フェイジョアの挿し木スタート | ゆたか農園のブログ

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新規就農した夫婦のブログです。「ゆたか」は妻、夫、息子の名前の頭文字を1文字ずつ取って名付けました。「ゆたか」にはrich、wealthy、fertileといった意味だけでなく、家族3人で力を合わせて頑張ろうという想いが込められています。

排水工事を行った段の土が少しは乾いているかと楽しみで、今朝はいつも以上に早く出勤。一晩で土が乾くということはありませんでしたが、埋めた塩ビ管からは相変わらずチョロチョロと水が流れ続けています。

少しずつでも土壌の水分が抜けていけばやがて土は乾いてくれるでしょう。ここの土が乾けば、この下の段の土も少しは良くなるはずです。

 

今年の夏に雨が降らなくてブルーベリーの水やりに追われていたせいで園内の草むしりや草刈りが遅れ、その影響でフェイジョアの挿し木も1か月遅れでのスタートとなってしまいました。すでに収穫が終わった品種から挿し木を始めます。

 

フェイジョアの挿し木は差し穂を整えるまでが手間です。

かつて私は春にブルーベリーと一緒にフェイジョアも挿し木をしていました。ところが数年前の秋にフェイジョアを収穫中、誤ってフェイジョアの枝を折ってしまいました。それが「ゴールデングース」という高価な品種の木だったので、晩秋に挿し木しても期待薄だろうと思いながらダメ元で挿し木したところ、13本挿し木できてそのうち10本から発根。それから私は晩秋にフェイジョアの挿し木をしています。でも今年は、昨年の秋の挿し木より今春の挿し木の方が高い成功率でした。挿した本数がぜんぜん違いますので単純な比較はできませんが、やはり春に挿し木をするのが正解なのかと心が揺れ動いています。

 

私の成功率はまだ3分の1くらいで、あまり偉そうなことは言えませんが、今年伸びたような若い枝を使います。そしてしばらく吸水させてから挿し木します。あとは乾燥させないように毎日水やりするだけです。発根促進剤などの薬品は使っていませんし、何か特別なことをしているわけではありません。もちろんこれまでの失敗を踏まえて細かな「工夫」はしてますけどね。とにかく挿し木した土が乾いたらアウトです。乾燥させないのが一番のポイントだと思います。

 

フェイジョアの収穫はピークを過ぎて徐々に収量が減ってきています。ご注文はまだお受けしています。これからしばらくは朝に収穫して、それから穂木の採取。それを家に持ち帰って午後から挿し木といったワークスタイルになりそうです。特に今日のような北風の強い日は早く帰って暖かいビニールハウスの中で挿し木を始めたいです。

 

いちおう需要の多そうな品種から優先的に挿し木しますが、私はまだフェイジョアの挿し木についてあれこれ語れるほどの知識や技能がありません。2年連続で700本くらいの鉢上げができましたが、まだまだ苗の安定生産には程遠い状況です。今年の挿し木の鉢上げができるのは来年の夏以降。販売となると早くて再来年の秋です。フェイジョアの挿し木の成功率アップついては私なりに工夫をして頑張っているつもりですので、どうぞ気長にお待ちください。