イタリアに10数年住むドイツ人が言うには

「イタリア人にはあんまりアルコール中毒っていないね。ドイツは多いよ。きっと、イタリアより個人の感情をおさえなければならない社会で、発散するところがないから、アルコールに頼っちゃうのだろう。イタリア人は飲まなくても、普段から言いたいこと言って(とまでは言ってなかったかもしれないが)いるから、あまり飲まなくてすむのかも。」と。


「きっと、日本はドイツよりもっと抑圧された社会だから、もっとアルコールに頼っている傾向があるんじゃないか。」と思った。


私のまわりのイタリア人を見ていると、料理をおいしくいただくために、4-5人でワイン1本飲むくらい。個人差はあるだろうけど、例えば、どんなにお祭り騒ぎになっても、嘔吐する人は見たことがない。もともとアルコールには強いのにそれほど飲まないから。


ローマの中心からちょっと離れると、ロシア、東欧人と思われる人たちがたむろしてビールなどを飲んでいるのをよく見かける。大人数だったり、バスの中にもアルコールの臭いをプンプンさせて乗って来られるのは、ちょっと恐い。特に夜。(昼間でも異様な感がある)


彼らがもともと「アルコール好き」な体質の国民なのか、それとも「飲まざるをえない状況」からそうなっているのか、そうだとしたら、日本人の吐くまで飲む状況も、異常な社会が作り出している結果なのだろう。

日本人はもともと飲むことが好き(味だけでなく、飲むという状況が)だいうのもあると思う。単にそれがもっと、もっと、と行き過ぎているのかもしれない。