私がまだ声優になる前に 俳優養成所に半年間通っていたのですが
その時大変お世話になった演出家の先生が、94歳という御長寿で他界されまして
息子さんにお願いして、 お線香をあげさせていただきに、先生のご自宅に行きました
先生には、かつ舌の基礎などを教えていただき、先生のおかげで、声優デビューすることができました。
俳優養成所に通っている間に、
個人で、女優オーディションや、いろいろオーディションを受けて、
その中の一つに、
以前お世話になっていた、事務所の特待生オーディションを受けたのですが、
先生に教えていただいたことが自身となったのは確かで、オーディションに受かったのだと、今でも思っています。
レッスンの帰りは、よく渋谷駅までお話させていただき、そのときもアクセントが少しでも違うと、
指摘してくださるなど、
言葉を大切に発するということを勉強させていただいたり、誉めていただいたり。
人生で、とても素敵な先生にお会いできたと、今でも感謝しています。
私がオーディションに受かって、でも、声優の道に進もうか、それともやっぱり女優の道に進もうか悩んでいたときも
相談にのってくださいました。
私は、ドラマ「青い鳥」を見て、エンターテイメントな世界に入りたいと思っていたので、最初は女優志望で
した。
同じ演技をするのでも、道が違いすぎるから、声優になるのであれば、女優の道はあきらめた方が良いと
も言ってくださいました。
女優から声優になるよりも、声優から女優になる方が難しいと・・・。
どちらが優れているとかではなく、純粋に声優さんから女優になった方が少ないという意味でおっしゃって
くださいました。
当時の私は、何か表現する仕事がしたいと思っていましたが、とても漠然としていて、
何をしていても楽しい
若いからこそ、いろいろな可能性を夢見ていました。
そして、せっかく受かったオーディション、女優にはなれないかもしれない。
でも、声のオーディションに受かったということは、神様がその道に行きなさいと言っているような気がしま
した。
そして決意を固めました。
そして、それからまもなく、デビューをはたしました。
その後、自分も世の中を知り、エンターテイメントの世界を知り、大人になるにつれ、夢の形が変わったり、
いろいろなお仕事をさせていただいて、本当に自分がやりたいことが見つかったり、
楽しいことばかりでなく、本当にいろいろなことがありましたが、自分にとって、あのときの選択は間違っていなかったのだと
そう思います。
これも先生のおかげです。
そして当時の記憶が鮮明に残っているのがとても不思議です。
先生、本当にありがとうございました。
先生の言葉や、教えていただいたことは、私の心に、私が命を吹き込んだ作品すべてに生きています。
これからもずっとずっと・・・。
ご自宅に伺ったとき、まるで先生が生きているような、不思議な感覚になりました。
その日は、奥様に、夕飯までご馳走になりましたo(^-^)o
先生が好きだった、高級牛のスキヤキを、奥様が作ってくださり、息子さんと、三人でいただきました。
犬の千華ちゃんは豆とアイスが大好きという、ナイスなチワワちゃんでした(笑)
素敵なご家族でした
奥様に、また遊びにいらっしゃいと言っていただけて嬉かったです。
それまでに、いろいろ成長していたいと思いました