今日、コミセン小ホールにて、あだたら高原少年自然の家の学校利用再開に向けた保護者への放射能に関する講演会が行われました。
越谷市より放射線量が高く、安全とは言い切れない所へ子どもたちを連れて行くのは事実。
ひとりでも多くの越谷市民に、この問題について知ってほしいし、一緒に考えてほしいので、お母さんたちと一緒に会場前で現状をお話しながらチラシを配りました。
講師は、環境省と福島県が運営している「除染情報プラザ」からの派遣講師の方。
約1時間15分ほどの講演の内容は、根拠の不明瞭な安全性のアピールが多く、私が聞きたかった内容とは程遠いものでした。
自然界や体内にも天然の放射性物質があるから怖がらなくてもよい、
現状の放射能レベルなら「セシウム恐るるに足らず!」(←って資料に堂々と書いてありました)
放射線量は越谷も福島も変わらない。(測定中の写真は大人の胸の高さで測定されている様子 ちなみに測定値も100センチのところで考えて問題ないとおっしゃっていました)
国際線の航空機に搭乗中の被ばくに比べれば安全だ、
発がんリスクは放射線というよりたばこやアルコール化学物質による影響のほうが大きい
雨にぬれても雪で遊んでも大丈夫! 大部分の土も大丈夫 !
ほこりが舞っても健康に影響はないレベルだから大丈夫!
水も安心して飲めます! 安心して深呼吸できます! 被爆のデメリットは運動で取り戻そう!
↑講演はこのような内容でした。
こんな内容では私はとても納得できません。
私も小学生の母として一番心配なのは、低線量被ばくの影響は子どもが大人になったときに現れる可能性があるということ。講演者の方がご自身の小学生のお子さんと田植えをしたり雪遊びをしている写真を紹介してくださり、こんなに笑顔で問題なく過ごしているから大丈夫、とおっしゃってたけど、それは今ですよね。チェルノブイリの例では、子どもの子どもの代まで、健康被害が起きている。親として大人として、孫の代まで考えたいと思うと、今元気だから大丈夫、と再開を受け入れる気持ちにはとてもなれません。
この問題に取り組むにあたって、調査のために先月あらためてこの少年自然の家に宿泊し、スキー場のゴンドラに乗ったり、ハイキング道を散策しましたが、あだたら山の景色は本当に素晴らしく、癒されました。
これは正直な感想です。
私は、大人が自分の意志で福島を旅したり、住み処として選択することは、問題ないと思います。
ただ、自然の家は講演会を開かないといけないような不安要素がある場所なのは事実。
成長期の子どもを連れて行くメリットが被ばくの可能性のデメリットより大きいとは思えない。
本当なら、保護者全員が考えを巡らせなければならない問題。
保護者の方より、各学校で1回づつ、基本保護者参加でやってほしかった、との声も聞かれました。
講演会は、今週あと3回開催されます。
★7月7日火曜日 ①14:00~15:30
②19:00~20:30 越谷市中央市民会館 劇場
★7月11日土曜日 14:00~15:30 越谷市北部市民会館 劇場
このまま、参加者が少なければ、「市教委は保護者に説明し、
理解を得た」と易々と学校利用再開が決定します。
わが子が、行く、行かない、という話だけでなく、
私たち大人が原発事故について、放射能について、どう考えるか?
その結果が跳ね返ってくるのは わたしたちでなく 子どもたちです。