●死者の書 @折口信夫 | ★50歳からの勉強道~読書録★

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本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

5年間の歴史読書の甲斐あって、
どうにか折口信夫も読めちゃったよん。
(^-^)v     成長したなもー



折口信夫(おりぐちしのぶ)民俗学者
柳田國男の高弟で、
釈迢空という詩号を持つ詩人でもある。




「ゑじぷともどき」とご本人も仰る、
この“死者の書”
主人公はなんと、大津皇子だ。



天武天皇の第3皇子だが、
後継者争いで持統天皇に疎まれ
殺された、悲劇の皇子。



二上山の墓地から100年後に蘇り、
藤原南家、武智麻呂の孫にあたる
中将姫と魂を通じる
不思議な物語。。










した、した、した、
こう、こう、こう、






二上山に輝く謎の光に心を奪われた
中将姫は、憑かれたように
ふもとの当麻寺へと導かれ、
曼陀羅を紡ぎあげる。



元ネタになったのは、
当麻寺曼陀羅の中将姫伝説と
「山越しの阿弥陀像」だ。



鎌倉以降多く描かれた山越阿弥陀図。
これは金戒光明寺、恵信僧都のもの。



よくある来迎図と違い、
山の向こうに阿弥陀様が
半身を表している。



二上山は生の世界と死の世界の結界だ。



毎朝、毎夕、日を迎え、日を送る。
彼岸の中日には日祀りをする。

日本古来の信仰に、仏教が融合して
このようなイメージができたようだ。



山に入る日の丸い形を心に刻み、
西方浄土を思い浮かべる、
日想観(じっそうかん)という
仏教の修行もある。




西には浄土があるのかー。
我が家はもろ西向き&富士山さん。



西日ガンガンだよー   (´д`|||)
と文句言ってるバチ当たり。




ところでこの中将姫。
継母に苛められ、ウチの近くにまで
逃げて来て暮らしていたとか!



ここ神奈川だよ!遠くない?(/--)/



でもちゃんと、
中将姫の祠があり、
「中条」の地名も残る。

命日にはお祀りが行われ、
遊行寺宝物館には中将姫縫仏
(ぬいぼとけ)
なる阿弥陀如来図まであるのだ。




遊行寺にはなんだか絶対、縁がある。



梅原猛先生が講演に来たり!

かの後醍醐天皇御像に対面できたり!

そして、中将姫の伝説の蓮の糸。。




やっぱりレキシに呼ばれてるぅ~~






した、した、した、






私を呼ぶ王子様は誰?   光源氏?!

(*´∇`*)