Five minutes 〜智に内緒で櫻宮☆ 1 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


こんばんは、雪乃です。
連日遅くてごめんなさいm(_ _)m


タイトル、すんごい恥ずかしい、と思った方、こっそり挙手してくだされ…


これも、「悲しい映画の~」と同じく5月くらいには書いていました。




アップしていなかった理由は



「大宮ベースの櫻宮」



っていう、誰得?な妄想だったので…躊躇しておりましたです。


※大宮ベース=大宮デキてる前提♡です。


サトシックな方には申し訳ないのですが、智くんは今回、全編気配のみです(^_^;)



そいでは、ちょこっと続きモノでーす♪( ´▽`)















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Side S





俺はその日、生放送で失敗して、珍しく落ち込んでいた。もう、慣れたと思っていたけどやっぱり生放送は難しい。

たまたま、5人でやってる番組の節目の飲み会があったから、遅れて会場に向かう。落ち込んではいたけれど、放送が終わった直後の高揚感をひきずったままだったから、飲み会があるのはありがたかった。


会場の小綺麗なレストランは遅い時間だというのにまだまだ宴たけなわだった。声をかけてくる番組のスタッフたちに挨拶しながら、奥へ進む。



誰と話そうか…



しくじって落ちてる気分と、



仕事が終わった後の高揚感。



そんな対極の気持ちに寄り添ってくれそうな人を目で探す。



あ、ニノ…



奥のテーブルの、ニノの隣が空いていたから迷わずそこへ腰掛けた。


「おっ、翔ちゃん、お疲れ!」


俺に気づいたニノが、ピッチャーから空いた新しいグラスにビールを注いで、笑顔で俺に渡した。


「…ありがと」


一口飲んで、誰にもわからないように小さくため息をついたつもりだったけど、ニノはぱっと俺を見た。


「どしたの?翔ちゃん…なんか元気ないけど」


薄暗い店内で、俺の顔を覗き込む、きらきらした瞳が光った。


「ん…ま、ちょっと生放送で…いまいちだったっつーか…」


「そうなんだ…」


ニノは飲んでいたビールのジョッキを傾けて空にする。


「じゃあ、今日は飲んじゃいなよ、たまには。俺もつきあうから」


いたずらっぽい瞳で言われて、そうだなあ…と思う。


最近、外でハジけてないしな…と思って、メニューを見ようとしたら、ニノが店員さんを呼び止めた。


「あ、シーバスリーガルダブルロックで。あ、この人が飲むんで」


「ちょっ、ニノ!」


「大丈夫、飲めるでしょ、翔ちゃんなら」


にこっといたずらっぽく笑ってこちらを見上げるニノに、何も言えず、出てきた濃い酒を黙ってあおった。


「そんで、なに失敗しちゃったのよ?」


ニノが、テーブルに肘をついて、隣に座る俺をじっと見つめる。今日のニノは襟ぐりの深い黒いTシャツを着ていた。店内の間接照明が、彼の鎖骨のラインにそって影を作る。


綺麗だな…と一瞬思ってしまって、慌てて目をそらした。


なんなんだ、今日の俺…



「うーん、ここぞって時に噛んじゃって…そんで動揺して進行をミスるっていう…」


俺がため息交じりに苦笑しながら呟くと、ニノはふふっと笑った。


「まあまあ、たまには失敗しないと…緊張感消えちゃうから…ちょうどいいんじゃない?」


ニノはぽんぽんとあやすように俺の肩を軽く叩いた。


「それに…俺、翔ちゃんのそういう…パーフェクト目指しつつも若干失敗しちゃう感じ…好きよ?」


「ちぇ…ニノ、人のコトだと思って…」


前の言葉から一呼吸おいてニノの唇から発音された『好きよ?』がなぜか耳に残って、どぎまぎする。