本日、日経新聞にも取り上げて頂きましたが、
「シリーズB総額6億円の資金調達&エキサイト社との資本提携」
を無事、完了致しました。
*****(プレスリリース内容)*****
「買ってから選ぶ。」靴とファッションの通販サイト、ロコンド(LOCONDO.jp)を運営する株式会社ロコンド(本社:東京都港区、代表取締役:田中 裕輔)は、
下記3社および運営するファンドを引受先とする第三者割当増資を2013年6月12日付で行い、シリーズB総額6億円の資金調達を実施いたしました。
エキサイト株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役:今川 聖)
リード・キャピタル・マネージメント株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役:谷本 徹、シリーズA参画)
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役:安達 俊久、シリーズA参画)
ロコンドは「全品 送料無料・返品無料」の通販サイトとして2011年2月にオープン。
1000ブランドの参画を経て、会員数は30万人、年間取扱高(2012年度)は30億円をそれぞれ上回る規模へ成長致しました。
更に、2013年度第1四半期(3月~5月)取扱高も、昨年対比250%の高い成長率で推移しており、14年度には会員数100万人、年間取扱高100億円を目指します。
また、ロコンドが創業以来、掲げる「最高のおもてなし」を提供し続けるための強固な収益基盤も、順調に整いつつあります。
買取・委託商品比率や定価・割引商品比率など、様々な視点に基づく「商品ミックスの最適化」を推進した結果、粗利率を15%(11年度)から30%(12年度)へと大幅に改善することができました。
加えて、リピート注文の割合が40~50%の水準へ増加した結果、売上高広告費率も大幅に削減しております。
尚、「最高のおもてなし」の一環と致しまして、5月には、アパレル品の取り扱い(「アパレルも全品、買ってから選ぶ。」)や電話注文の受付を開始致しましたが、今回の第三者割当増資によって、更なる「最高のおもてなし」をお客様に提供し続けて参ります。
また、今回、エキサイト株式会社と資本提携を締結することで、エキサイトの会員基盤とロコンドのECプラットフォームやノウハウを融合した、新たなサービスや機能を提供していくことを計画しております。
今後も、チーム・ロコンド一丸となって、全てのお客様へ「ほっこり体験」をお届けすべく、邁進する所存です。
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これでエンジェルラウンドおよびシリーズAを合計し、株主からの調達資金合計は、
約30億円となりました。
期待も大きくなるにつれて、株主だけでなく、縮小している「国内靴市場」における責任も大きくなったわけで、
2014年度:取扱高100億円
2020年度:取扱高1000億円
の計画は、是が非でも達成しなければなりません。
30代後半~40代前半の女性に強みをもつエキサイト社(上記セグメントの利用者数は、OZmallやYahoo!ビューティーの倍!)ともガッツリ協業することによって、上記を実現したいと思ってます。
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創業して2年半。振り返ってみると、本当に、激動の2年半でした。
実質的な初年度(創業は2010年10月)である2011年度は、とにかく、大失敗の連続。
当時の株主、ロケット・インターネットの方針でもある「ロケット・スタート」を切るべく、
売上の伴わないうちから、商品を買取で仕入れまくり、テレビ広告もド派手にし、
組織も巨大化し、オフィスも立派なトコに構え・・・
ロコンドのサービス開始が11年2月15日なのですが、その2カ月後には、
10億円を使い切ってしまいました。
そして大震災を機に、ロケット・インターネット社は日本から退散。
約束されていた追加投資の計画もオジャンになり、残されたのは数十億円の借金のみ。
サービス開始してからたったの2ヶ月後からまさかの「ターン・アラウンド」でした。
ちなみに僕が前職マッキンゼーを辞めて、ロコンドに正式に参画したのはちょうどこの頃です。
※ マッキンゼーにはリロケーション期間という転職探し期間があって、僕は当時、ロコンドの創業に参画しつつ、一方で、マッキンゼーへの残留を含めた他の選択肢も検討中という中途半端な人間でした。
なので、正式な入社初日から僕の仕事は「ターン・アラウンド」でした。
家族や友人からは、
「何でマッキンゼー辞めて、あえて火中の栗を取りに行くの?バカなの?」とか
「辞めるのはあと1年待ったら?そしたらMBA留学費用も全部、負担してくれるよ」とか、
まぁ、99%、反対されました。
それでも当時、僕の背中を後押ししたのは、
「このお客様にとってもメーカーにとっても必要な事業を無くしてはならない」という使命感、
そして何よりも、そんな状況でも目の輝きを失っていない
「チーム・ロコンドの仲間たち」
でした。
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そんな嵐の船出でしたが、「捨てる神あれば拾う神あり」とはよく言ったものです。
MBOして責任を引き取った後、新たな株主の支援を得て、資金ショートを免れ、
オフィスも倉庫も変えて、仕入先との契約方針も変えて、組織もガラリと変えて・・・
何とかギリギリで生き延びることができました。
ただ、そこまでして何とか延命したものの、売上は全く上がらなくて。
売上が上がるはずの12月、1月でも全く上がらなくて、流石に「潮時かな」と思いました。
でも、仕入先、株主、社員、そして何よりもお客様からの叱咤激励もあって、
前を向き直し、売上を上げるため、やれることは何でもやりました。
とは言っても、多額の広告費を払う余裕なんて到底、ありません。
帰り道はポスティングしたり、時間空いたら路上でチラシ配ったり、
本を書いてみたり、連載を始めてみたり・・・
まぁ、色々ともがきましたが、それでも売上はなかなか上がらず、初年度は終わりました。
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そして2年目である、2012年度。この年は僕にとって「組織構築」の年でした。
1年目が売上が上がらなかったのは書いた通りですが、それを僕は一人で解決しようとしてたんですよね。
でも、何で売上が上がらないのか「なぜなぜ」考えてみると・・・
【なぜ、ロコンドの売上が上がらないのか?】
⇒ ロコンドのファンができていないから
【なぜ、ロコンドのファンはできていないのか?】
⇒ チーム全体で「お客様満足」に取り組んでいないから
【なぜ、チーム全体で「お客様満足」に取り組んでいないのか?】
⇒ そのチームを引っ張る、ちゃんとした「リーダー」がいないから。
【結論:僕が変わらないといけない】
そんな当たり前のことに気付かされ、僕は、この2年目は「組織」や「ビジョン」に多くの時間を割きました。
ロコンドのビジョンでもある「ほっこり」を明示化したのも、この時です。
僕たちが実現したいのは、「誰でも安心して、楽しく、通販で便利にお買い物ができる世界」。
特に、小さな子供のいるお母さんや近くにお店がない人たちが、安心して、そして楽しく、通販を利用できるようにしたい。
その「安心」と「楽しさ」、そしてそこから派生する「親しみ」という要素を込めたのが、
「ほっこり」
という言葉でした。
「ほっこり」を何よりも重要にする。「ほっこり」を追求すれば絶対に勝てる。
僕は当時も、そして今でも、社長としては頼りないと思いますが、
それでもチーム・ロコンドの仲間たちは、そんな僕の話に耳を傾けてくれて、
そして、信じてくれました。
そしてその「一体」は徐々に実を結び始め、
2年目は1年目の2.5倍以上の成長を遂げることができたのです。
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1年目がターンアラウンド、2年目が組織構築の年だとすると、
3年目の2013年は「飛躍に向けた準備」の年になると思います。
2年目までチームがみんなで頑張って、諸々、ロコンドの「基盤」は整いました。
あとは今年の3年目、そして4年目以降も更に「飛躍」していくため、
諸々の「準備」、つまり、様々な
「最高のおもてなし」策
に着手し、通販における「お客様満足」を追求し続けていきたいと思っています。
例えば、先月、アパレル品でも「買ってから選ぶ。」を開始しましたし、また、ネットに不慣れなお客様向けに、電話注文の受付も開始しました。
これらは全て僕たちが「日本一の『ほっこり』通販サイト」へ飛躍するためのもので、
今年はもっともっと「最高のおもてなし」を追求し続けたいと思っています。
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2020年のビジョンを1つのゴールとすると、まだ僕たちの冒険は1合目にも達していません。
「日本一のほっこり通販サイト」目指して、これからも挑戦し続けますので、
皆さまのご支援、どうぞ宜しくお願い致します!!!
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もう一個。事業拡大につき、JAVAエンジニア、積極募集中ですので、ぜひ!
ロコンド 採用ページ