セガさんから3DSゲームのスペシャル法人特典「LOLテレカ」が送られてきました。
ウサギをかぶったミクがとっても可愛いです(笑)。

でもテレカってここ10年くらい使ってないですね。電話ボックスも見ないし。
ノベルティ・グッズとして生き残っているのかな。
この曲「LOL」が初収録されたCDはこちらですね。何回目の宣伝かな?(^_^;)
Lots of Love feat.初音ミク/初音ミク

¥2,000
Amazon.co.jp
さて、話は180度変わって前回のジョー山中さんの話の続きです。
百数十人のシンガーの人たちと仕事してきた中で、なぜ何度もブログに書くほどジョーさんは特別だったのか?
それは最初に認めてくれた一人だったからです。
どんな業界でも同じだと思いますが、クリエイターにとって、無名で駆け出しの頃に仕事を頂けた方には足を向けて眠れません。それほど最初の仕事を得るのは大変です。
逆の立場になって考えればわかりますが、実績がないクリエイターに仕事を発注するのはすごく勇気が必要。サラリーマン的なディレクターではまず無理でしょうね。もしも失敗すれば、実績のない新人を使った側の責任になってしまうので…。
僕は今でこそ、音楽業界に300人以上の知人・友人がいますが、大学三年くらいまではほとんどコネがありませんでした。CM音楽プロダクションに数人に知り合いがいる程度で、もらう仕事といえばCMやテレビ、ラジオ、ビデオのBGMばかり。
インストよりも歌ものが好きだったので、早くレコード会社やプロダクションの人と知り合いになりたかったのですが、なかなかチャンスが来ませんでした。営業やオーディションも全く行かなかったので仕方ないといえば仕方ないですが(笑)。
今だったらボーカロイド&ニコ動で簡単に作曲家デビューできてしまいますが、当時はそんなもの影も形もなかったし…。
そんな20代半ばの頃、最初にアレンジャーとして使ってくれたのがNSPの天野滋さん、そして作・編曲家として起用してくれたのが、すでにベテラン・シンガーだったジョー山中さんでした。
(二人とも若くして鬼籍に入られたのがすごく悲しいし残念です)
天野さんはアルバムがトータル250万枚も売れたフォークグループ「NSP」のボーカルでしたが、ジョーさんとテレビの歌番組で一緒になった時にあまりにも歌唱力が違うのですごく嫌だったそうです(^_^;)。
若い人は知らないと思いますが、それくらいジョーさんの歌声は凄かった…。
日本で最初に武道館ライブをやったり、カナダや中国で大ヒットしたり、ジャパニーズ・ロック&ソウルの先駆者でした(半分黒人だけど…)。
ジョーさんの歌声の凄さはこの動画を見てもらえるとちょっとだけわかります。
「人間の証明」などバラードはソウルフルでもっと素晴らしいのですが、この「SATORI」は欧米人が驚いたくらいロックの名曲なのでぜひ!(イントロ長いので忙しい人は1分半くらいからでも)
ちなみにこの曲は、ジョーさんがソロ・デビュー前にやっていたフラワー・トラベリン・バンド時代の曲で、カナダ&アメリカでチャートインしました。プロデュースは内田裕也さん&折田育造さんといういろんな意味でスゴいお二人です…(^_^;)。
僕のブログはアニメ・ファンの方も見てくれているので、他では読めない裏話も書きましょう。
こういうハードなロック系と、僕のアニメ仕事や初音ミク楽曲は一見、180度違いますね。
でも、ジョーさんもアニメ映画「あしたジョー2」でエンディングテーマを歌いつつ、声優もやっています。カーロス・リベラという敵の黒人ボクサー役でした。自分がジョーなのに、アニメの中では「(矢吹)ジョー、お前を必ず倒す」とか言ってて面白かったです。
他にも「エイトマン」のサントラも(こちらは僕もアレンジで参加)。
さらに、上の動画でジョーさんの横でギターを弾いてる丹波さんは、高橋洋子さんのエヴァンゲリオン主題歌「残酷…」や「魂のルフラン」のギタリスト(矢沢永吉さんのバンドでもずっと活躍されてました)。
ジョーさんを通じて知り合い、僕のプロデュース楽曲でも時々ギターをお願いしてます。ルックスはロンゲのチョイ悪オジサンという雰囲気wですが、センスとテクニックは抜群!
ブロッコリーさんのカードゲーム『アクエリアンエイジ』のテーマソングを僕が作ると決まった時、歌は高橋洋子さん、バックのギターは丹波さんというエヴァのお二人に依頼しました。
僕は特に「魂のルフラン」が好きで、大森俊之さん(ルフラン作曲)に負けないような曲を作ろう!と思ったわけです。
曲のタイトルや、サビ始まりの雰囲気もちょっと似てますけど…(^_^;)。
携帯の方はコチラで。
ただ似せてもオリジナリティーがないので、メロディーは音数多めで畳み掛けました。歌唱力がないと難しい曲です。
アレンジ的にはモロコのヒット曲「Swing It Back」(クラブ・ミュージックに詳しい人は知っているはず)のラテンハウス風味を加えています。男性コーラスは「Heart of Africa」というサンプリング音源です。カッコいいギターソロは3分すぎに出てきます。
でも歌手とギタリストが同じでも、セールスはエヴァの1000の1以下でしょう…(^_^;)(^_^;)。
高橋洋子さんは昔ユーミンのバックコーラスをしていたそうで、お酒の席でユーミンのモノマネをしてくれました(笑)。ちなみに当時のコーラスの同僚が「デ・ジ・キャラット」主題歌も歌ってた奥井雅美さん。高橋さんがアニソン業界に引っ張ったとか…。
今考えると、すごいメンバーがコーラスをやっていたんですね~。
そういえば竹内まりやさんもデビュー前はユーミンのコーラスやってた…ということは一番すごいのはユーミンさんかな(笑)。
僕が会った日本人女性シンガーの中でも一、ニを争う超・超実力派の高橋洋子さんですが、偶然ですが、ジョーさんの代表曲「人間の証明」をカバーしています。
これは大御所・佐藤準さんのアレンジですね。
ただ、さすがの高橋さんでも原曲には勝てていないようです。
あの歌は誰が歌っても越えられないでしょう。歌唱力の問題ではなく。
映画の役柄も歌詞の内容もジョーさんにピッタリ合いすぎていたので…。
「人間の証明」はいろんなバージョンが出てますが、やっぱり最初の映画版が一番でしょう。
サビの、高いBの音が出てくる所は何度聞いても泣けてきます。
兄弟7人で自分だけ肌の色が違ってたというジョーさん、天国ではMAMAと会えたのかな…。
あ、DATテープの発見の件は、さらに次回に…(^_^;)。
ウサギをかぶったミクがとっても可愛いです(笑)。

でもテレカってここ10年くらい使ってないですね。電話ボックスも見ないし。
ノベルティ・グッズとして生き残っているのかな。
この曲「LOL」が初収録されたCDはこちらですね。何回目の宣伝かな?(^_^;)
Lots of Love feat.初音ミク/初音ミク

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さて、話は180度変わって前回のジョー山中さんの話の続きです。
百数十人のシンガーの人たちと仕事してきた中で、なぜ何度もブログに書くほどジョーさんは特別だったのか?
それは最初に認めてくれた一人だったからです。
どんな業界でも同じだと思いますが、クリエイターにとって、無名で駆け出しの頃に仕事を頂けた方には足を向けて眠れません。それほど最初の仕事を得るのは大変です。
逆の立場になって考えればわかりますが、実績がないクリエイターに仕事を発注するのはすごく勇気が必要。サラリーマン的なディレクターではまず無理でしょうね。もしも失敗すれば、実績のない新人を使った側の責任になってしまうので…。
僕は今でこそ、音楽業界に300人以上の知人・友人がいますが、大学三年くらいまではほとんどコネがありませんでした。CM音楽プロダクションに数人に知り合いがいる程度で、もらう仕事といえばCMやテレビ、ラジオ、ビデオのBGMばかり。
インストよりも歌ものが好きだったので、早くレコード会社やプロダクションの人と知り合いになりたかったのですが、なかなかチャンスが来ませんでした。営業やオーディションも全く行かなかったので仕方ないといえば仕方ないですが(笑)。
今だったらボーカロイド&ニコ動で簡単に作曲家デビューできてしまいますが、当時はそんなもの影も形もなかったし…。
そんな20代半ばの頃、最初にアレンジャーとして使ってくれたのがNSPの天野滋さん、そして作・編曲家として起用してくれたのが、すでにベテラン・シンガーだったジョー山中さんでした。
(二人とも若くして鬼籍に入られたのがすごく悲しいし残念です)
天野さんはアルバムがトータル250万枚も売れたフォークグループ「NSP」のボーカルでしたが、ジョーさんとテレビの歌番組で一緒になった時にあまりにも歌唱力が違うのですごく嫌だったそうです(^_^;)。
若い人は知らないと思いますが、それくらいジョーさんの歌声は凄かった…。
日本で最初に武道館ライブをやったり、カナダや中国で大ヒットしたり、ジャパニーズ・ロック&ソウルの先駆者でした(半分黒人だけど…)。
ジョーさんの歌声の凄さはこの動画を見てもらえるとちょっとだけわかります。
「人間の証明」などバラードはソウルフルでもっと素晴らしいのですが、この「SATORI」は欧米人が驚いたくらいロックの名曲なのでぜひ!(イントロ長いので忙しい人は1分半くらいからでも)
ちなみにこの曲は、ジョーさんがソロ・デビュー前にやっていたフラワー・トラベリン・バンド時代の曲で、カナダ&アメリカでチャートインしました。プロデュースは内田裕也さん&折田育造さんといういろんな意味でスゴいお二人です…(^_^;)。
僕のブログはアニメ・ファンの方も見てくれているので、他では読めない裏話も書きましょう。
こういうハードなロック系と、僕のアニメ仕事や初音ミク楽曲は一見、180度違いますね。
でも、ジョーさんもアニメ映画「あしたジョー2」でエンディングテーマを歌いつつ、声優もやっています。カーロス・リベラという敵の黒人ボクサー役でした。自分がジョーなのに、アニメの中では「(矢吹)ジョー、お前を必ず倒す」とか言ってて面白かったです。
他にも「エイトマン」のサントラも(こちらは僕もアレンジで参加)。
さらに、上の動画でジョーさんの横でギターを弾いてる丹波さんは、高橋洋子さんのエヴァンゲリオン主題歌「残酷…」や「魂のルフラン」のギタリスト(矢沢永吉さんのバンドでもずっと活躍されてました)。
ジョーさんを通じて知り合い、僕のプロデュース楽曲でも時々ギターをお願いしてます。ルックスはロンゲのチョイ悪オジサンという雰囲気wですが、センスとテクニックは抜群!
ブロッコリーさんのカードゲーム『アクエリアンエイジ』のテーマソングを僕が作ると決まった時、歌は高橋洋子さん、バックのギターは丹波さんというエヴァのお二人に依頼しました。
僕は特に「魂のルフラン」が好きで、大森俊之さん(ルフラン作曲)に負けないような曲を作ろう!と思ったわけです。
曲のタイトルや、サビ始まりの雰囲気もちょっと似てますけど…(^_^;)。
携帯の方はコチラで。
ただ似せてもオリジナリティーがないので、メロディーは音数多めで畳み掛けました。歌唱力がないと難しい曲です。
アレンジ的にはモロコのヒット曲「Swing It Back」(クラブ・ミュージックに詳しい人は知っているはず)のラテンハウス風味を加えています。男性コーラスは「Heart of Africa」というサンプリング音源です。カッコいいギターソロは3分すぎに出てきます。
でも歌手とギタリストが同じでも、セールスはエヴァの1000の1以下でしょう…(^_^;)(^_^;)。
高橋洋子さんは昔ユーミンのバックコーラスをしていたそうで、お酒の席でユーミンのモノマネをしてくれました(笑)。ちなみに当時のコーラスの同僚が「デ・ジ・キャラット」主題歌も歌ってた奥井雅美さん。高橋さんがアニソン業界に引っ張ったとか…。
今考えると、すごいメンバーがコーラスをやっていたんですね~。
そういえば竹内まりやさんもデビュー前はユーミンのコーラスやってた…ということは一番すごいのはユーミンさんかな(笑)。
僕が会った日本人女性シンガーの中でも一、ニを争う超・超実力派の高橋洋子さんですが、偶然ですが、ジョーさんの代表曲「人間の証明」をカバーしています。
これは大御所・佐藤準さんのアレンジですね。
ただ、さすがの高橋さんでも原曲には勝てていないようです。
あの歌は誰が歌っても越えられないでしょう。歌唱力の問題ではなく。
映画の役柄も歌詞の内容もジョーさんにピッタリ合いすぎていたので…。
「人間の証明」はいろんなバージョンが出てますが、やっぱり最初の映画版が一番でしょう。
サビの、高いBの音が出てくる所は何度聞いても泣けてきます。
兄弟7人で自分だけ肌の色が違ってたというジョーさん、天国ではMAMAと会えたのかな…。
あ、DATテープの発見の件は、さらに次回に…(^_^;)。