ティーチによる歯医者 | ゆみりのへたれ人生カルテ

歯医者を変えました。




兄ちゃんが、矯正のお尋ねをしようとした歯医者です(結局しない方向に。高いし、彼、野郎だから)。

で、ついでになおぴんも。




新しい歯医者に行くときは、いちいち自閉症である、と説明がいるからあまり変えたくないのです。

そのとき行っていた歯医者もある程度、自閉向けに先生が対応してくれていたので、それでよいかな、とも思っていました。




でもこの先生がいいのよね。




で、思い切って変えてみました。





すると、この院には、紙で作った絵カードがあり、歯ブラシ、コップ、歯医者の歯ブラシ、歯医者の掃除機(水をとるバキューム)など一枚一枚手作りです。




看護士さんが、なおぴんに、ひとつひとつ丁寧にゆっくり時間をかけて教えて説明、実施。





次に先生がその説明を踏まえた施術を行う。

歯ブラシで歯磨き(それも5歳だから、5回だけ磨こう!と5回ずつ数えながら)、おおすごい!上手だね!とコップのカードをなおぴんに出させて、うがいを促す。




始めに、なおぴんは、歯医者いやだーー!と半べそでしたが、

上手、出来るじゃないと言われて、

じゃ、つぎの歯医者さんの歯ブラシやってみる?と聞かれて

「やってみる!」と自信満々で。




バキュームはちょっと勇気がいる行為でしたが、

褒められながら出来ました。

これなあに?ということにもきちんと教えてくれる、同じ目線か、下。

普通は院長たるもの、じっとしてなさい!などと言ってもおかしくない。






あとで、「お母さん、これをティーチと言うんですよ」と教えてくれました。

確かになるほど。ティーチでありました。




先生を始め、看護士など全員が、この方法の「同じもの」を共有しているのがすごいと思いました。

なかなかないと思います。

ある程度先生が知っていて、一人くらいはちょっと知っている、という感じではないでしょうか。




忙しい歯医者ですが、なおぴんに説明を含め(説明の方が多かった)30分はたっぷりかけてくれました。

虫歯がありましたが、それは次週、今日は歯医者ってどんなところ?的な話でした。

それこそ不安を取り除くには十分、自信をつけるのにも十分。




最初に、使う歯ブラシも、カワイイ入れ物に入っていて、看護士さんが「どれにする?」と優しく伝え、

彼が選ぶのをじっと待っていてくれます。こんなことなかなか出来ないかと。

普通は勝手に看護士が選んで持ってきているものではないか。

「どれにする?」という行為が「時間がもったいないこと」なのか「彼を尊重し、楽しみを与えリラックスを与えるもの」なのか・・・・それを考えるのは、頭がそこに行かないと駄目なわけだ、思うんですよね。

これがティーチの教えなのか、院長が習ったことなのか、院長が考えたことかはわかりません。







このような自閉に本当に優しい歯医者は、クチコミで知るしかないでしょう(いやいや、クチコミも

本当に限られたものですから、欲しい人には届かないでしょう)。

見つけるのは本当に大変だと思いますから、表にでも「発達障害にも優しい」なんて看板つけといて!とマジで思います。





しかし、ある程度、患者に優しい医者というのは、だんだん分かってきた。



病院内部がやはり今風に機能的で洗練されていることが大優先であること。

患者があ、ここ、いごこちいいな、と思う病院。




お茶があったり、雑誌や新聞が新しかったり、

部門別に部屋が分かれている(産婦人科は内科などとは別にあるなど)、

一番は受付が丁寧であること。

これを見るだけで随分当たりになるかと。




でもこの歯医者はわからなかったなぁ。。。

あ、角川のウォーカーに載っていました。

こんなのもいいかな。




とにかく最新機器があるところ、は、やはりよい対象になるし、

空間であ、いいかな、と思うところ。




勘?、いやもう病院ばかり行ってるから・・・・

(明日もいくざんす。整形外科・・・ここは古いけどいいかな。クチコミというか

某ブルガリアの有名力士がひざを手術した病院らしく、写真がはってあります)




いつでもこんなよい医者に出会えると嬉しいなぁ!