仁王誕生日企画第2弾!! お題SS③ | 肝っ玉かあちゃんのひとり言

肝っ玉かあちゃんのひとり言

妄想の世界に逝っちゃってるヤツの戯言

※お題SSは全て未来設定です




引っ越し祝いにともらったマグカプ。


二つ並べればひとつのハートになると言うなんともベタなもの。


こんなもんもうてもな・・・・・なんて思いはしたが、

かといって別に食器にこだわりがあるわけでもない俺は、

使えるものを使えばええ・・・と、ありがたく使用しとる。



コーヒーでも飲もうと、棚に並んだカップに手を伸ばしかけて、

俺はそのカップではなく隣のカップを手に取った。



今日は俺一人。

雪が来る予定はない。



一人で飲もうが二人で飲もうが、その時に使うカップなんてどうでもいいが

雪が毎回二つ並べて棚にしまうから・・・・


そのハートを裂くのが躊躇われれしまう。



こんな事俺が思うなんてのう。

雪が知ったら笑うじゃろうか?











「雅治このカップ嫌いなん?」

「いや。」

「やけどいつ来ても私がしまった時と変わらんまんまやん。つこてへんねやろ?」




ハートの半分が描かれたカップに口をつけながら

俺に視線を投げかけてきた雪。


テーブルにカップを置いて、俺が飲んどったカップとピタリとくっつける。



一瞬にして出来上がったハートマーク。




「かわええのに・・・・」

「やからじゃよ。」

「え?」

「このカップは・・・・雪と一緒におる時にしか使いとうない。」

「なんで?」

「わからんか?」




「えー。なんでやろ?」と不思議そうに首を捻る雪に笑いが漏れる。



俺がコーヒーを飲み終えるまでに答えが出るか・・・・?

まぁ・・・出んじゃろうな。



カップを見つめながらうんうん唸る雪を見るのも楽しいが、

答えを知った時の反応が見てみたくて・・・雪の耳元にそっと口を寄せた。




―――俺達と同じように、このカップも二つで一つやからじゃよ―――






おそろいのカップ

     (カップと同じように俺達もくっつくとするか?)

          (どんな誘い文句!?)


******************************************


乙女仁王。

カワユイ♪


にほんブログ村 小説ブログ 夢小説へ
にほんブログ村 ←乙女な仁王は・・・好きですか?クリックすると乙女仁王に会えるかも?



キミの記憶、ボクの記憶 様からお題をお借りしました。