最後にお会いしたのは、昨年末のTo Heart2のパーティー。
内向的な性格で、いつもは自分から話しかけない私が 何故かふと、本多さんにお声をかけさせていただき、温かい笑顔を返していただきました。
あの笑顔が忘れられません。
もっと積極的に自分からお話しておけばよかった。
演じているときや作品に関わっているときにはわからない。
でも、私の中にはちゃんと柚原このみが生きていて、
お母さんの死を悲しんでいる。
声優とはそういう職業なのだと
本多さんに教えていただいた気がしました。
自分の役を愛するということは 自分のモノにするということではなく、
例えキャラクターが自分から遠い存在であったとしても
キャラクターに対しての愛は芽生えているんだと気づきました。
ちゃんと私はこのみになれていたんだと、
そう思いました。
本多さんは、私が声優になる前から
みよちゃんの声を聴いていて育って
本多さんがお母さん役だと知った時は、感激でした。
子供の頃ずっとお声を聴いていたすごい方とお仕事をする!って…。
あの、明るくて透き通ったお声が忘れられません。
本多知恵子さんのご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。