子供と呼ぶには大きくて、
大人と呼ぶには幼かった
あの頃のオレ達。
オレが○○を思う気持ちが
どれだけ大きく、どれだけ
時間をかけて大事にしてきた
ものなのか。
○○が、オレの想像以上に
オレのことを考えて、想って
いてくれてたのか。
大人なら伝えなくても、
伝えられていなくても
その人が醸し出す気持ちを
酌んで、推し量って。
自分がどう思っているのか
思われているのかが解る、
のかもしれないけれど
あの頃のオレ達にとって
それはハードルが高すぎた。
だから目に見えるもの……
形の中に想いを込めて
相手に届けたい、自分が抱く
この気持ちを解って欲しいと
願ってしまうんだ。
でも今はそういう青い時代も
悪くなかったな、って思ってる。
「……○○、またとんぼ玉を
見てるのか?」
「だって……あっ、なんで
翔太さん笑ってるの??」
「いや、もう十年近くほぼ毎日
そうやって見てもらえるなら
贈った甲斐があったな、って
嬉しくなっただけだよ」
幸せに埋もれそうなオレは
毎日必死に幸せから顔を
出して呼吸をしている。
あの青い時代が、あの頃とは
違った意味で胸が苦しいと
思えるこんな幸せな時間に
繋がったのだから。
「……私知ってるんだから。
翔太さんだって何気に毎日、
私が贈ったとんぼ……んんっ」
○○。もう大人なんだからさ、
その辺は見なかったことにして
オレから○○への気持ちだけ
奪っていって欲しい。
だからオレは少し大人な方法で
照れ隠しをした。
![sketch-1472305701753~2.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20160827/22/yuri-saita/3f/e7/j/o0637088613733834003.jpg?caw=800)
左:2013年夏作成とんぼ玉。
右:2014年夏作成とんぼ玉。
何をイメージして作成した
とんぼ玉なのか、ちょっと
暗めな写真ですが解って
貰えたら嬉しいです(^^)
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7月からほぼ京都ギャラリーの
準備に時間を費やしているので
(しかもまだ終わっていない)
約一ヶ月ぶりにお話……
というかSS?を書きましたが
頭の中があまりに回転せず
びっくり。
こんなんですがそれでも
艶の日だけは何とかして
お祝いしたかった!
ゆり