またまたご無沙汰、川名由倫です!
先日結果が発表された平成26年酒造年度の全国新酒鑑評会にて、幣蔵の「黄金澤大吟醸」が、金賞を受賞することができましたーーーっ☆
これで、12年連続の金賞受賞となり、現在の連続受賞中の記録としては日本一タイです!
今年は私が酒母を担当し、去年までとはプレッシャーの度合いが違ったので、一安心というところです(^ω^)笑
見掛けられた際は、ぜひ飲んでみてくださいねー♪
さて、自分へのご褒美を兼ねて、先日、歌舞伎座に行って参りましたー♡
「團菊祭 五月大歌舞伎」の千穐楽です!!!
歌舞伎十八番から世話物(江戸の町人たちの日常を描いたお話)まで、團十郎家・菊五郎家ゆかりの演目を、当代の幅広い世代の役者さんが演じられていました!
どの演目もたいへん素晴らしく、泣いたり心躍ったりするお舞台でした(((o(*゚▽゚*)o)))☆
世話物の、これぞ江戸!感が大好きな私としては、夜の部最後の「め組の喧嘩」が、もう!たまりませんでした!!!(実は楽日の前にも、ちゃっかり観に行ってます。笑)
幕切れには寺島しのぶさんのご子息(菊五郎さんのお孫さん)・亀三郎さんのご子息が登場したり、左團次さんが衣裳を脱いだと思ったら赤いブラを付けていたりと(笑)、楽日ならではの菊五郎劇団の遊びがあって、かなり笑いました!
ちょっとここで、歌舞伎と日本酒ネタを。
今年の團菊祭で上演された「慶安太平記」は、丸橋忠弥という幕府転覆を企てる男性が主人公です。
泥酔状態の忠弥は、登場するなり、こう言います。
「迎え酒に二合飲み、それから角の鰌屋で熱い処をちょっと五合、そこを出てから蛤で二合ずつ三本飲み、またその後が雁鍋に、いい生肌鮪が有った所から、また刺身で一升、とんだ無間の梅ヶ枝だが、此処で三合、かしこで五合、拾い集めて三升ばかり。」
(尾上松緑さんのブログ参照)
つまり忠弥は三升と一合を飲んでおり、お芝居が進むにつれ、さらに飲み続けます。
忠弥を勤められた松緑さんは、演じるにあたって台詞に忠実に飲み、一升八合以上(!)飲まれたそうです。
さて、お芝居の中の台詞ではありますが、実際に忠弥は、こんなに飲めたのでしょうか??
私は、「飲めた」に賭けます!…1ペソくらい。笑
ただ、これには、江戸時代であることが絶対条件です。
忠弥が飲んでいるお酒というは、もちろん日本酒です。
現在のアルコール度数は15~6度ですが、江戸時代は違います。
発酵技術が今ほど発達していなかったこと、多くの酒屋さんが水で薄めて販売していたことを鑑みると、せいぜい5~6度だったようです。
そうすると、今の量に換算すれば、忠弥が飲んだ量は一升程度ですから、相当強い人が時間をかければ、飲めたと思います!
一升八合以上飲まれた松緑さんは、忠弥の量を軽く超えていますね。笑
お芝居のなかの話を細々と計算するという、何とも野暮なことをしてしまいました。笑
おまけネタ。
ちゃっかり、役者さんたちにサインをいただきましたので、自慢させてください!笑
左:粋でいなせな江戸っ子、尾上菊五郎さん。(人間国宝!)
右:まさかのブラ姿を披露、サイン時に「僕は字が書けないんだよ」と仰った(笑)市川左團次さん。
世話物では、いつも「小股の切れ上がったいい女」を見せてくださる、中村時蔵さん。
夏に初の自主公演「研の會」を開催、いつもとっても感じの良い好青年の、尾上右近さん。
大御所にサインを求める図々しさを、お友達に尊敬されました。笑
ではでは、また( ´ ▽ ` )ノ☆