椅子の修復の続きです。これが、修復前。各角に欠けている個所がありました。
prima1


ここに、ジェソを充填します。


durante2

乾いたら、ヤスリで磨いて、水彩絵の具で色をつけ(後の修復でオリジナルだけ残して取ってしまえるように)、剥げた金の部分も補色して、ぴかぴか過ぎる部分はオリジナルに合わせてちょっと汚した色にして、最後に透明ニスを塗ります。


isu1

isu2

かなり、時間もかかって、体力的にも楽ではなかったのですが、私なりには満足した仕上がりとなりました。

頼まれた顧客に「色だけぬったんじゃないわよね?」と言われて「違います。」と途中経過の写真を見せたのだけど、「このジェソを入れるのが、どんなに面倒だったか、仕上げだけ見るとわからないもんなのだろうな。」と思って。

ジェソの個所を凹凸なくつるつるに磨いたので、ただ色だけ塗ったと思われたのか....



次の椅子をあずかりました。気が遠くなりそうな作業を想像して、でも、すごくうれしいです。