仁王誕生日企画第2弾!! お題SS① | 肝っ玉かあちゃんのひとり言

肝っ玉かあちゃんのひとり言

妄想の世界に逝っちゃってるヤツの戯言

※お題SSは全て未来設定です。





「今日泊まっていくじゃろ?」




散らかったままのダンボールがゴロゴロ転がる部屋で、

「とりあえず寝床だけは確保せんとな・・・。」と、シーツを広げる雅治。


「もっと先にやる事あるやろ?」と呆れたような溜息を落としながら、

そんな雅治は放っておいて、私はキッチンの方を片付けようと部屋を出ようとした所で、

背中越しに声が届いた。




「泊まるって・・・私なんも持って来てへんし。」

「買いに行けばいい話じゃ。」

「まぁ・・・そうやけど・・・。」




高校を卒業して専門学校に進んだ雅治は、学校から近いマンションを借りた。


家からでも通えない距離でもないけど、ずっと一人暮らしをしたがっていた雅治には

ちょうどいい口実だったようだ。


別に家が嫌とか言うわけではない。


雅治は3人兄弟。

お姉ちゃんも弟もいて、それぞれが彼女彼氏を家に連れてくる事も多い。

私もお姉さんの彼氏さんや弟君の彼女ちゃんとも対面済みだ。


賑やかでいいわ・・・。なんておばさんは言っていたけど、

雅治はそれがどうやらいやらしい。




「今日からは両隣を気にせんですむし、好きなだけ声も出せるぜよ。」




ニヤニヤと笑いながら近づいてくる雅治に、「こっちくんな!」と足元に転がっていたクッションを投げた。



そう。

まだ弟君が小さい頃はそれほど気にしなかったのだが・・・・

弟君に彼女が出来てしばらく下した頃、部屋の隣から女の子のあられもない声が聞こえた。


あの時はマジでビビッた。


雅治も飛び起きてたし。


弟君もお年頃。

そんな事があってもおかしくはないやろう。


せやけど弟の彼女の喘ぎ声というのはできれば聞きたくはない。

私にとっちゃ実の弟ではないけど、それでも気まずいったりゃりゃしない。


やけどここで気づく。


って事は・・・・・・逆に私の声も聞こえてたって事やないのー!?


それに気づいてしまうと、もう気になってそういう事をするのにためらいが生まれてしまった。


最初は声を抑える私に興奮してたけど、段々と思いっきり喘ぐ姿が見たいと言い出して、

結局ホテルか私の家で・・・と言う事が多くなった。


だけど学生の見でそうそうホテル通いもきつい。

そして私の家だって、いつも親がいないわけじゃない。


そういうことの積み重ねが、雅治に一人暮らしを決意させたようだ。




逃げる私を捕まえた雅治が、綺麗に整えたばかりのベッドに押し倒す。


買ったばかりの硬いスプリングが弾む。




「どうじゃ?よう弾むじゃろ?」

「だから?」

「それは実践すればわかる。」




にやりと笑う雅治に、「はよせんと部屋片付かんやろが!!」と、叫んでみたが、

「そんなもんは明日にでもすればよか。泊まるんじゃから。」なんて言い退け

それでもまだ反抗しようとした私の唇をキスで塞いだ。







    おとまり

                (一泊二日コースやで?)

                 (さぁどうかのう?)


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盛った話でスンマセン。

あはは。だってピンク系好きなんです♪←



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内容はシモ系でも、ほのぼのしたカップルですよね?(えっ)



キミの記憶、ボクの記憶 様からお題をお借りしました。