イタリア人でも現在、就職するとしたら契約で何ヶ月とかで更新するのが普通で、正社員として、就職するのはかなり難しい、と聞く。
契約の数ヶ月が終わると、更新するか、そのまま解雇になるか、は本人の意思だけでなく、雇う側の経営状況にもよるから、安定しているとは言いがたい。

私が働いたお店の中では、誰とも、イタリア人とも契約なしで、いわゆる「ネロ(黒という意味)」で雇うお店もあった。契約しないのは脱税のため。それでも仕事がほしい者は働くしかない。
お店の個人経営なので、ワンマンもよいところ。気に入らない人はかたっぱしからやめさせる。非条理なことも言われるので口答えなどしようものなら、ヒステリーが爆発されたり。
例えば私があった経験のほんの1例として、
お客様が「これください。」と言った商品が実は欠陥があるのに気がついたので
「あ、他のと交換しますね。」と言ったところ
「欠陥品を在庫に持つつもりかー、客に渡せばいいんだー。」って具合。そのあとお前は馬鹿だ、何だと、客の前で悪言罵倒が続く。

そんなんだから、クビになるより、自分からやめて行く人のほうが多くて、人の入れ替わりの激しい店だった。
あの頃は本当にボロ雑巾のように扱われたものだ、と思う。時給にして3ユーロくらいだった。(今はちょっとだけましになった。)
イタリアはお店に限らず、個人経営的な経営者が多いので、彼らの我ままに振り回されること、常識の通用しないこと、いろいろあります。


やはり、コネで就職するのが、一番でしょう....