擬似ジロちゃんSS | 肝っ玉かあちゃんのひとり言

肝っ玉かあちゃんのひとり言

妄想の世界に逝っちゃってるヤツの戯言

~ あなたの1番 ~



「遅いC~。」

「遅いって・・・・。それなら行き先くらい言ってよ。」


いつもフワフワと寝床を求めてさまようジロちゃんを探し出し、

こうやって見つけ出すのかなり至難の業なのだと、きっと彼は気付いてないと思う。


ポンポンと叩かれた場所に、「はいはい。」と腰を下ろせば

待ってましたとばかりに腰に腕を巻きつけ、膝の上に顔を擦り付ける。


「んん~温ったけぇ~」

「ジロちゃんいつから寝てたの?ほっぺ冷たいよ?」


いつから寝てたなんて、聞いた所で覚えてないだろうけど、

そのうち本当に凍えて風邪でも引いてしまうんじゃないかと心配になる。


「ならもっと早く来てよ。」

「だから、早く着て欲しいなら行き先教えてくれればいいじゃない。」


金色のクルクルの髪に指を絡め優しく撫でてあげると、

くすぐったそうに目を細め、その姿はまるで小動物みたい・・・・。


「こうやって探し出してくれるの待ってるってわかんねぇの?」


拗ねたように上目遣いで見上げるジロちゃんに

この子は絶対確信犯だな・・・なんて思いながら

「わっかてますぅ。だからいつ頑張って探してるんだよ?」と返せば

「へへ。マジ嬉C~。」なんて極上スマイルつきで『チュッ』と音を立ててキスをくれた。


「明日はどこで寝よっかな~?」

「たまには私が探し出して欲しいなぁ・・・・。」


ちょっと意地悪そうな笑みを浮かべ、ジロちゃんの顔を覗き込むと

「そんなの無駄だよ。どこにいたって俺すぐに探し出しちゃうから。」

そう言って、さっきより少し長い2度目のキスをする。


本当にズルイな・・・って思うのに、それでもこうやってすぐに許してしまうのは

ジロちゃんだからだろうか?それとも愛ゆえなのか?

きっとどっちもなんだろうな・・・・・。


いつの前にヤスヤスヤと寝息を立てて眠るジロちゃんに、

鞄から出したブランケットをかけてあげ、

「大好きだよ。」と、そっと耳元で囁きながら

今度は私から、3度目のキスをした・・・・・



夢の中でも、現実も、

   

       あなたを1番に見つけるのはどうか私でありますように・・・・


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やべ・・・。白いジロちゃんが書けない・・・。ww

可愛く・・・可愛く・・・・って思えば思うほど別人になっていくようです。(笑)

私の中のジロちゃんって黒いんですよね・・・。←


拍手用SS第2弾です。

人間カイロをテーマに書き始めたらこんな風になりました。

カイロのカの字も出てこない。ww