谷崎潤一郎の 「細雪」
大好きな小説です。
私が生まれ育って
今も住んでいる家のすぐ近所にある 「倚松庵」
倚松庵は谷崎潤一郎が
家族と住んでいた「細雪」のモデルとなった家
今もそのまま保存され、
見学することができます。
テーブルと椅子も当時のままだそうです。
戦前の近代的な芸術や文化
生活様式、阪神間モダニズム
細雪は人も家もほぼ事実のまま
ここを舞台に誕生しました。
小説にも出てくる
昭和13年の阪神大水害
この水害の様子も
細雪にくわしく書かれていました。
祖父から小さいころ
聞いていた内容と同じで
ご近所だったから、
同じように被災していたんだなと。
祖父の家も、とても古い家でしたが、
阪神大水害では奇跡的に助かりました。
喜んで話していたことを思い出します。
祖父が亡くなってから
数年後の阪神大震災では、
残念ながら一瞬にして
家も大切にしていたものもすべて失いましたが、
命があったことに、ほんとうに感謝です。
物質的には便利ではない時代でも、
心はとても豊かな時代だったんでしょうね。
細雪の「倚松庵」
神戸にお越しの際は、
是非いらしてみてくださいね。