N001 ジャウマ・プレンサ 鳥たちの家 大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ | ON THE STREET CORNER インディーズ取材日記

N001 ジャウマ・プレンサ 鳥たちの家 大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ

大地の芸術祭・越後妻有トリエンナーレ のレポートです。


作品番号 :N001 中里エリア ミオンなかさと (2009=112)
作家名:ジャウマ・プレンサ【スペイン】 1955年バルセロナ生まれ。
作品名:鳥たちの家

http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/house_of_birds

http://www.kanko-navi.jp/modules/navi/index.php?lid=151&cid=1
制作年:2000年 NO : 192
関連サイト http://www.jaumeplensa.com/



ECHIGO-TSUMARI Art Triennial 2009
Artist Name: Jaume Plensa[Spain]
TITLE: House of Birds


※この作品は、屋外恒久設置です。春夏秋冬いつでも見られます。




スペインの超大物アーティスト、ジャウマ・プレンサさんの作品「鳥たちの家」です。


プレンサさんは、スペイン代表チームを支える「FCバルセロナ」の本拠地出身です。



ON THE STREET CORNER   インディーズ取材日記-ジャウマ・プレンサ【スペイン】 1955年バルセロナ



「ミオンなかさと」という、スパ(温泉総合保養施設)の近くにあります。


「ミオン」の意味は、「(十日町市)宮中(やなか)」の温泉(オンせん)から来ているらしいです。


ミオンなかさと 公式サイト

http://www.nakasato-21.com/index2.htm



世界的アーティストである、ジャウマ・プレンサさんの作品で、特に有名なのは、


2004年にシカゴ市ミレニアム・パークに設置された、「クラウン・ファウンテン」です。


The Crown Fountain

http://www.chicagoarchitecture.info/Building/640/The-Crown-Fountain.php


この「クラウン・ファウンテン」は、


ガラスの噴水に巨大スクリーンが内蔵されていて、いろんな顔を映し出します。


子供も大人も大喜びする、とっても楽しいアートです。




このように、プレンサさんの用いる素材は、ガラスであったり、


そして「鳥たちの家」のようにステンレスであったりします。



ON THE STREET CORNER   インディーズ取材日記-鳥たちの家
高さは19メートルあります



プレンサさんは、


「鳥は、空と大地の間に棲む存在、つまり、神の領域である天空と、地にいる人間とをつなぐ存在」


と考え、この作品を制作したらしいです。




ところで、ジャウマ・プレンサさんの出身地・バルセロナがあるカタルーニャ州は、


スペインの中でも、オリジナルな魅力あふれる文化圏として、知られています。


カタルーニャが生んだ偉人は、アントニオ・ガウディと、そして、パブロ・カザルス。


第二次世界大戦が終わった後、カザルスは、


カタルーニャ民謡 「鳥の歌」 (El Cant dels Ocells) を好んで弾くようになりました。


1971年10月24日に、ニューヨーク国連本部においての演説は、とても有名なエピソードです。


カザルスは、平和を訴えた後に、『鳥の歌』を演奏しました。 


http://www.youtube.com/watch?v=AKlkO3Tt3Kw

http://www.paucasals.org/en/-PAU-CASALS-United-Nations-speech/


    Birds sing when they are in the sky, they sing: "Peace, Peace, Peace",


           (カタルーニャでは) 空にいる鳥は、「平和、平和、平和」と鳴くのです。



私は、カザルスと同郷のジャウマ・プレンサさんは、「鳥の歌」を聴きながら育っただろうし、


だから、鳥のためだという、この作品にも、「平和への祈りが、込められているのではと、考えました。


きっと、十日町の鳥も、「ピース、ピース、ピース」と、鳴くのではないかと、思えてきました。


カタルーニャが生んだ大物アーティストが、日本に「鳥のおうち」を作ってくださったのが、本当に嬉しいです。



ON THE STREET CORNER   インディーズ取材日記-House of Birds


上の写真の真ん中あたりに、人が立っていますよね。そのちょうど向こう側に、信濃川が流れています。


青い空、緑の大地、そして川の流れ・・・豊かな自然です。


この作品は、雪の季節に鑑賞するのが一番美しいのだそうです。




ON THE STREET CORNER   インディーズ取材日記-Jaume Plensa[Spain]



冷たい金属でできた作品ですが、温かいメッセージが込められているように感じます。


それはきっと、ジャウマ・プレンサさんの、優しいお人柄と、


ひなびた田舎のぬくもりとが、お互いに呼び合うかたちで結びついたからなのでは、ないでしょうか。



「鳥たちの家」は、ミオンなかさとのランドマークとなり、


中里地区住民の、誇りとなりました。


この場所が、いつまでも美しく、平和の象徴であるように、願いたいと思います。




電車作品の場所へのアクセス*

   越後田沢駅から車で5分


メモ地図のリンク

   ヤフーロゴヤフーマップ   【ここをクリック】

   ○マピオン      【ここをクリック】

   マップマップコード   253520733*26


カメラ使用機器:OLYMPUS E300
日本撮影日:2009.8.12.

家撮影地:〒949-8505 新潟県十日町市宮中己 ミオンなかさと

        http://www.nakasato-21.com/index2.htm

パンダPhoto:松本由歌子



他の作品記事は、こちらのリンクからどうぞ!

http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-10337812312.html



同じ作家の作品が、東京都渋谷区にもあります。


代官山アドレス・ディセ

ジャウマ・プレンサ 七福神

http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-10790743889.html



大地の芸術祭・越後妻有トリエンナーレ  http://www.echigo-tsumari.jp/


越後妻有「大地藝術節」 http://www.echigo-tsumari.jp/b5/about


ECHIGO-TSUMARI Art Triennial  http://www.echigo-tsumari.jp/eng/

ON THE STREET CORNER   インディーズ取材日記-越後妻有トリエンナーレ2012 大地の芸術祭





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