初恋リセットAS~プロローグ | 恋愛小説『初恋リセットAS』

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小学校で初めての通知表

両親の笑顔を今でも覚えてる

母親は「うれしい」と言って俺を何度も抱きしめてくれた

自分が周りの人間と違うことはすぐにわかった

小学校3年で、父親のPCでプログラムを組み始めた

中学に上がる頃には、もうソフトみたいなの作ってた

家庭も成績も友だちもなにかもがうまくいってた

俺の人生はこのまま続くとそう信じていた

でも・・

母親が死んだあの日から

なにもかもが変わってしまった

俺の作るソフトが金になるとわかって

色んな大人がやってきた

二束三文で仕事をさせようとやってきた

初めは断ってたんだけどな

そうも言ってられなくなった


結局人間の幸せの量なんて

最初から決まっているのかもしれない

俺はただ転げ落ちていくだけなのか?


現実が牙を剥いてくる

現実が牙を剥いてくる


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