Y-R03 ウーゴ・ロンディノーネ 月の出、東、 ヨコハマトリエンナーレ2011 横浜美術館
ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR のレポートです。
作品番号 : Y-R03(仮)
作家名:ウーゴ・ロンディノーネ 【スイス】 1964年 ブルンネン生まれ。ニューヨーク在住。ウィーン応用美術大学。
作品名:月の出、東、1月~12月
材料:アルミニウム(エナメル塗装)
制作年:2005年
関連サイト http://finndustry.blogspot.com/2010/06/ugo-rondinone.html
Yokohama Triennial 2011 OUR MAGIC HOUR
Artist Name: Ugo Rondinone 【Swiss】
TITLE: moonrise.east.Jan.~Dec.
http://www.artnet.com/magazineus/reviews/robinson/robinson2-6-07_detail.asp?picnum=18
横浜美術館の正面エントランスに設置されている作品です。
チケットを持っていない人も鑑賞できました!
今年のヨコトリのサブタイトルは、ウーゴ・ロンディノーネの作品から採られた、「pur magic hour 」でした。
私たちは、日常を当たり前のように生きていますが、時々「不思議」を感じる時があります。
それは、「虫の知らせ」とか、「奇跡みたいな偶然」とか、「急にアイディアが降りてくるセレンディピティとか。
大昔の人は、それを神の仕業と本気で考えたのでしょうか?
例えば平安時代の人々が、怨霊が落雷を落とすと信じたように、
自分なりの考え方で不思議な現象を説明しようと腐心したのだろうと思います。
人間は、ただ食べて生殖して寝るだけでは飽き足らず、あーだこーだと考えずには居られない生き物です。
ですから、大昔から、何かを信仰し、偶像を作って、おまじないをして、しあわせを祈って来たのです。
まるで、古代人か未開人が、粘土をこねて作ったように見える、12体の像は、
実はアルミニウムで鋳造された、彫刻です。
これがエントランスに置かれているということは、いったん鑑賞者のマインドを原始に帰す意味があります。
つまり、ヨコトリは「心の旅」なのですが、それに、古代から現代へと、時間の流れを作ろうとしているのです。
日本郵船倉庫会場では、デワール&ジッケルの粘土彫刻が、同じ役割を果たしています。
12体はそれぞれ、1月、2月・・・と、月の名前が付いていました。
自分の誕生月の像の前で記念写真撮る人続出でしたよ!
日が落ちてからの、12体のシルエットは、昼間とは全く違った存在感がありました。
私たち日本人は、妖怪を身近に感じて美術作品にしてきた歴史があり、現在も「ゆるキャラ」が大好きです。
この作品は、そんな日本人を、とかく難解なのではと敬遠されがちな現代美術への世界に優しく導きます。
「現代美術は難しくないよ、楽しいよ!」
こういうセンスが、女性ディレクターならではの、かしこさだなと、私は感じました。
使用機器:OLYMPUS E30
撮影日:2011.10.1.
撮影地: 横浜美術館 〒220-0012 横浜市西区みなとみらい3-4-1
Photo:松本由歌子
作品の場所へのアクセス
みなとみらい線「みなとみらい駅」 5番出口
又はクイーンズスクエア連絡口 徒歩5分
JR線、横浜市営地下鉄線「桜木町駅」 徒歩10分
地図のリンク
ヤフーマップ 【ここをクリック】
マピオン 【ここをクリック】
マップコード 8 736 391*36
ヤフー路線検索(乗り換え) http://transit.map.yahoo.co.jp/
ヨコハマトリエンナーレ2011 他の作品記事は、こちらのリンクからどうぞ!
http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-10979492016.html
ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR -世界はどこまで知ることができるか?ー
YOKOHAMA TRIENNALE 2011 OUR MAGIC HOUR - How Much of the World Can We Know? -
会期 2011年8月6日(土)~11月6日(日)[休場日:8月、9月の毎週木曜日、10月13(木)、10月27日(木)] ※
開館時間 11:00~18:00 ※入場は17:30まで
会場:横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、その他周辺地域
特別連携プログラム:BankART Life Ⅲ(新港ピア)、黄金町バザール2011(黄金町エリア)
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