これからミュージカル『ミス・サイゴン』を観る あなたへ。 | yukinaeの「感情」こそが神様から与えられた試練かな?

yukinaeの「感情」こそが神様から与えられた試練かな?

yukinaeこと、わたくしは自他共に認める(?)感受性の激しい人間。そんな、ワガママ?自由な自分を、時にはいましめ反省、もしくは誰かに認めて欲しいがため?日々感じたことを、つれづれなるままに書きたいと思います!

 
え~と、この作品。

すごく「好き!」な人と「全く良さが分からない!」人と。

まっぷたつに別れる作品だと思うので。

後者の方だったらゴメンナサイね。

先日も「レ・ミゼラブル」や、「エリザベート」好きな友人に。

なんだか、梅田芸術劇場、すごい事になってるんですけど?

ってメールしたら。

「あ~、ミス・サイゴンね。」と見事にテンションの低い返信が返ってきたので。(笑)

まず、この作品。

露骨です。・・・う~ん・・・表現が違うかなぁ~・・・?

とりあえず、女性の露出度が高いです。

宝塚のラインダンスどころじゃありません。

もぉ~映画だったらR17の方が良いんじゃないかと?

見てないけど、鈴木 杏ちゃんが脱いだんでしたっけ?映画「軽蔑」だったけ?

あとは、蜷川さんの演出の舞台って、男性が、アソコを。

私は、女性が、トップレスになったり、パンツを脱いで、お尻を出したりする舞台を観た事ありますが。

それ位の覚悟をして、観にいった方が良いかも?

そして、ここからは、あくまでも、私の客観的な、偏った感情移入が入ってくると思うので。

で、私、今回で、50回近く、この作品観たと思うのですが。

ベトナム戦争や、ベトナムの事やアメリカの事や、歴史については全く興味ありませんので。

間違いだらけでも責任取りません!(笑)

まぁ~、つっこみたい人いたら、つこんで下さい!

悪意の感じられないコメントなら大歓迎です!

で、まずは、さっそく私の好みから。

まず、この作品を「戦争もの」として捉えるのは好きじゃありません。

チラシにもありますが、あくまでもテーマは「究極の愛」だと思っています。

特に、私はキムとクリスの恋愛を、中心に観ています。

そこに、他の男女や、他の役が、からんできます。

これは、あくまで、私の見方です!

ただ、この作品、しかも歌で、つづられるミュージカルって歌詞を聴き落としたり。

ちょっとした芝居を、見落とすと。

特に1回しか観れない方は、一度で理解するのは難しい方もいると思うので。

間違いも多くて、すでに観劇なさった方から指摘がくるかもしれないの覚悟で書きます。

で、私、本当に歴史に興味がないので、自分が読んだパンフレットや。

今まで演じられた役者さんが、「こぉ~いうつもりで演ってる」って、どこかで読んだミュージカル雑誌の記事などを読んだ記憶から、前説みたいな感じで、書いていきます。

※まず、私、この作品に出演してくるメインキャスト全てにおいて。
いわゆる『悪い人』は、いないと思います。

なので、とりあえず、役のバックボーンを説明していきます。

少しネタばれになるかもしれませんが?

以下を、頭に入れて観劇していただくと。

感情移入しやすいのではないかと?

思って書くので、全く、読んだのと印象が違った!と言われても責任取りません。(笑)

まず。

①エンジニア(市村 正親さん)

この話は、ベトナム戦争の、お話ですが、・・・私の記憶が間違いなければ、この作品に描かれている時代のベトナムはアメリカ人に占領されてますが?
確か?アメリカに占領される前に、フランスに占領されていて、確か彼はフランス人とベトナム人女性のハーフのはず。

全体的に、エンジニアは、ずる賢く生きてる、悪いイメージを持たれがちだと思いますが。
彼も、また、そぉ~しないと生きていけなかったはず。
苦労してるはず。

そんな彼のバックボーンは2幕で歌われます。
まず、雇われてるオーナーに「この混血野郎!」と罵倒されますし。

アメリカン・ドリームと言う2幕のナンバーで。
「俺の父親はハイファンで入れ墨師だった
 だがオフクロには、ほりそこない
 オフクロは麻薬で舞い上がり
 身を売りました
 ガキの俺はオフクロの客引きでした」

と言う歌があります。
その時のエンジニアの、せつなさを隠すように(?ゴメンナサイ上手く表現できない)
歌うシーンに、ご注目!

そして、だから、彼は、アメリカに行く事にこだわってます。
アメリカに行けば、裕福な暮らしができ、自由になれると夢みてたんだと思います。

ただ手段は選びませんが。
彼も、また、戦争に翻弄された貧しい子供時代、苦労した人だと思います。
そして、彼は、ある意味、ひと世代前の「タム」だったのでは無いかと思います。

なので、ラスト、彼もタムの事を見ていて辛かったのでは?
彼なりに、いろんな複雑な思いを抱えて、関わっていたような気がします。

②キム(笹本 玲奈さん&新妻 聖子さんのWキャスト)

まず、このシーンは、彼女は、たぶん、田舎の方で育ったのかと?
そして戦争で、家族を失い、一人で、ベトナムの町に出てきた所をへ、エンジニアが。
「仕事ならあるよ。紹介するよ。」と言われ。
キムは、ウエイトレス程度の仕事だと思って、たぶん戦争で、なにもかもなくして、無一文に近かったと思うので。
とりあえず、働ける場所があると思って、エンジニアに連れていかれる所から、この お話しははじまります。

で、実は、ウエイトレスの仕事では無く。
そこで、必死で、働く女性達を見て、彼女も、徐じょに「覚悟」を決めていく細かい表情の変化や、視線、そして、最近、気がついたのですが。
上手の暗いところで、彼女も、ちょこっと、頑張って踊ろうとしてたような・・・?

とにかく、エンジニアに連れていかれた場所でしか彼女にとっては生きていく場所は無く。
はじめは、驚いたり、逃げ腰ですが。
周りの、たくましく生きてる女性達を見て、彼女も、そこで生きていく覚悟を決めていくんだと思います。

これ、すごく短いオープニングで一瞬にして終わるシーンなので、目を10個くらい持って行って下さい。(笑)

そして、はじめの方で女性達が。
「GI(アメリカ兵)にいだかれて 逃げよう 今を。」と言う歌がありますが。

あ~、この時代の、ここに生きた女性達は、この生き方しか生きていく方法が無かったんだな。
決して、やりたくて、やってる仕事では無いんだな。と思うと、せつなくなりますので。
そこのアンサンブルさん達の歌や表情にも、ご注目!

私は、そこから、すでに先日泣きました!

③クリス
この方も一見、ちょっと、乗り換えはやすぎない?と思われがちな男性ですけど。
決して、そぉ~では無くて。
まず、登場して、同僚のジョンに、キャバレーに連れていかれますが。

彼=クリスは、すでに「戦争」に対して疑問を抱いてます。
後ほど、キムと一晩過ごした後で、「WHY GOD,WHY?」と言うナンバーで、

「なぜ、むなしい晩に」と言うセリフや。
「国のために戦ったが 帰国したら白い目で見られた
 もどってきた 再びサイゴン 再びサイゴン・・・(中略)何も信じない限り」

と歌ってますが。

すでに、クリスは登場してすぐ、たぶん、これは私の憶測ですが。
「自分達のやってる戦争が、はじめは正しい事だと思っていたのに、疑問を感じはじめています」
その時のクリスの、キャバレーに連れてこられたは良いが。
やるせない表情や、細かい、お芝居を、お見逃しなく!

そして、若干、そのキャバレーで、体を安売りする女性にも違和感と言うか?
うんざりしてるのか?見たくない現実なのか?
ちょっと避けてると思いますが、そんな中で、まだ馴染んでない「キム」に、ちょっとづつ惹かれていってます。
たぶん、他の女性程、まだキャバレーに慣れてない、体を安売りしてない「キム」に興味を、はじめは持ったんじゃないかなぁ~・・・?

そして、この作品、順序だってストーリーが展開してないので。
話しの流れが前後するので、言っちゃいますね。

彼は、一旦、キムと離れ離れになり、声がでなくなるほど戦争のPTSDに苦しみます。


③エレン(木村 花代さん)
彼女は、あまり戦争には関わっていないのか?
とりあえず、戦争で、人が死んだりする所は目の当たりにはしてないアメリカ人女性。
クリスの、確か幼馴染。
クリスがPTSDで苦しんでいる時、彼を献身的に支えます。

これも2幕の最後の方のクリスとの掛け合いのシーンで言ってるんですが。
「悪夢の中で叫んだわキム」と言います。

なので、ある程度、キムの存在を知っていると思いますが。
どれだけ深い仲だったのかは。
きっと、クリスが、思い出したくない過去でもあり。
献身的に支えてくれたエレンには、とても詳しく話せなかったんだと思います。
でも、結果、話しますが。

それを知った時のエレンの葛藤。
そしてクリスも、辛い過去を吐露します。
そのシーンは泣いて下さい。(えっ?強制的に泣けって?笑)

④トゥイ(泉水 洋平さん)

彼も戦争に翻弄されて、ひとりです。
まず、そもそもは、キムに、いとこで、キムが13歳の時に親同士が決めた許婚です。

しかし、戦争・・・これが、私の苦手な分野。
とりあえず、彼は生きぬくために、一旦はキムを裏切って「ベトコン」(この意味が、実は、私、未だに理解できてません、それだけベトナム戦争の知識が無いのです。恥)

でも、彼は彼なりにキムを愛しています。

一度、トゥイは、キムを取り戻そうと、キムにヒドイ事をします。
でも、その時、・・・その時の泉水さんの芝居にもよりますが。

とても目を背けていますが、その時の表情は、とても辛そうです。

そして、キムも決して、トゥイの事を嫌いでは無かったと思います。
もぉ~戦争に翻弄されたとしか言い訳できません。
その証拠に、キムはトゥイを抱きしめて泣き崩れますから。

④ジョン(岡 幸二郎さん)
1幕の彼は、とても、皆さん、好きにはなれないと思います。
でも、あの時代のアメリカ兵は、あれが、と言うか、周りがそうだったから。
彼は、そぉ~いう事、キャバレーの女性を軽く扱う事。
あの当時のアメリカ兵には、それが、当たり前で。
もしかしたら、彼の戦争で、人を殺したり、殺されたり緊迫する生活で。
そぉ~いう所で、ハメを、はずすのが唯一の息抜きだったのかもしれません。

で、彼の、間が、ポッカ~ンと描かれていなく。
2幕で、いきなり、ブイ・ドイと言う曲を歌いはじまるので。
あっけに取られる方もいると思いますが。
戦争が終わって、彼も彼なりに、悔いて、戦争で産まれた(?なんだっけ?)
とりあえず、貧しいブイ・ドイと呼ばれる子供達を、助ける活動をしてます。

そして、実は、彼が1番の、「キム」の理解者かもしれません。
2幕で、ジョンは、キムの思いとクリスの決断の間に挟まれ。
複雑な思いをセリフにしています。

ここ、クリスをエレンとジョンの3人が、歌っているので。
耳を2×3人分 用意していって下さい(笑)

とりあえず、キムの気持ちをジョン代弁しています。
確か、「キムは、まだ愛してる」とか?「タムをアメリカ人にしたいのだ!」とか?
歌っていたはず?

そして、その前にキムに会いますが。
なかなか事実を告げる事が出来ず。

って言うか、キムのテンションが上がりすぎて。
「切り出せない」と複雑な心境を歌ってます。


あ~、きっと、もぉ~間に合わないので、総括!

とりあえず、キム(女性)とクリス(男性)の恋愛に。
トゥイ(男性)とエレン(女性)が、加わって、3角関係?4角関係?みたいな話です。

え~!!!って言われそぉ~!(笑)

で、結末については。
これは賛否両論ありますが。

私は、3年間、必死で生き抜いてきて。
ある事実を知った時、キムはとても冷静な判断ができる精神状態では無かったのではないかと?
思います。
そして、キムには、その結末が。
彼女にとっては、タムがアメリカ人にならなければ幸せに=貧しくない裕福な暮らしができる方法が無いと思っていたから。

そして、タムを、アメリカ人にするには、そぉ~するしか?
彼女には、その時点では、その方法しか考えられなかったんだと思います。

で、この作品観ると、「重いわねぇ~」とか?

「今の世の中は幸せだなぁ~」とか感想を書いてる人をみかけますが。

・・・?はたして、そぉ~でしょうか?

戦争は無く、まぁ~食べ物に困らない時代ではありますが。

今の世の中は、無差別に人を殺す、人殺しの事件もあったり。
虐待、肉親同士の殺し合い。

私は、逆に、このベトナム戦争と言う時代だったから。

ひとりの人を、一途に愛して。
愛し抜いて。
そして、皆が、まぁ~、苦しい生き方や、ズルイ生き方もしてますが。
とにかく、今の時代ほど、変な雑念が無く。
とにかくシンプルに「生きる事」に必死!一生懸命な感じがして。

いろんな事が、当たり前にあって、この時代の人達よりは裕福な暮らしが出来ていると思われる私達。

逆に、なにか?大切なものを見失ってないか?

まず、こんな「究極の愛」が生まれたのは。
ある意味、戦争と言う、バックボーンがあったから。

もちろん、戦争は起きてはならない、起こしてはいけない事だと思いますけどね。

何か、今の私達には、その無くて。
この時代の人達には、大切なもの。
生き方とか、・・・あ~さすがに疲れて上手く説明できないので。

一旦、あきらめます。

とりあえず、これから観劇する方で、1回しか観劇できない方に。

参考になるブログになる事を祈ります。

あ~、ちょっと書き忘れた、クリスは、きっと、一旦、キムとの再会を諦めたんだと思います。

決して、乗り換えが早かったのではなく。
そぉ~しなければ、彼は戦争のPTSDから立ちなおり前に、すすむ事ができなかったんだと思います。

ただ、キムと再会した時が、おそすぎた。

それだけだと思います。

では、ここまで書いて、全く役に立たなかったらゴメンナサァ~イ!(笑)

では、もぉ~深夜の1時35分!

私は風呂入って寝まぁ~す!

おやすみ!

なので、誤字、字の変換ミスあっても放置します!