http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-11132695696.html
白川総裁が問題発言を飛ばしてます。怒りを禁じ得ません。
＞過去のバブルはほとんどの場合、低インフレ下で生じた。経済を安定させようとして消費者物価指数の短期的な安定に過度に焦点を当てると、不安定性の増大という反対の結果を招いてしまう。
これは問題発言です。
バブルが怖いので、言いかえるとバブルがはじけた後のデレバレッジが経済に深刻な影響を与えるので低インフレ誘導を拒絶していることに他なりません。
確かにデフレに誘導していればバブルは起きません。
しかし、インフレ予想がなければ財やサービスの需要は増えませんし、企業の持っている負債は年々負担が重くなるんです。どういうインセンティブが働くか、というと、雇用や設備を縮小することで負債を返済しようという動きになります。
こういう誘導を続けていれば明らかに日本の国力は落ちます。
働きたい若者が職につけず、必要な設備も増えないんですから。
人的資源と物的資源の廃棄、棄損もしくは増量低下が起こる。実際、起きてます。
明らかに長期的に観て日本の生産能力を落としている。
そのことに全く言及がないんです。
そして現に貨幣を持ってる人、資産を持ってる人は何のリスクも採らないことが一番有利になる。
デフレとはそういうことです。リスクを取って融資をする人が一番報われるシステムが資本主義です。
これは明らかに格差を助長します。
バブルを怖れて資本主義は成立しません。今のデフレ社会は明らかに官が不当な権威を持ち、民間が従属させられた歪んだ共産主義です。長期的にどちらのコストが高いでしょうか？
＞人口減少も潜在成長率を引き下げることを通じて過剰債務の調整を長引かせる。人口増加率の低下や高齢化は先進国に共通の問題であるが、この点、日本はより深刻である。
冗談じゃありません。日本人の教育水準を舐めるなと言いたい。AKモデルでも説明しましたが、人口減少は成長の足枷にはなりえません。旺盛な需要があれば日本人の教育水準があれば明らかに生産性を上げることができる。実際、今は仕事がなくて日本人労働者は手腕を発揮できないでいるんです。全く、トンデモ発言です。
大事なことは市場がこの人の発言を固唾をのんで聞いているということです。
インフレは許容しないんだな、低インフレもないな、ということになりますからちょこちょこ量的緩和したってインフレ率なんて上がるわけないんです。だって引き締めるのがわかってるんだから。そういうバカは市場にはいないんです。デフレはこの人が誘導している。こういう発言でも明らかです。
デフレは決して逃れられない宿命でも天与のものでもなく、この人が誘導しているという事実を忘れないようにしたいものです。