青春18きっぷ | ゆたか農園のブログ

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新規就農した夫婦のブログです。「ゆたか」は妻、夫、息子の名前の頭文字を1文字ずつ取って名付けました。「ゆたか」にはrich、wealthy、fertileといった意味だけでなく、家族3人で力を合わせて頑張ろうという想いが込められています。

自宅と畑を往復するだけの毎日で、12月だというのに今年になってからまだ愛知県外に出ていない私です。色々とあった1年でしたが、私なりに頑張ったと思います。そこで自分へのご褒美にと家族旅行を計画しました。といっても貧乏農家が豪華な旅行なんてできませんし、フェイジョアの挿し木の水やりがあるので日帰り旅です。今回利用するのが「青春18きっぷ」です。

青春18きっぷについて簡単に説明しますと、JRの普通、快速電車が1日乗り放題になる切符です(一部特例区間がありますが、新幹線や特急には乗れません)。春、夏、冬の年に3回発売され、5枚つづりで1万2050円です。一人で5日分を使っても良いですし、5人グループで1日という使い方もできます。「青春18きっぷ」という名前ですが、年齢制限はなくて誰でも使えます。今冬の利用期間は12月10から1月10日までで、切符は1日から発売されています。名鉄の駅しかない西尾市ですが、実は西尾市内でもJRの切符を買える場所があります。ヴェルサウォーク(ショッピングセンター)内にあるJTBです。さすがはかつての交通公社!

 

松本で過ごした学生時代は長期休みになるとこの青春18きっぷを使ってよく出かけていました。松本駅を5時半に出る始発に乗って鈍行を乗り継ぐと、東京へ10時過ぎに着きます。帰りは東京を18時頃に出ればまた鈍行を乗り継いでその日のうちに松本まで辿り着くことができました。都会への憧れが強かった頃はそんな日帰り東京旅行をよくやっていましたし、遠いところでは東は仙台、西は広島まで18きっぷで行ったことがあります。1日分が約2400円と格安なのですが、座れる保証のない普通電車ですし、乗り換えが多く目的地に着くまでとにかく時間がかかります。お金はないけど時間と体力だけはある学生にピッタリの切符でした。そういえば4年前にも息子と一緒に18きっぷで松本へ日帰り旅をしたのを思い出します。

 

私の学生時代はインターネットなんてありませんから紙の時刻表を買ってきて、西村京太郎がアリバイトリックを考えるかのごとくページをめくって乗り継ぎを調べていました。それが今は便利な時代です。青春18きっぷ利用者(通称:18きっぱー)のためのサイトがあります。

出発地と目的地、そして出発日時などを入力すればルートと時刻を簡単に調べられます。

 

今回、青春18きっぷで計画しているのは北陸・金沢です。前々から一度行ってみたいと思っていた町です。来春には北陸新幹線が敦賀まで延伸の予定で、そうなると在来線はJRから切り離され第3セクターになってしまいます。前述の通り青春18きっぷはJRの路線にしか乗ることができませんので、もしかしたら18きっぷで金沢に行けるのはこれが最後のチャンスかもしれません。

 

全国各地で新幹線網が整備されて便利にはなっていますけど、開通した新幹線と並行する在来線の多くが第3セクターになりましたし、毎年のようにローカル線が廃線になっています。それに私が学生の頃は「ムーンライト○○」という夜行の快速電車が何本も走っていて、18きっぷシーズンになるといつも18きっぱーで賑わっていました。JRにしてみれば学校が休みの閑散期に少しでもお客さんに乗ってもらおうと青春18きっぷを発売しているのでしょう。しかし同時に、大した儲けにならない18きっぱーのために電車を走らせている訳でもないと思います。昔と比べて18きっぷの使い勝手が悪くなったのは否めませんが、それはともかく電車賃をケチるのですから、金沢では1つくらい贅沢を。なにか美味しいものを食べてきたいと思います。

 

フェイジョアの収穫はほぼ終わりました。まだ追熟中の実はありますので、ご希望の方はお問い合わせください。