【優しい呪縛】
さえぎられた ドアの奥 光る波のように 今 あの頃の思い出が サラリ サラリ 深く 深く 思い出して ・・・思い出していく いつか見た あの海を 波が押し寄せるように 頭の奥を ザバザバと 明日のために 思いおこす ただこの世の中で 生きるだけでいいのか このままで 歩いていって 先に何があるのか 嗚呼 いつか もし時が止まるときが来るなら その日に悔いを残して 逝けないよね絶対 今全てできることを してしまえばいいけど どうしてなんだろうね どうしてできないんだろう 哀しみには 今 笑うしかできないよ 記憶をたどれば 貴方の夜を思い出す 切れ間に のぞく 赤い布は なに? 明日から どんな顔で 生きれば いいだろう? ここから今は 切れゆく糸を 離れていくのを 見つめている 貴方から離れて 先は 一人で歩いていくつもり 言葉にできはしないけど あたしの想いを この糸で 伝えてあげるわ 一生 忘れないような 濃い赤色で・・・