海王星は太陽系惑星の中で一番外側を回っている惑星です(以前は冥王星が一番外側を回っていましたが、2006年8月国際天文学連合(IAU)総会で冥王星は準惑星に降格し、惑星から外れる)。国際天文学連合によって、惑星の定義が地球型惑星、木星型惑星、天王星型惑星の3種類に分類されました。

海王星はガリレオ・ガリレイやジェローム・ラランドによって観測はされていましたが、当時は惑星ではなく、恒星(自らの力で光る星)とみなされていました。

天王星が発見されてから、まだ未知の惑星があるのではないかと考えられるようになり、フランスでユルバン・ルヴェリエが予想軌道を算出し、それを受けたヨハン・ゴットフリート・ガレが1846年9月23日に発見するした。

同じ頃イギリスではアダムズが予想軌道を算出し、ジェームズ・チャリスに報告します。
チャリスは1846年7月から探索を初め、アダムズの予測位置付近の星の位置の記録を始めます。
そしてガレの海王星発見のあと、実はその1ヶ月前にチャリスは2度海王星を観測していたが、新惑星であることを見落としていたことが明らかになります。
このため、海王星の発見者は誰かと議論になりますが、アダムズはルヴェリエに発見者の座を譲ります。
現在では両名が発見者扱いになっています。

海王星の公転周期は約165年であり、2011年7月12日(ちょうど去年)に最初に発見されて時点に戻った。
海王星を訪れた探査機はボイジャー2号だけで、1989年8月24日に最接近しました。


海王星の衛生は2003年までに13個発見されて2007年までにすべて名前がつけられています。
海王星の衛生は離心率の大きな軌道や逆光する軌道がおおく、海王星に捕獲された太陽系外縁天体(迷子の小惑星がある星の引力に捕まりその星の周りをグルグル回っている天体等)ではないかと考えられています。トリトンは太陽系の逆行衛星の中で最も大きい衛生です。

木星、土星、天王星同様、海王星にも環があり、その環は海王星と関係の深い天文学者から取った名が付けられています。
海王星の発見に関わった、アダムズ、ルヴェリエ、アラゴ、ガレと、トリトンの発見者ラッセルが海王星の環に名付けられています。
海王星の環には特に明るい部分が4箇所あり(リング・アーク)、発見された1989年はフランス革命200周年出会ったことを記念して、『リベルテ(自由)アーク』『エガリテ(平等)アーク』『フラテルニテ(博愛)アーク』と名付けられました。
なお、『クラージュ」はフランス語で『勇気』を意味しています。
海王星の衛生にはギリシャ神話に出てくる海や水の精霊などから付けられています(トリトンやネレイド等)。


占星術では海王星は♆と表され、海の神ポセイドンが使っていた三叉戟(トランデンド)を意味しています。



海神ポセイドン
ポセイドンゼウスの兄に当たり、後にゼウスハデスとともに世界を三分し、海を治める神です。
ポセイドンは一部で海の神と並び地震の神とも言われています(大地震が起こると津波も襲ってくる事から同一視されていたりします)。
ポセイドンはいろいろな神と土地争いをしますが、何かと負けてしまうことが多いです。
有名なのがアテナとのアテネ守護神争いで、まだ守護神がいなかったアテネの守護神をどっちが請け負うかという勝負です。
ポセイドンは地面に三叉戟を突きつけて、そこから枯れることのない塩水の泉を出します。
一方アテナはオリーブの木を植えこれを授け、アテネはオリーブを選びアテナが守護神になります。
実はこの頃からアテナポセイドンは仲が悪くなっていきます(簡単に言うと逆恨み)。
アテネにはアテナを祀っている神殿パルテノン神殿がありますが、そこでアテナへ嫌がらせをするため、当時絶世の美女と言われていたメドゥサとパルテノン神殿で契を交わします。
また、メドゥサ


自分の髪はアテナより美しい


と暴言を吐きます。
これに怒ったアテナメドゥサの美しいの髪は一本一本が蛇になり、美しい美貌は身の毛もよだつ醜い姿に変えられてしまいます。
その姿はあまりの恐怖に直視したものは、石に変えさせられてしまうという、恐ろしい呪いをかけられてしまいます。

メドゥサはゴルゴン三姉妹の三女ですが、元は普通の人間でした。

長女ステンノー(『強い女』の意)、次女エウリュアレー(『遠くに飛ぶ女』の意)の二人は生まれた時から一本一本が蛇の髪を持つ化物でした。
これによりメドゥサポセイドンから離れていき、遠く離れた地の果てでひっそり暮らすことになります。
が、後にメドゥサペルセウスに退治されることになります(これは後に秋の星座で書こうかと思います)。
また、ポセイドンアポロンヘラとともにゼウスに反旗を翻し戦いを挑みますが、敗れ1年間ラーオメドーンに使えることになります(これはへびつかい座で書けたら書こうかと思います)。