殿の源九郎狐と人形焼

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まぁ、夜の歌舞伎座も風流なものでございますこと。

今月はなぜか周りの友人達がこぞって足を運んでおり、義経千本桜3部それぞれについて話を聞いておりまして。狐忠信すげーぞ、すげーぞと評判が飛び交っていたので、ホームページを調べると、あら今月殿、歌舞伎座に出ていらっしゃるんだわ、と。

ええと、殿とは四代目猿之助さんのことです。右も左もわからないまま突っ走ったデビュー作でご一緒して以来、当時のまま殿と呼ばせて頂いており。もう10年かぁ、早いもんですよ。

源九郎狐は、十八代目勘三郎さんがご存命の時に、何度か拝見しており、そのあまりのかわいらしさ、愛らしさに幾度となく涙したものでございまして。殿の狐さんも一度拝見してるのですが、殿実は尻尾はえてんじゃないかしら、と思うほどの身のこなしに、圧倒どころか仰天したのが一昨年の話。当たり前だけれど、同じ演目でも本当に人によって変わるものだと、素人ながらに堪能させて頂くわけでして。

この度、歌舞伎座が新しくなってから、初の宙乗りとのこと。そりゃ伺わなければと、勢い勇んで東銀座へと向かいました。

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今回拝見したのは第3部で、狐忠信の道行初音旅と川連邦眼館の2幕構成。どちらも華やかで楽しい演目なので、歓声を上げてわっきゃわっきゃしてるうちに、あっという間に3時間が経ってしまいまして。

いやぁぁ、それにしても相変わらずとんでもない身体能力で飛び回りっぱなしの殿。それはそれは無邪気な狐さんで、鼓の音を聞くと居ても立っても居られなくなっちゃうのも頷けてしまう。もうねー、ほんと可愛いの。うちの猫がよくやっていた、くねんくねんして喜ぶ、動物特有の動き、再現できちゃう人間いるんだ、なんて。どうなってんだろう、背骨とか背筋とか。

そしてそして…素敵だったぁぁ…染五郎さんの静御前…。もうなんと高貴で、せつないことか…。お二人の舞う姿があまりに美しく、はわわわわわと見とれているうちに終わっちゃうっていう。男雛、女雛になるシーン私大好きなのですが、もうね、ため息出ちゃいました。やっぱり歌舞伎は楽しいなぁ。もっと色々観てみたいなぁ。

殿の舞台を拝見すると、いつもうーんと唸ってしまうわけで。これをプロというんだよなぁ…と脱帽すると同時に、じゃあ私なんかは一体なんなんだと、自分自身の何もできなさに唖然となるっていうね。とはいえ、そんなこと言っても仕方がない、私は私のペースで、コツコツと地道にやっていこうと、襟を正すという恒例行事。もうこれ毎度毎度の儀式のようになってますが、結局は前向きに頑張ろうとエネルギーをもらう。ありがたいことですよ、本当に。

帰り、ちょこっとだけ楽屋に会いに行ったのですが、狐さんがほのかに垣間見える、いつもの殿で。げんきー?またご飯いきましょー、なんてたわい無い言葉を一言二言交わし、劇場を後に致しました。

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ちなみに歌舞伎座に行くといつも楽しみなのがこちらの人形焼。必ず焼きたてを買って、お席で頬張ります。

なんかミーみたいで可愛い…なんて愛でるのも束の間、ぱくっと一口。うーんほんのり甘くてあったかくて、たまりませんがな。

殿、千秋楽までどうぞ御身体大事にしてくださいね。
次のご飯会楽しみにしています。