みどりの日(5月4日)に旧岩崎邸庭園に行ってきました。





この庭園は、明治29年に三菱創設者の岩崎家本邸として建てられました。

設計を手がけたのは、鹿鳴館やニコライ堂を設計した英国人のジョサイア・コンドル氏です。



この日はみどりの日で入場無料(通常は400円)だったので、たくさんの方が訪れていました。






■洋館

明治29年に完成。木造2階建て・地下室付きの建物で、17世紀英国で流行したジャコビアン
 
様式を基調に、ルネサンスやイスラムのモチーフ、ペンシルヴァニアのカントリーハウスの
 
イメージなどを採り入れています。

現在、屋根の修復工事中のため、屋敷の全体が見れないのが残念でした・・・

来年の6月に完成するそうです。





洋館の中は、茶色を基調としたシックな雰囲気。

ジャコビアン様式のデザインが細部まで採り入れられています。

岩崎家はこのスペースでパーティーを行っていたそうです。

客室の天井はペルシャ風文様の日本刺繍が施してあり、とても素敵でした。

1階部分は玄関・食堂・厨房・書斎・客室。

2階は客室・集会場、地下には倉庫・機械室・通路がありました。



■和館




洋館とつながっています。

ここは岩崎家の人々の居住スペースとして使用されていました。

明治時代に大工棟梁として多くの住宅を手がけた、大河喜十郎が施工したそうです。

「書院造」を基調としており、床の間には障壁画が残っています。

現在、広間は「御茶席」としてお茶菓子のメニューをいただけます。


和館を出ると大きな庭園が広がっています。



芝庭をもつ近代庭園の初期の形を残しています。

広々として開放感いっぱい~


■撞球室

三角の屋根が特徴的な「撞球室」はビリヤードを行うスペースです。




スイスの山小屋風の外観は、当時の日本ではとても珍しかったそうです。

この建物は地下道で洋館とつながっており、当時はそこを行き来をしていました。




洋館は本当に素晴らしかったです。

ゴージャズで度々パーティーが行われた様子が目に浮かびます。

湯島、上野駅から近いので、また屋根が完成したら行きたいです。


旧岩崎邸庭園

東京都台東区池之端1-3-45

03-3823-8340

9;00~17;00(入園は16;30まで)