裁判員制度が導入されて1年となった21日、裁判員の名称を考えた松尾浩也東大名誉教授が東京・霞が関の法務総合研究所で記念講演し、「法曹3者の綿密な準備で順調なスタートが切れた。裁判への国民の積極的な姿勢は今後も変わらないだろう」と述べた。
 松尾名誉教授は、裁判員法成立から施行までの5年間に、600回を超す模擬裁判が行われたと指摘。法曹3者によるこうした準備で、制度運用のノウハウが多く蓄積されたことが成功の要因だと分析した。
 さらに、「お上の仕事が間違いないと思い込んだ領域に裁判員が入り、ためらいなく活動している」とこれまでの裁判員の仕事を評価。「教育や家庭でも裁判が話題になる機会が増えており、司法への国民参加は一つの文化になりつつある」と話した。 

【関連ニュース】
【特集】裁判員制度
【特集】取り調べ可視化の行方
友人暴行死、男に懲役8年=遺体池に遺棄、裁判員裁判
点滴異物注入で懲役10年=母親の娘3人死傷
性犯罪、殺人で量刑重め=死刑と無罪ゼロ、無期8人

<神奈川歯科大>歓迎コンパで飲酒、新入生が死亡(毎日新聞)
覚せい剤1.3キロ飲み込み密輸=ナイジェリア人逮捕―成田(時事通信)
<男性遺体>トイレのマンホール内で発見 新潟・上越の公園(毎日新聞)
世代交代と脱派閥掲げ「新世紀」発足 自民若手(産経新聞)
<水俣病>第三者委員会座長に元水俣市長の吉井氏(毎日新聞)