映画プログレ桜田淳子

タイトルのテーマを中心に、好きなものを書き綴ります


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ペキンパー監督自らベスト・ワークと称する異色西部劇。砂漠で裏切られ死にかけた主人公が偶然にも湧き水を発見、そこに馬車の駅を作る。仲間も彼女も出来る。だが、復讐のため砂漠を離れようとしない主人公を置いて、彼らは都会へと去ってゆく。すでに世の中は自動車の時代に移り変わろうとしていた。そんなある日、自分を砂漠に置き去りにした裏切り者が、駅馬車に乗って現れる⋯。

 

 

シリアスなシーンもあるが、基本的にはコメディ。プラス、時代に取り残される者の姿が、ペーソス豊かに描かれる。すなわち、まずは、そうした“時代遅れの主人公”に向けられた、監督の愛ある視線を感じる。だが、その一方で、「西部劇」というものに対する視線も感じる。“時代遅れのジャンル”に向けられた愛ある視線。この2つの“時代遅れ”に対する視線(シニカルさを含んだ愛の目線)が、本作をユニークかつ名作たらしめているように思う。

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話は多少複雑だが、まとまりが無いワケではない。相変わらず、登場人物たちの描かれ方は多面的で、彼らがとる(とらざるをえない)行動はいちいち納得できる。それ故に、やるせなさや切なさが醸し出され、それが作品全体を覆っている。そして、そんなムードに満ちた物語を、ヒロイン(岩下志麻)によるスジとケジメがビシッと貫き通している。しかも、ひたすらカッコ良く。よく書かれた脚本だと思う。面白かった。

 

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シリーズ第7作。夫(高島忠夫)を殺され後を継いだ女組長(岩下志麻)が、敵対する強大な組に押されながら、度胸と侠気とし緻密な計算で逆転劇を画策するが…。

 

 

遂にかたせ梨乃降板。かわりに岩下志麻の脇を固めるのは、中野みゆき・斉藤慶子・海野圭子・川島なお美といった極道の妻たち。もう誰が脱いでもおかしくないという幸せな状況の中、やはりというか想像通りというか、大役を担ってくれたのは川島なお美であった。

 

それはさておき。

 

組員とその家族を守るべく、長期的視野に立つ岩下が冷静に計画を実行しているのに、彼女が親代わりになって育てた四天王(世良公則・山下真司・清水宏次朗・小西博之)が短慮を起こし、結果的に組を崩壊に導いてしまう、という筋立てがいい。そして、四天王の妻たちも、結局は、岩下の思惑よりも夫への刹那的な愛を優先してしまう(あるいは、しそうになる)、という帰結がいい。いずれも女と男の対比が描かれていて実にいい。

 

まさに家族の物語。それも、我が敬愛する「おんな太閤記」の北政所(佐久間良子)的な。あるいは(このシリーズが模範にしていると思われる)「ゴッド・ファーザー」的な。敵(中条きよし、あいはら友子ほか)は救いようが無いくらい憎たらしく味方はどこまでも仲良しこよし、という分かりやすさも手伝って、かなり面白かった。ラストの志麻サンによるマシンガンぶっ放しもカ・イ・カ・ン。

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1993年の「アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件」を元にした法廷劇。ホロコーストは無かったと主張する学者(原告=アーヴィング)が、自分を非難する女性研究者(被告=リップシュタット)を名誉棄損で訴える。そして両者は法廷で相まみえるが…という話。

 

 

弁論と論理を重んじる西洋の法廷劇が、必ずしも弁論や論理を最重要視しない日本人の腑に落ちるのは、なかなかに難しい。ましてやテーマはホロコーストである。日本人の知識はさほど深くない。故に、本作は、我々の目には、言葉の応酬や人間関係の紆余曲折はそこそこあるものの、全体的にはさほど起伏のない平坦なドラマに見えてしまう。

 

だが、本作のキモは、原告(ホロコーストが無かったと主張)が裁判を起こしたイギリスの法廷では、名誉棄損の立証責任が被告(事実をねじ曲げていると原告を非難)側にあるという点。つまり、訴えられた側が、「アウシュビッツにガス室は無かった」とする原告の主張を覆さなくてはならないという点にあるのだ。

 

それは一体どういうことなのか。

 

まあ、これ以上はネタバレになるので話を濁すが、かつてヨーロッパやイスラエルを訪れホロコーストを取材していたとき、虐殺にまつわるエピソードをいくつか聞いた。一方、その数年後には、「ガス室はなかった」との記事を掲載した雑誌「マルコポーロ」が廃刊に追い込まれた。この一連の出来事を通じて考えたことと、映画の読後感が一致した。

 

なので、ハードルは高いが、読み込めばかなり深い。何故この作品が今作られたかも含め、示唆的で面白い作品。

 

#ホロコースト #レイチェル・ワイズ

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原作にわりと忠実なだけに、しかも、74年版も原作にわりと忠実なだけに、両方とも知っている身としては新しさが見いだせず魅力を感じ難い。

 

 

だが、アメリカにおける本作の予想を上回る成績(公開初週末)は、「スターウォーズ エピソード7」や「IT/イット」の場合と同じことなのかも知れない。原作も74年版も知らない若い観客にとっては、スリリングな展開で予想外の結末に至る優れたミステリーなのだろうから。もうそういう次のサイクルに入ってしまったのだなと、自分の老人化をしみじみと噛みしめる。

 

ただ、ラストのアレ(ネタバレなのでナイショ)は、わが「獄門島」(NHK版)と同じで嬉しかった。

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シリーズ6作目。ほぼ岩下志麻のグラビア映画。かっけー。“男に替わって組を守る”とかではなく、“生涯一度の浮気相手”と組んで“夫の敵討ち”をする、というオンナっぽいトコロも良い。

 

 

そして、90年代の匂いがプンプン。バブルの残り香が漂いつつも浮ついた空気が無くなった90年代。華やかさと不安が共存していた90年代。失われた10年だけど暗くは無かった90年代。そんな匂い。

 

その時代の匂いはその時代にいては嗅ぐことは出来ない。20年経ってようやく90年代が嗅ぎ分けられるようになった。

結構好きだな。

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シリーズ5作目。極道のドンであっても母。今回はオンナとしての側面がキッチリ描かれている。さらに、トップに君臨していても裏切り者を見抜けない。完全無欠じゃないトコロも良い。そして、かたせ梨乃が離脱したお色気を担う海野圭子(けい子)が良かった。これは好き。

 

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シリーズ第4作。岩下志麻の復帰作。

 

 

「妻たち」と云う冠を被ってはいるが、最早之は「極妻」のフォーマットからは逸脱している。とはいえ、富司純子や江波杏子とは違って、ヒロインが極道ヒエラルキーの頂点に君臨している(組長の妻)だけに、任侠映画ともちょっと違う。

 

要はヒロイン自身が極道そのもの。並み居る男優を撥ね除けて、岩下志麻とかたせ梨乃が男前なのだ。

 

だからこそウェットもペーソスもへったくれも無くひたすら格好良い。岩下とかたせが事もあろうに警察で義姉妹の盃を交わすとか、かたせが鉄砲玉然と敵の組長を銃撃するとか、岩下が表情一つ変えずに敵のこめかみに2発ぶち込むとか。

 

まあ、逆の言い方をすれば、両ヒロインがただ格好良いだけの映画とも言える。

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何かこれ、そもそもの計画が崩れちゃってるのでは?

 

 

本当は、夫の病気と死を利用し、好きな男に跡目を継がせて自分はその女房に収まるべく、遺言状を敢えて伏せることで敵対勢力を抑え込もうとするが、好きな男が別な女に走ってしまったのでその男を殺し(これは考え過ぎ?)、最後には遺言を反故にして自分が三代目の座に就く。そんなしたたかな「極道の妻」を描きたかったんじゃ無かろうか。

 

にもかかわらず、その目論見がある理由で崩れてしまったため、「結局、姐さん何がやりたかったの?」みたいな内容になってしまったのでは? などと想像してしまうような内容だった。

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まずはアラン・ドロンのカーリーヘアに度肝を抜かれる。だが、見終わってみれば、頭の切れるギャングのリーダーなのに純真で天真爛漫で子供っぽい、という人物を演じるにあたっては必要な措置だったのかも知れないと思う。…なんていうドロンのヘアスタイルに象徴されるように、作品そのもののトーンも明るく軽妙で、拳銃を派手にぶっ放すワリには死ぬのはたった一人だけという、妙に健康的な内容である。

 

 

そして耳に残る旋律が繰り返し何度も登場するシンプルなテーマ曲が良い。全編通じて使われているのはほぼこれ1曲だけなのだが、アレンジを色々と変えることで様々なシーンに使い分けられている。従って、作品のトーンはほぼこの楽曲によって制御されている。

 

ストーリー的にどおってことはないし、深いことを言っているワケでも無いし、アクションが凄いワケでもないのだが、ヤケに気分良く心に残る作品。気に入った。

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