廊下 ミランダ・ジュライ 横浜トリエンナーレ2008
横浜トリエンナーレ2008 のレポートです。
Miranda July
Hallway
ミランダ・ジュライ
廊下
1974年バール(バーモント州)生まれ。ロサンゼルス在住。
NHK「新・日曜美術館」で、この作品が取り上げられて、反響を呼び、列に並ばないと入れないようになりました。
ミランダ・ジュライは、マルチな才能を発揮する、1974年生まれのアメリカ人女性です。
映画監督&女優としては、初監督作品の、
君とボクの虹色の世界 ME AND YOU AND EVERYONE WE KNOW にて、
2005年のカンヌ映画祭にて、カメラ・ドールを受賞。
小説家・脚本家としても才能をあらわし、
ジェネレーションX を代表するマルチアーティストとして、支持を集めています。
鑑賞者は、46メートルの長い廊下を、
左右から交互に突き出すパネルのメッセージを読みながら、歩いてゆきます。
49枚のパネルを、一枚ずつ読んでいくうちに、すっかりミランダ・ワールドの住人になってしまいました。
とても味わい深く、感動させられた作品でした。
リバーシブルになっていて、反対側からは英語バージョンですが、
日本人は日本語方向に誘導され、
外国のお客様の時だけ、まるで道路工事の交互通行のごとく逆歩きになります。
普段、ライブステージを撮影している私は、
劣悪な条件の中で、少ないシャッターチャンスをすばやく捉えるために苦心しています。
なので、このとき、前後と同じ速度で歩きながら、全部のパネルを撮影することができました。
意外な場面で、ワザが役に立つなあと。自分が、撮るスピードがものすごく速くなっているのがわかりましたね。
ミランダ・ジュライは、ロック・ミュージックのプロモーションビデオを2本、制作しています。
Sleater-Kinney の Get Up と、Blonde Redhead の Top Ranking です。
Sleater-Kinneyは、パール・ジャムからオープニングアクトに抜擢されるほど、
注目のガールズ・ロック・バンドだったのですが、
現在は活動休止中みたいです。インディーズなので、日本では知られていません。
Blonde Redhead は、ソニック・ユースに見出されてデビューし、
レッド・ホット・チリ・ペッパーズからも高い評価を受けているバンドです。
女性ボーカル:カズ・マキノは日本人で、これから日本でも人気が上がってくると思われます。
私もいいなーと思いました。
ミランダ・ジュライの作品は、ロック・ミュージックが好きな人種には、とても魅力的です。
オノ・ヨーコの作風にも、どこか通じるところがあると、私は思いました。
ミランダ・ジュライのこの作品「廊下」は、クチコミでの人気がだんだんと上がってきていてますから、
会期が進むにつれて、列もだんだん長くなってきているみたいです。
見に行かれる方は、お早めに! そして時間帯も、早く行けば行くほど、待ち時間が短くて済みますよ。
使用機器:OLYMPUS E420 × ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
撮影日:2008.10.25.
撮影地: 赤レンガ倉庫1号館 横浜市中区新港1-1-1
横浜トリエンナーレ2008
ときの裂け目
YOKOHAMA 2008: International Triennale of Contemporary Art
TIME CREVASSE
2008年9月13日 土曜日 から 11月30日 日曜日 (計79日間・会期中無休)
午前10時-午後6時(入場は午後5時まで、三溪園のみ午後4時半まで)
新港ピア、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、赤レンガ倉庫1号館ほか
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ロックミュージシャンのステージ写真ほかをお楽しみくださいね
重要なお知らせ!
横浜トリエンナーレ終了しました!よって、ネタバレOKということで、
「廊下」全てのパネルを網羅した、スライドショーを準備中です。
(パネルは50枚近くあります)
年明けあたりになる予定ですので、このブログをブックマークして、待っていてくださいね!
アメーバブログの、フォトサービス終了ということで、ただいま別の手段を検討中です。
ミクシィアルバムには載せてあるので、ミクシィユーザーはそっちを見てね。
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