金曜は勉強会に参加してきました。

4症例あり、まず1つ目

oglivie syndromeという聞いた事のなかった症候群でした。

ポイントは 閉塞起点のない腸管拡張 だそうです。

わかりやすい図を見つけました。my medさんからお借りしています。

$好きなことしていたい

種々の原因による急性麻痺性腸閉塞ってことのようです。

「詳細な病態生理はわかっていないが、様々な因子による大腸運動機能を制御する自律神経系の異常バランス、すなわち、副交感神経系(腸管の収縮:右側結腸は迷走神経、それ以下はS2-4の仙髄に支配)の抑制、または交感神経系(運動の制御:腹腔神経叢と腸間膜神経節支配)の亢進によって引き起こされると考えられている。」

だそうです。

手持ちの本によると腸管だけではなく、尿路系で生じると尿閉になってしまうそうです。
死亡率はきちんとデータが出ているのか微妙なとこで勉強会で聞いたのと自分で調べたのは違いました。


2つ目 外傷による骨盤骨折と結腸損傷。あんまり調べたい内容なかったです。


3つ目 異所性膵による急性膵炎


異所性膵は名前だけ知ってたのでこれを機に本をよんでみました。
発生学的なことも全然わからなかったので、そこからやらないとなー。

膵臓はそもそも内胚葉由来で、胎生9-10日目に肝臓予定領域の後ろで腹側内胚葉と背側内胚葉がくっついてできる。

そんな記憶の片隅にあるようなないような。。。


背側内胚葉が体尾部と副膵管(Santorini管)、腹側内胚葉が頭部と主膵管(Wirsung管)

$好きなことしていたい

またしてもmymedさんより借りました。
どっちが主で副かすぐ忘れる。。。

で、最近の研究でこの腹側の発生と背側の発生は関わっている遺伝子が違うのがわかってきたそうで、ノックアウトマウスを使うと、ノックアウトする遺伝子によって腹側のみの発生あるいは背側のみの発生が生じるそうです。

確かに、発生的には結構無茶なくっつき方しているように思う。

で、内胚葉になる組織といえば・・・

消化管のほか肺、甲状腺、膵臓、肝臓などの器官の組織、消化管に開口する分泌腺の細胞、腹膜、胸膜、喉頭、耳管や気管・気管支、尿路(膀胱、尿道の大部分、尿管の一部)など。

多いわ。

このうち異所性膵が報告されているのは、胃,十二指腸に多く,次いで空腸/Meckel憩室/回腸/稀には胆嚢/胆管/食道/大腸/腸間膜/大綱/肝/牌/縦隔/肺/卵管など。

甲状腺と尿路以外の内胚葉由来組織にはどこでも発生するみたいですね。
ざっくり覚えるなら、肩~腰までの内胚葉。  
ざっくりすぎ?

肺に異所性膵とか衝撃ですね。


あ、診断はCTおよびMRIでの見え方がメインの膵臓に似てるかどうか。
マジ?ってなったけど、一番スタンダードな教科書に書いてありました。

飽きてきたので次の症例。


4つ目 内ヘルニア

ヘルニアはまたの機会に・・・・。



今回は機能性イレウスと膵臓の発生学のお勉強でした。

ちゃんちゃん。