陰陽でよく使われる図
①陰陽学説
世界のすべてを「陰」と「陽」にわけてしまいます。
陰陽として分けられるペアはどれも
「相反する性質」があります。
陰陽学説とは 相反する二つのものの関係から
世界を説明する方法です。
陽 陰
動 静
外 内
上 下
強 弱
火 水
熱 寒
明 暗
この陰陽の感覚でとりまく世界を陰と陽に
分けるのです。
太陽 月
夏 冬
春 秋
昼 夜
男(雄) 女(雌)
吐く 吸う 呼吸において
生・長 老・死
体表 体内
背部 腹部
腑 臓
気 血
「吐く」は外に向かいます。「吸う」は内に向かいます。
人間も脊椎動物。元々は腹ばいの姿勢が基本です。
中医学では「腑病よりも臓病の方が重い」
と考えます。古代の人は
「病気が重いのはそれだけ邪気が体の奥深くに
入り込んでいるからだ」と考えます。つまり
「臓は腑よりも奥にある」ということから分けます。
くわしくいうと同じ臓でも、心と肺は肝・脾・腎より
上にあるので臓の中では「相対的に陽」となります。
心や肺は「陰の中の陽」
肝・脾・腎は「陰の中の陰」になります。
陰陽の関係は
①相手がいなければ自分もいない。
②ときには相手を抑え、ときには相手と協調して
バランスをとる
③いつも変化しながら、バランスを取っている。
④陰は陽になり、陽は陰になる。
(陽が極まると陰になり陰が極まると陽になる)
行き過ぎたものは必ずひっくり返るという大きな
自然の摂理
いい夫婦を説明しているような・・・。
健康もバランスです。
中医学には診断法(弁証法)というものがあり
病気の症状も「陰陽」で考えれば(他もあります)
陽に属する症状を「陽証」
陰に属する症状を「陰証」といいます。
たとえば痛み
患部を押して増悪のは陽証
患部を押したりさすったりすると軽減するのは陰証
顔色、腫脹、尿の色、浮腫・・・分けられます。
とても興味深いのが感染症について。
今インフルエンザが猛威をふるっていますが
感染症の熱病では、発熱が起こります。
これは熱なので「陽」に属する症状になります。
でも同時に、手足の冷えが起こることがあります。
冷えは「陰」に属します。
西洋医学では「手足の冷え」などあまり注目しない
かもしれませんが中医学ではとても重要な症状と
とらえます。陰陽のバランスの崩れ方が
単純ではないととらえるからです。
熱には発散する性質があります。
普通の発熱では、体温が上がり、体も熱くなり
汗をたくさんかいたりします。
でも中には熱が体内にこもっているようなタイプも
あるのです。すると発熱と同時に手足の冷えなどが
生じます。
中医学ではこれを
強い熱が体の気の流れを抑え込んでしまい
気が隅々まで届かなくなるので「手足が冷える」
のだと考えます。
気の流れを抑え込むほどの強い熱のことを
「陽が極まると」となりその結果現れた手足の冷えを
「陰となる」になるわけです。
なぜ陰陽のバランスの崩れ方をこんなに
区別するのか・・・
治療法が変わるからです。こもっている熱は
発散させなければなりません。
漢方だと「苦い清熱薬」ではなく「辛い清熱薬」を
使わなくてはなりません。
意味を持って区別するのです。
最近は漢方をとりいれる病院も増えました。
正しい診断からの漢方薬の処方が嬉しいですね。
そして何より大事なのは
心身のバランスですよね。
①陰陽学説
世界のすべてを「陰」と「陽」にわけてしまいます。
陰陽として分けられるペアはどれも
「相反する性質」があります。
陰陽学説とは 相反する二つのものの関係から
世界を説明する方法です。
陽 陰
動 静
外 内
上 下
強 弱
火 水
熱 寒
明 暗
この陰陽の感覚でとりまく世界を陰と陽に
分けるのです。
太陽 月
夏 冬
春 秋
昼 夜
男(雄) 女(雌)
吐く 吸う 呼吸において
生・長 老・死
体表 体内
背部 腹部
腑 臓
気 血
「吐く」は外に向かいます。「吸う」は内に向かいます。
人間も脊椎動物。元々は腹ばいの姿勢が基本です。
中医学では「腑病よりも臓病の方が重い」
と考えます。古代の人は
「病気が重いのはそれだけ邪気が体の奥深くに
入り込んでいるからだ」と考えます。つまり
「臓は腑よりも奥にある」ということから分けます。
くわしくいうと同じ臓でも、心と肺は肝・脾・腎より
上にあるので臓の中では「相対的に陽」となります。
心や肺は「陰の中の陽」
肝・脾・腎は「陰の中の陰」になります。
陰陽の関係は
①相手がいなければ自分もいない。
②ときには相手を抑え、ときには相手と協調して
バランスをとる
③いつも変化しながら、バランスを取っている。
④陰は陽になり、陽は陰になる。
(陽が極まると陰になり陰が極まると陽になる)
行き過ぎたものは必ずひっくり返るという大きな
自然の摂理
いい夫婦を説明しているような・・・。
健康もバランスです。
中医学には診断法(弁証法)というものがあり
病気の症状も「陰陽」で考えれば(他もあります)
陽に属する症状を「陽証」
陰に属する症状を「陰証」といいます。
たとえば痛み
患部を押して増悪のは陽証
患部を押したりさすったりすると軽減するのは陰証
顔色、腫脹、尿の色、浮腫・・・分けられます。
とても興味深いのが感染症について。
今インフルエンザが猛威をふるっていますが
感染症の熱病では、発熱が起こります。
これは熱なので「陽」に属する症状になります。
でも同時に、手足の冷えが起こることがあります。
冷えは「陰」に属します。
西洋医学では「手足の冷え」などあまり注目しない
かもしれませんが中医学ではとても重要な症状と
とらえます。陰陽のバランスの崩れ方が
単純ではないととらえるからです。
熱には発散する性質があります。
普通の発熱では、体温が上がり、体も熱くなり
汗をたくさんかいたりします。
でも中には熱が体内にこもっているようなタイプも
あるのです。すると発熱と同時に手足の冷えなどが
生じます。
中医学ではこれを
強い熱が体の気の流れを抑え込んでしまい
気が隅々まで届かなくなるので「手足が冷える」
のだと考えます。
気の流れを抑え込むほどの強い熱のことを
「陽が極まると」となりその結果現れた手足の冷えを
「陰となる」になるわけです。
なぜ陰陽のバランスの崩れ方をこんなに
区別するのか・・・
治療法が変わるからです。こもっている熱は
発散させなければなりません。
漢方だと「苦い清熱薬」ではなく「辛い清熱薬」を
使わなくてはなりません。
意味を持って区別するのです。
最近は漢方をとりいれる病院も増えました。
正しい診断からの漢方薬の処方が嬉しいですね。
そして何より大事なのは
心身のバランスですよね。