N-N06 野口里佳 人と鳥 ヨコハマトリエンナーレ2011 日本郵船海岸通倉庫
ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR のレポートです。
作品番号 : N-N06(仮)
作家名:野口里佳【日本】 1971年 埼玉県さいたま市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。ベルリン在住。
作品名:人と鳥
制作年:2011年
関連サイト http://www.noguchirika.com/
Yokohama Triennial 2011 OUR MAGIC HOUR
Artist Name: Rika Noguchi 【Japan】
TITLE: A man and some birds
http://www.fujitv.co.jp/event/art-net/abe/013.html
世界中にファンを持つ、野口さんの作品も、ヨコトリに出品されていました。
空を飛ぶ鳥たちや、白く高い建物の上で高所作業をする男性の写真が、とらえらえています。
いずれもロングショットで、白っぽい画像です。
遠くから眺めている・・・だから現場の音が自分に聞こえない・・・
確かに見えているのに、なんだか現実感がない、だからつい想像の翼が羽ばたいてしまう・・・そんな感じです。
最近は大画面テレビも安くなって、行ったことがない場所も望遠付のハイビジョンカメラで見られたりするけど、
そういう「リアル感」と正反対の雰囲気がある野口さんの作品は、形容しがたい魅力があります。
写真というものは、ありのままを写すので、絵画よりも「元の物が加工されずにそのまま提示される」はずです。
スチール写真や動画なども、望遠機能や分解能が上がり、より迫力を持ったものを私たちは今見ます。
現代社会は、検索すれば詳細なデータをすぐに引き出すことができます。
昔の人は今みたいに、簡単にデータが得られないので、様々な解釈をする「自由」があったのかもしれません。
今は、調べてそれは違うとすぐわかります。
でも頼りにしてたデータに間違いがあったとしたら?
分からないことをすぐ調べてすぐ解決することが当たり前になっている今の私たち。
分かりにくいことを分かりやすく説明してくれる人の話を聞くだけでもう分かったような気になっている、
短いキャッチフレーズに簡単に元気を貰ったり、ちょっとうまく行かないとすぐやめてしまったり。
そういう生活ばかり繰り返していると、だんだんと自分自身の個性が希薄になってきます。
入れ替え可能なデータを集めるばかりの人生はきっとつまらない。
野口さんが、自分だけの風景を探して世界を旅するように、
自分も自分だけの世界を見つけに行きたくなって仕方が無くなる・・・
そういう憧れで胸がきゅーんとしてくる写真たちでした。
(この作品は撮影禁止でした、画像はありません)
作品の場所へのアクセス
みなとみらい線「馬車道駅」6番出口
「赤レンガ倉庫口」 徒歩4分
地図のリンク
ヤフーマップ 【ここをクリック】
マピオン 【ここをクリック】
マップコード 8 707 545*82
ヤフー路線検索(乗り換え) http://transit.map.yahoo.co.jp/
ヨコハマトリエンナーレ2011 他の作品記事は、こちらのリンクからどうぞ!
http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-10979492016.html
ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR -世界はどこまで知ることができるか?ー
YOKOHAMA TRIENNALE 2011 OUR MAGIC HOUR - How Much of the World Can We Know? -
会期 2011年8月6日(土)~11月6日(日)[休場日:8月、9月の毎週木曜日、10月13(木)、10月27日(木)] ※
開館時間 11:00~18:00 ※入場は17:30まで
会場:横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、その他周辺地域
特別連携プログラム:BankART Life Ⅲ(新港ピア)、黄金町バザール2011(黄金町エリア)
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