楽の取り組み方を教えてくれる1日だった。

 

 

ここ何日間も更新がとまり、「死んだのか?もうブログに飽きたのか?」と人から尋ねられましたが元気ですし書きたいことは山ほどあります。


実は明日東京で大きなイベントを控えております。
その名も

東京カンタート主催
「第5回 若い指揮者のための合唱指揮コンクール!!」

{C19FAE77-A5E2-4B58-AA55-70BEAC427909}


名前だけでもなんだそれすげぇ!ってなりますよね!


実は、、
「うちの姉貴がおれの知らない間に勝手に応募してて事前オーディション通っちまったから仕方なく出るんだよ…あぁめんどくせぇなぁ…」
という、落ちた時の言い訳に自分で応募したにも関わらず嘘をつくジャニーズアイドルを目指す青年のように応募しました。(もちろん私には姉もいませんし自分で応募しましたとも)

このコンクールは事前に音楽歴や経歴のプロフィールを書く書類、また任意の5分以内の合唱曲を指導する映像1本及びその曲の通し演奏を指揮する映像1本を送って事前審査を受けるわけです。

私は前から出てみようかなぁと思っていたので、去年G.U.Choirでホールのコンクール練習を行った時の映像を密かに録画していて応募しようとしてたんですね。

撮ってから応募までしばらく空いてたのでそのまま確認もせず放置してて、いざ提出期限が迫ってきたのでその録画したものを確認するわけです。

「明らかに振り間違えてる!!(しかもニヤニヤしてる)」

と気づいた時にはもうすでにお寿司。
ええぃもうどうにでもなぁれ!と意気込んで応募した結果、4日後に合格通知が届きました!

しかし、私のふざけた?事件はそれだけに留まらず、もっと大きな失態を承知しながら起こしたのです!

各参加者のプロフィールを事務局宛に送るのですが、もちろんどの参加者も
「○○大学卒業、声楽を○○、指揮を○○、ピアノを○○に師事し~のすごいイベントに参加したぜ!」
みたいな輝かしいことが当然書かれているわけです。

しかし、私みたいな特別な教育もコンクール以外特にこれといったイベントには参加したことない一般
ぴーぽーにはすぐ書くことがなくなり、何をトチ狂ったか知り合いの意識高い文章の書き手の女の子に以下の文章をしたためもらったのです。

-------------
(ここまでは真面目に書いてる)
   【ゆとり世代に襲いかかる世間の大渦を前に「社会の荒波に飲み込まれようとも、合唱界の波は乗りこなしてみせる!」と難破寸前のG.U.Choirの船長を務めてまいりました、合唱界の「波乗りぐちゃー」……満を持しての登場です!!】
-------------

どこから突っ込んでいいものかわからないけどとりあえずやっちまったぜ!!という変な高揚感だけは覚えてます。その後のやっちまったぜ!!!!っていう後悔とこの世から消えたくなった気持ちと丁度良いバランスでした。

同じ参加者の関係者の方からは「ま、、まぁ、関西の人だからね…」みたいな苦い反応だったみたいで非常につらいところです。

とりあえず観衆も審査員もモデル合唱団からも痛い目線を向けられたとしてもそれくらいで丁度いいのです、、

さて、まぁそんなどうでも良い話はおいておき、明日は朝10時から審査発表は21時前になるというとんでもない長丁場になるわけですが、コンクールの流れは

1.プライマリが初見の課題
2.ルネッサンス作品のリハーサル(12分)と続けての通し演奏

ここで12人の参加者から6名に絞られる。

3.ファイナルがロマン派近代作品のリハーサル(20分)と休憩後の通し演奏
というもの。

色んなことが初めてで音楽史も作曲家のことも、演奏記号すら知らないことばかりでしたがなんとか大学のテスト前みたいな気持ちでチマチマ勉強してました。


まぁなにはともあれ、明日は自分を試すコンクール!
今まで通り、記録より記憶に残すコンクールを目指してがんばってきまーす!

いざ東京!いさ東京カンタート!
いざ指揮コンクールだ!!_(ˇωˇ」∠)_
{EAAA14C5-DE63-43DB-9D5A-358B03DBD1D8}


*その後の更新でコンクールのことを触れなかったらその時は優しくしてくださいね…笑







合唱において一番大事なことってなんだろうとふと考えると、いろいろありますよね。

 

声だとかハーモ二ーだとか歌心だとかほんと無数にありますが、

私にとって一番大切なものは「音取り」です!!

 

「音取り?そんなの当たり前じゃん。。でもそれって目的じゃなくて手段だよね。。」

その通りだと思います。でも、冷静に考えて音取りを正しく行うって実はいろんな要素がありますよね?あるんですよ!

 

例えば音感ひとつにしても耳コピでやるのか、音名唱で歌うのか、階名唱で歌うのか、それだけでも違うし

 

音を取るっていうのは自分のパートの音高を実現するだけじゃなくて、他パートとつくるハーモニーの中にしか本当に正しい音は存在しないですよね。

 

もっといえばですね、仮に音感があってもその音を正しく歌うための発声技術がないと音取りって正しくできないですよね。

 

だから音取りにこだわるっていうのは、私にとってはまず第一に行う楽譜との重要な対決なんですよね。

どんな調で、どう階名を書いて、どのパートから音をもらって始まりの音を見つけて、団員たちが正しく音をとるためにはどういう段取りでやっていけばいいのかを見つける。

 

「仕事は段取り八分」

そう教えてくれたのは私の尊敬する合唱界のOh様です。

 

さすれば私にとっても

「合唱も段取り八分」

練習に臨むまでの楽譜作りでどれだけ明確な段取りがくめるかがその後の鍵になっているような気がします。

そして私は誰でもくめるその「段取りのつけ方」をもっと広めていきたいと思ってるんですよね。

 

「どうせ最終的に移動ドとか階名唱万歳を押し付けるんでしょ。。。」

と思ったあなた!

 

大正解です!!!!

とりあえず相対音感から音符が読めるようになるのはマストです。

そして、「階名唱とか何ようわからん寝ぼけたこというとんねん!」という人から

「移動ドっていう存在もわかるし、なんとなく理論はわかるけどそれを実践でどう使えばいいのかわからない、転調も臨時記号も面倒だし有効性わかんないし、教え方もまじ分かんねーよ!」と思われているあなた。。

 

そんなあなたに朗報です!!

今年もやりますオープンG.U.!!!

 

2016年度最初のオープンG.U.では皆様と共に、「相対音感に基づいた階名唱による音取りの基本」として、基礎的かつ最重要な個人練習術に取り組む予定です。

 

年度始まりを迎え、新しい練習曲に取り組んでおられる皆様において最初で最大の難関である「音取り」について特化した練習を行い、誰もが自らで楽譜から音取りができる簡単な練習方法をお伝え致します!

「移動ドや階名唱って聞いたけどあるけどどう使えばいいかわからない…どう教えたらいいかも分からない…」

そんな皆様に簡単な基礎から「今すぐ使える実践的な練習方法」までたっぷり盛り込んでおります!

来れば「明日からの練習が劇的に変わること間違い無し!」なプログラムで皆様をお待ちしております!

 

*年齢性別国籍関係なくお申し込みください!!

 

 

 

長くなりましたが、以下概要でございます。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<2016年度第1回オープンG.U>

開催日:2016年5月15日(日)

時間 :13:30~17:00(受付13:20~)

場所 :伏見青少年活動センター(京都府伏見区役所4階)  スポーツルームA

「近鉄丹波橋駅/京阪丹波橋駅より徒歩約10分」

 

持ち物:

・お昼ごはん(集合場所にコンビニがありますので必要であれば購入する時間も設けます)

・メモと筆記用具

・蛍光ペン(ピンク、青、緑、黄色)→あれば

(楽譜や資料は当日貸出致します)

 

練習曲:

1.oh happy day

2.角を吹け(2016年度課題曲G4)

   

*事前練習は不要です。

 

<5/15(日)当日の流れ(予定)>

13:10近鉄/京阪「丹波橋駅」集合(G.U.団員誘導)

|移動(10分程度)

13:20

|受付、1日の流れの説明

13:30

|発声練習

|音感を鍛える基礎練習

14:10

|階名唱による2曲の音取り

16:00

|歌詞をつけたアンサンブル

16:45

|次回のご案内、アンケート記入

17:00 (*予定は未定です!!)

 

*「G.U.Choirへの入団は難しいがオープンG.U.には参加してみたい」という方も、是非お気軽にご参加ください。

 

*最後に、ご参加頂ける方につきましては、当日の誘導、また名札の作成準備の為、以下の回答フォームより、簡単にご返信願います。

 

<回答フォーム>

氏名 :(複数可)

希望パート:

所属合唱団:(*任意)

ご連絡先 :(代表者のみで結構です)

携帯電話番号:

集合駅:近鉄/京阪 のどちらか

 

例)

氏名:○○○○

希望パート:ソプラノ/アルト/テノール/ベース

所属合唱団:○○合唱団

ご連絡先 :○○@○○

携帯電話番号:○○

集合駅:近鉄? or  京阪?

 

以上の回答を、下記の連絡先にご返信願います。

 

E-mail:g.u.choir.sound.of.heart@gmail.com

Tel  :08061367990 (担当:竹中)

 ――――――――――――――

 

既にたくさんの申し込みがあり、遠くは名古屋や東京からも参戦される方もいらっしゃるそうなのでよければお早めにおもうしこみくださ~い!!

 

 

合唱団の練習をしていて一番緊張する時はどんな時か?

 

それはコンクール直前の練習でもなく、演奏会前日の練習でもない。

何と言っても「新しいメンバーが見学に来た日」の練習である!!

 

ユース合唱団の運営においての練習や運営の苦労などはまた別の機会にするとしても、やはり新しいメンバーを迎えるということは他の合唱団と同様、それ以上に難しいものである。

 

ユース合唱団というと中高の経験者で意識が高くて時間があって精鋭で運営してるかのように思われる方もいるが、少なくともうちの合唱団ではとんでもない!

 

確かに中にはうまい子が入ってくることもあるし、それなりに経験や意識のもと集まってくるメンバーがいることも事実である。

しかし、中高でそれなりに基礎はあってもこれまで書いてきた通り、週5回の練習から週1回の練習で活動していくには今まで体験したことのない個人練習が必須である。

しかも学生合唱が長い人ほど耳コピ癖が染み付いており矯正していくのも難しい場合があるし、その結果自分で練習するのが嫌で面白くなくてやめていく人も多い。

G.U.Choirで初めてちゃんと合唱に取り組むという人も今まで片手で数えられないくらいにはいたし、そんな子達にも同じように練習に臨んでもらえるような仕組み作りも必要であった。

 

また学生は時間があるがその分やりたいことも多いし、お金は少ない。

日々の学校や勉強、バイトも他のサークルのこともしなければならないしやりたいことは無限にある。

その数あるやりたいことの中から合唱団の活動に優先順位を向けさせ続けるにはそれなりの苦労がある。

 

大学合唱は学校が終わったついでに練習場に向かい、毎回ほとんどのメンバーが集まることが約束されているが、ユース合唱団は交通費と練習場所までの移動時間、練習に参加するまでの練習の労力などそれらを全てクリアしなければならない。

その結果練習日によっては全パートが揃う日の方が少なかったり、数人での練習が毎回強いられることも珍しいことではない。

 

要するに何が言いたいかというと、ユース合唱団を指導する指揮者というのは、メンバーの限られた

時間!

お金!

労力!

を使ってでもこの合唱団で活動したい、歌いたいという練習を常に提供し、優先順位を向けさせなければならないということである。

 

そしてそして、その一番最初の練習見学でこそその欲求を満たし、その上でこの合唱団で歌いたい!と思ってもらうために練習を進めていかなければならないからこそ一番緊張して練習を進めるし、その緊張は団全体にも普段の練習にはない良い緊張感がうまれる。

だからこそ毎年あたらしいメンバーを迎え、マンネリ化した空気を換気するためにも新メンバーの獲得は必須なことであり、緊張感を持って臨まなければならない。

 

G.U.Choirはまだまだそんなメンバーを募集していま~す!笑

(勘違いしてる人が多いですが、年齢制限などは基本的にありませんよ~)