ショーロ ピアノ | Y女史のCloset

ショーロ ピアノ

もとのショーロの演奏形態は、カバキーニョとフルートから始まったようだ。

カバキーニョは小さいギターのこと。

フルートがメロディでカバキーニョはリズムを奏でる。


19世紀中頃、音楽は世界で変わりつつあった。

それまでの古いスタイルから、新しい音楽へ移行していった時代。

何故ならそれは、民族の交じり合いが大きな要因だろう。

異民族が交じり合い、多種文明も歩み寄る。

タンゴ、ラグタイム…そしてショーロも。


ショーロは、ヨーロッパの優雅なメロディとアフリカの情熱的なリズム。

混血国民であるブラジルだから生まれた音楽。

日本では最近ブームになってきたように言われているが

結構、昔から耳馴染みしている曲もある。


’60~’70はヨーロッパの音楽が日本でも流行した。

タンゴやラテンにイージーリスニング

私とショーロの出合いは 「Tico Tico」 だと思う。

原題はTico Tico no Fubà 粉をついばむ雀

今でも大好きな曲。

小学生の頃、TVで観た世界のサーカスやマジックショーのBGMでよく使われている。

「Tico Tico」のソウルバージョンEP盤も持ってたな。

当時はショーロなんて知らなかったから

ラテンミュージックと総称していた。

ちょと勉強して Tico Tico もショーロだった!と後で知りました。

15年ほど前に初めて知った ショーロというジャンル。

ツボでした~!

それから2,3年して葉加世太郎さんや古澤巌さん等、日本のミュージシャンも

演奏するようになり火がつきましたね。


ショーロの語源はChorar=「泣く」

基本的に2拍子で

転調する3部形式の曲。


プログレ好きの私はこの、転調する に弱いのかも!

ショーロの特徴に欠かしてはならないのが

バイシャリーア=低音

ショーロで使用されるギターは

7弦や8弦で、低音がきいています。

イギリスの植民地でもあったブラジルに

イギリス人がピアノと一緒に沢山やってきて

ショーロのスタイルはカバキーニョとフルートから

ピアノへと発展していきます。

ブラジルのショパンと言われたナザレー

沢山のピアノショーロを残しました。


舘野泉, ナザレー
タンゴ・パッション~ナザレを弾

ショーロの特徴であるギターのバイシャリーアを

ピアノの低音部で表現しています。

館野泉さんは、北欧専だと思っていませんか?

いえいえ、ラテンもエネルギッシュで

とってもいいですよ。


そして、ショーロピアノと言えば…

ヴィラ・ロボスを忘れてはいけません。

ヴィラ・ロボスはギター曲だけではなく

たくさんのピアノ曲も残しています。


次回は、ヴィラ・ロボスのお話