月曜コラム 5月7日号 ~忙しいあなたの代わりに新聞読みます
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[8] 月曜コラム「ON THE STREET CORNER」
松本由歌子:音楽フォトグラファー
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数年前、知的財産に関する本田技研工業のプレゼンを聴講しました。
「世界のホンダ」は、アジア各地で不法コピー(パクリ)がなされています。
パクリは二種類あります。
まるで美術品の贋作造りのように酷似したものを作る場合と、大まかには
同じだけど細部はワザと微妙に違うように作る場合です。
贋作の方は、素人には見分けがつきません。
しかし、機械としてはスペックがまるで違うんですね。
恐ろしい検証ビデオを見ました。ニセホンダはカーブでガタついて今にも
分解しそう。
メーカーのエンブレムは信頼の証。よって、本家の評判を傷つけぬ為にも、
不正コピーは厳しく摘発する必要があります。
今日、企業経営における知財戦略は最重要課題のひとつなんです。
一方、訴訟逃れを狙ってワザとポイントを外してくる後者のケース。
特許関係の裁判は、明らかに写し取ったという確たる証拠がない場合は、
原告が敗れる事が多いのです。
ですから、パクった者の勝ちのようにも思えますが違います。
寸法や角度を本家と微妙に変えてできあがった車は一見魅力的です。
しかし総合性能は著しくダウンしてしまう。優れた性能がおのずから美しい
デザインに通じているのであって、見かけだけ真似ても姑息な魂は欠陥車しか
生みません。
音楽も同じです。
メジャーが何故つまらないか。最初に美しいヒット曲が生まれると、二匹目の
ドジョウを探す業界人がアーティストに命令する。
それは、パクリと指摘されない程度に似せろとの曲作りです
。そんな「作業工程」から感動する曲など生まれるはずがない。
そしてそんなくだらない命令はミュージシャンにも多大なストレスを与え、
時には才能を潰してしまうのです。
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補足コラム
工業デザインというのは、「理にかなっていること」が大事で、
イラストやプラモデルのようにはいかないんですよね。
知的財産については、そこそこ勉強しましたが、
知れば知るほど、わからなくなる・・・そんな分野です。
特許、商標、著作権。
あなどれないです。
写真:2006.4.2. 池袋ADM
使用機器:OLYMPUS E300
アーティスト:橋本シン
撮影者:yukko matsumoto
橋本シンさんがメジャーレーベルに所属していたころ、
「一小節に7個以上音を入れて」などと、
音楽性とはまるで関係ない指示をされたそうです。
当時は、音数が多い曲の全盛時代で、つまり流行を追えということです。
部分的にいじりすぎると、音楽性も失われてしまう。
橋本さんは、もう、そのような曲作りは二度としたくないそうです。
Next Livestage
6月1日(金) 下北沢 Basement Bar 03-5481-6366
16:30からの出演となります。
前売りチケットの予約は、このブログにメッセージまたはコメントでもOKです!
橋本シン公式ブログ「熊猫日和。」
http://sin-voice.jugem.jp/
橋本シン 取材記事
http://ameblo.jp/yukko-i4r/theme-10003035680.html
mixi community
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1802161
THE SKULL STAR official website
http://www5.tok2.com/home/skullstar/
THE SKULL STAR 取材記事
http://ameblo.jp/yukko-i4r/theme-10002275581.html
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