私がマンガクラブにいた1980年、週刊少年サンデーに「超大型」新人現る!!・・・との触れ込みで掲載されていたのが、「あさりよしとお」の「木星ピケットライン」。

 宇宙の小惑星が地球に接近し、あと1年で地球にぶつかるという設定で、まるで「タモリ」のようなノリのクルー・山本五十六が、木星の水素の大気を使って、原爆を起爆剤として弾き飛ばす・・・というような作品で、この小惑星が木星の12倍の質量を持っている厄介者とされていました。


 今、手元に「あさりよしとお短編集」がありますが、勿論「木星ピケットライン」も掲載されています。なにやら、あさり氏、高校生のとき、大学受験を控えてこの作品を仕上げてサンデーに投稿し、」採用されたとのこと。一種、天才なのでしょう。ほかにも、特別天然記念物と人間国宝に同時に指定された、戦闘のプロ「ミスター自衛官」・桜木団三郎がアフリカのカダフィ大佐が放ったテロリスト、「魚男」と戦う、という噴飯物の傑作もあります。:「たたかう自衛官」。


また、あさり氏は「新世紀エヴァンゲリオン」の製作スタッフとして、クレジットされていました。SFマンガ家としての面目躍如です。