海外旅行に行くと誰でも気づくこと、日本語って日本人にしか通じないんだ!(日本語を勉強した外国人は別として)
もちろん、海外に出なくてもわかっていることなんだけど。
例えば、旅行にいっしょに行ったつれの日本人の友達や家族などと日本語でおしゃべりしても、周りの外国人には通じていない。
だから「あの、おじさんの服、すごい趣味だね。」とか「この人、感じ悪いね。」とか、本人目の前にしてとても日本では言えないようなことも言えてしまう。
実際はいつどこで日本語のわかる外国人が聞いているかもしれないし、他の日本人も近くにいるかもしれない。実は他愛もないこと言っているだけなんだけど、自分たちだけに通じている、というのはちょっと楽しい。


私もイタリア人の前で日本人の友達と話していると「何話してるの?」とイタリア人に言われることもあるし。(気になるらしい)
またイタリア人以外を前にしてイタリア人がひどいことを言うのを見たことがある。言葉は通じなくても、様子は伝わるから
「何といっているの?何があったの?」と言われても、本人には言えないし
「何でもないんです。彼女いつもあんなふうで。気にしないで。」と、ごまかすしかなかった。
イタリア人は外国人に言葉が通じないと思って言いたい放題言っているのではなく、ただ単純に言いたい放題言っているにすぎない。たぶん。
お店やレストランで、ぞんざいな扱いをされても、イタリア人に日本並みの接客を期待してはいけない。
「やってらんないわ、まったく、ぶつぶつ...」とか言われても、別に客がイタリア語わかろうが関係ない、と見えるから。


気がついたのが、英語圏の人たちはそういうことはしないってこと。
人口的には中国語やスペイン語を話す人たちが世界的には多いにしても、非英語圏の人々は外国語として勉強するから、英語はいつどこで誰が聞いているかわからない。
アメリカ人、イギリス人は海外でも自国で外国人を目の前にしても、聞かれちゃまずいことは言えないのだ。
というか、そういう発想自体、ないだろう。
周りには通じない自国語を話すちょっとした楽しみがないわけだ。
それでも、彼らはどこにいっても英語で話すし、通じるのが当たり前、だと思っていられる(そういう人が多い)ので、やはり英語は強いな、と思う。