大阪が暴走。今、日本が本当に危ない。 | 空の下、屋根の中、ベッドの上。

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東京都の規制案が通ったことを受け、全国的に規制する動きが県や自主的に加速しています。

例えば、私の家から徒歩1分のところにあるコンビニの18禁コーナーでは、11月まで多く並んでいたアニメ画のエロ本は全て棚から消え、足元に積んであります。
その代わり18禁コーナーには生身の女性の顔や、性的な構図の写真が並ぶばかり。

これが「改善」なのか、私にはサッパリわかりません。

元々、18禁じゃない一般漫画の中でも違法な性描写や倫理的でない性描写を含むモノを18禁にしようという動きだったはずです。
自主規制とはいえ、完全にズレています。
「18禁にすれば売れるから良いだろ?」のはずだったのに、18禁コーナーからもエロ漫画がなくなっていく次第。



更に、大阪が暴走し始めました。


大阪府「作家自身を有害指定できないか」

問題の文を抜粋すると、
「全国的には有害図書はページ数で指定しているが、読者はお気に入りの「作家」が描くマンガを読みたくて購入している。
だから、ページ数でなく作品や作家で規制していくことも検討すべき」



作家を規制・・・。
これは、もう表現の自由どうこうを超えて、人権問題なのでは?



漫画家さんには、同人誌即売会で18禁同人誌を売っている方も多くいます。

そして、例えば最近アニメ化された「おとめ妖怪ざくろ」の作家さんは、元はボーイズラブ同人誌を描いていた方です。

もしこのまま進んだら、こういう人たちは確実に規制されてしまうでしょう。
過去に18禁漫画を描いていた人も、規制されるでしょう。

たとえ今、どれだけ感動的な話で、一切性描写や、それに繋がるシーンを描かなくても、ですよ。


そして、規制された漫画家は自然と全ての作品が18禁止になってしまう。
新聞に掲載されてる4コマ漫画みたいなものを描いても、それですら18禁。


いくら彼らが言う「健全な作品」を描いても、それが不健全図書に指定されてしまう。
自由になにも描けない。
表現の自由どころか、これは人権問題でしょう・・・。



おかしいです。
さすがに、やりすぎ、行きすぎとしか言えないです。



さらに、また大阪からこんなのが。

自分の水着写真を持っているだけで「違反」に!? 大阪府「水着規制」条例の脅威

大阪は18歳未満の男女の水着写真も規制する条例案を打ち出しました。


>販売はもちろんのこと、友人や恋人の水着写真を撮影したり、自分自身を撮影したり、果ては、水着DVDや自分の子供の頃の写真を一枚持っていただけで、「虐待防止の努力義務に反している」とされてしまいかねないのだ。


おかしいですよ。ココまで来ると。

そういえば、アメリカでは子供と一緒にお風呂に入るだけで性的虐待になったり、産湯につけている写真ですら児童ポルノ所持になるケースも。
それで日本人が大変な目にあったのを聞いたことがあります。
大差ないですよね・・。



・・・


余談ですが、有名な話でオランダでは大麻も売春もOKです。

それに反して、アメリカはオランダに比べて法律での規制が厳しいです。
ですが、オランダでの大麻の蔓延している率、強姦などの率は、アメリカよりもずーっと低い。
大麻はアメリカ13%に比べて、5%程度だそうです。

規制することによって、反発したい精神がどこかで生まれるというのでしょうか。あくまで個人的な考えですが。



・・・



数年前の秋葉原通り魔事件では、犯人の家庭では「徹底統制」があったそうです。
「秋葉原通り魔 弟の告白」(前編)より-(2)家庭という「完全統制区域」

以下、気になる文章を抜粋


『テレビは1階に1台ありましたが、見るのは禁止でした』

―「ドラえもん」と「まんが日本昔ばなし」以外は、加藤智大容疑者は高2になるまで見たことがなかった。



『ゲームは土曜日に1時間だけというのがルールでした』

―これでは、永遠に不全感の中に置かれることになる。ゲームは時間で終われるものではない。自分なりにけりをつけなければ達成感を得られない。常にドライブがかかりっぱなしのイライラした状況に置かれることになる。



『漫画や雑誌なども読んだことがありませんでした』

―独裁を行おうとするものは、外部からの情報を徹底遮断しようとする。テレビ、漫画、雑誌の情報統制は、まさに「完全統制区域」である。



『母は男女の関係に関しては過剰なまでの反応を見せました』
『異性という存在は、徹底的に排除されていました』

―『異性という存在』は、自我の発達に最もインパクトを与える。手足は自分の思うとおりに動いていればよいのであって、自我を持っては困るのである。だから、ハラッサーは徹底して被支配者が人と付き合うのを遠ざける。
この母親は、兄に来た女の子からの年賀状を『見せしめのように冷蔵庫に貼られ』、弟は、来たハガキを『バンッとテーブルにたたきつけて、「男女交際は一切許さないからね」』と言われている。






もちろん、彼の家庭はいわゆる「異常」な家庭ですが(リンク先から文章を全て読むと、本当に酷いです)、今、都や県がやろうとしていることはこれらの一歩手前だということを感じてください。






最後に。

手塚治が名作「ブラックジャック」休載時に書いたコメント。


要約すると、

あまりの制限や制約の多さに描けなくなった。
色んな団体から「これは描いてはダメ」「あれを描かれては困る」と言われ、しまいにはブラックジャックはただの怪我を治す救急医師のようになってしまい、病気はほとんど扱えなくなってしまったからです。

とのこと。


今では名作と言われているブラックジャックも、手塚治の生前、しかも連載時にはこんな事を言われていて。

まさに今、日本で起きていることと同じで。



規制賛成派、反対派、興味ない人、私の周りにも色々な人がいます。

だからって賛成派をバッシングしようとは思わないし、興味ない人に無理をさせるつもりもないし、そして反対派だけで盛り上がろうという気もない。


本当に、今、日本が危ない。

それをまず知ってもらいたいです。