『母の日』 | みずのゆうの 小さな小さな物語

みずのゆうの 小さな小さな物語

ここには私のオリジナルの小さな小さな物語たちを掲載しています。
ふとした時に夜空を見上げるようにのぞいてみてください。

「一本でいいのかい?」

ぼくはコクンとうなずいた。
だってぼく一本分しかお金持ってないんだ。


「そっかあ。じゃあ、葉っぱたくさんつけてあげるよ。」

みるみるうちに、一輪の花はブーケのように仕上がった。


ありがとう、おじさん。


ぼくは花屋さんをでると、家路にいそいだ。

カーネーションを胸にかかえて。