ミコが入院しました | 夢は家族まぁじゃん

ミコが入院しました





おはようございます。


ミコが昨夜、救急車で搬送されて大学病院に入院しました。


原因は、大人の薬を誤飲してしまったことです。




責任は私一人にあります。


薬が散らばっているのを見たのに、飲んだかもしれないと思ったのに。


元気だったから。




寝室でなかなか寝付けないミコにお水を飲ませてあげようとコップを渡したら


体中が震えていて、持つこともできなかった。


歩けなかった。




深夜の救急病院に電話をすると、誤飲から時間が経ち過ぎていて胃の洗浄をしても仕方がない。


だから救急車を呼んで大学病院に行ってくださいと言われました。


ミコは、目も見えていないようでした。




あんなに怖がって抱きつかれたのは、初めてです。




本当に申し訳ないことをしたと、彼女を『蘇生室』に見送った後、何度も何度も涙が出ました。


助かるなら、元に戻るなら、私の命など要らないと、本当に思いました。


一時間半ほどの待ち時間が、たまらなく長く感じました。




ようやく呼ばれて当直の小児科医に、


「命の保証はできない。どうなるかということを、今は予想できない。ただやれることをやるだけです。」


という、やはりとても厳しい見解を示されました。




「覚悟をしておく必要があります。」




今まで生きてきて、これほど重い言葉を受けたことはありません。


けれど、受けて当たり前です。


母親として、今まで届かなかった、あけられなかった薬の箱と容器を、成長に合わせて移動させなかった。




しかも、飲んだかもしれないと一瞬は思ったのに、即席でも手を施さなかった。


最低です。私に母親の資格なんかないと思いました。


どんな小さな不安も、解消するまで全力を尽くさねばならなかった。




先生は、そう後悔する私に、「頑張っている彼女に、会いに行きましょう。」と言ってくれました。


果たして、ミコは『蘇生室』の子ども用ベッドに、看護婦さんに両手を支えてもらいながら懸命に


震える足でなんとか踏ん張って立っていました。




首筋やおなか、背中にいろんなコードが付いていました。


左手には、点滴。


おとなしくしていられないので、添え木をされぐるぐる巻きにされていました。




看護婦さんと交代して、やっと私たちはミコのそばで見守ることができるようになりました。


目がやはりまだ見えていないようで、必死に声を頼って私と夫を探していました。


それでも、搬送されてきた時よりは、口数が増えていました。




「あんぱんまん、ない。ばいきんまんは?」


「ポポちゃん、どこ?いらない。」




支離滅裂、といった部分は見受けられましたが、確実に状態は悪くはなっていないと感じました。


ただ、目は見えないようだし、自分で立つこともできずにガクガクと揺れているのは同じでした。







元に戻るのだろうか。






命の心配も消えていない状況で、彼女の身体が恐ろしく心配になってしまいました。


助かると決まったわけでもないのに、どうしてだったのか、わかりません。


比較的元気な姿を目の当たりにしたから、だったんでしょうか。





元のように大好きなぺネロぺやあんぱんまんを見て笑い、元気に走り回れるようになって欲しい。


そうなるなら、本当に私はどうなってもいい。


まだ彼女に母親という存在が必要なことは十分わかっているけれど、それでも、私はいい。




私のせいで、私なんかのせいで、健康に可愛く生まれてきた彼女の人生を変えてしまわないで。


神様がいるなら、本当にいるなら、この願いだけでいいから、叶えて欲しい。





会いに行けない時間、ママは仕事に行きます。


早めに上がって、ミコのところに飛んで行くから、だから、それまで頑張ってほしい。


パパが、面会時間になったら真っ先に会いに行ってくれるから。




大好きなミコに苦しくてあんなに痛そうな思いをさせてしまっていることを、本当に申し訳ないと思っています。


もう二度と、そんなミスはしない。


だから、お願いだから、元のミコたんになって、帰ってきてください。







厳重注意は、48時間。


明後日まで、全く気は抜けません。


どうか、どうか無事でこのおうちに帰ってこられますように。




帰ってきたら、ミコが絶対に危ない目に遭わないような、そんなおうちにして、待っているから。


本当なら、ずっとずっとそばにいてあげなくちゃいけないのに、ごめんね。


今日の夕方、笑ったあなたに会えるのを、心から願っています。