009 丹下公仁 妻有の杜 越後妻有トリエンナーレ2009
作品番号 : 9-4
作家名:丹下公仁 【日本】
作品名:妻有の杜
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/artworks/index.php?id=409&year=2009
http://www.kanko-navi.jp/modules/navi/index.php?lid=21&cid=28
制作年:2009年 NO : 409
関連サイト
ECHIGO-TSUMARI Art Triennial 2009
Artist Name: Kimihito Tange 【Japan】
TITLE: The Forest
http://www.echigo-tsumari.jp/2009en/artworks/index.php?id=409&year=2009
この作品は、写真が多いので、前編・後編に分けてご紹介しています。これは後編です。
前編はこちらです。
http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-10311428388.html
床部分は、妻有の6つの地域を表現した、黒いプレートに分かれています。
中央に升があり、全体に稲が敷き詰められています。
稲と、稲を作る人々の暮らしを表現しているのでしょう。
廃校の教室を利用した、展示室には、効果音が流れています。
作家の丹下公仁さんの友人・山下央洋さんが手がけた、「妻有の社のこだま」という、サウンド・ワークです。
丹下さんと山下さんを中心として、「Planet」というアート集団を形成しているそうで、
ですからこのインスタレーションも、Planetの作品とも言えそうですよね。
子供たちが歌う「かごめかごめ」や、祭ばやしが、こだまとなって、展示室に響き、幻想的な印象を強めます。
金属製の棒には、神主さんや巫女さんが使う、人形(ヒトガタ)が貼られています。
この作品では、人間の形代(カタシロ)というよりは、木霊という意味でのコダマに見えます。
ジブリの映画「もののけ姫」に出てくるコダマみたいな感じ・・・森の中にいる精霊。
流れるサウンドが「妻有の社のこだま」なので、すごく連携しているように、私は感じました。
美人林というブナ林に行きましたが、細くて背の高い木なので、このオブジェに似ています。
形代は、古事記にも記載されているほど、古くからありますが、
妻有地方は、縄文の遺跡が発掘されたり、奈良時代の文献にも、絹織物の存在が記載されたりと、
歴史のある場所なので、神社は全国にあるのでしょうが、この組み合わせには、特に強いパワーを感じました。
ツアーの途中で、地元の方が、バスの中で、
「あら、あそこの神社が新しくなってる、雪で潰れて立て替えたんだわ」と仰ったのがとても印象的でした。
温暖な地域と違い、雪深い場所で、神社を守るって、大変なことですよね。
厳しい自然の中で行われる人々の営みの中では、
神に祈るという行為も、よりストイックになるのかも知れません。
作品の場所へのアクセス
ツアー:越後交通・里山アートツアー北回り1 http://www.echigo-kotsu.co.jp/gt/ (平日奇数日・土日に運行)
シャトルバス:Dコース・十日町川西シャトルバス(土日のみ運行)
売店・自動販売機なし
トイレあり
使用機器:OLYMPUS E300
撮影日:2009.8.1.
撮影地:旧東下組小学校 新潟県十日町市東下組1368番地
Photo:松本由歌子
他の作品記事は、こちらのリンクからどうぞ!
http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-10337812312.html
大地の芸術祭・越後妻有トリエンナーレ2009 http://www.echigo-tsumari.jp/2009/
ECHIGO-TSUMARI Art Triennial 2009 http://www.echigo-tsumari.jp/2009en/
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