3月27日に「幸せと貢献」というタイトルでお話会をするのですが、
なんだか勘違いをしていたようです。
なにか特別なプロジェクトかなにかを実現させたい、あるいはすでにそれをやっている、
そういう特別なことに興味のある人を想定しちゃって、
自分で敷居を高くしていたようです。
まだ十分に告知していないこともあるのですが、
参加者がまだ一人しかいなくて、どうしたものかとしょげていました。
渡り鳥のウッツッシこと淳子さんとスカイプで話し、目が覚めました。
ウッシッシは渡り鳥の救いの女神です。 ありがとう!
そう、貢献って、実は日常生活のなかで、自然としていることでした。
たとえば、家庭でいえば、お母さんの掃除、洗濯、家事やら育児やら、みんな貢献。
お父さんのお仕事だって、貢献ですよね。
通りすがり、見知らぬ人でもそっと微笑むことができたら、それは最高の貢献です。
ニヤ~っは、ダメですよ、もちろん。
職場や学校や、人と一緒にいるときに、
なんとなく元気のない人にそっと声かけたり、
何気注意を向けてあげる、それは貢献ですね。
昔ね、ARSAという霊的プログラム・セミナーのトレーナー、ボブ・トラスクさんが紹介してくれたエピソードがあるのですが、
私はそれがなぜかとても気に入ったのです。
移動中の飛行機の中でね、ご夫婦らしいカップルが並んで座っていました。
ボブさんは後ろのほうの席だったのかな。
機内に入ってから、その脇を通るたびに、奥さんのほうがひどく沈んでいるように見えたそうです。
というか、そういうエネルギーをキャッチしたらしいのです。
お隣に座っているだんなさんは仕事に夢中で、奥さんの様子には気づいていません。
ボブさんは、通りがかりにその奥さんの肩にそっと手を置いて、通り過ぎたそうです。
奥さんははっと我に返ったのか、
振り返ってボブさんを見たかどうかは覚えていませんが、
気を取り直したかのように、となりに座るだんなさんに静かに涙を流しながら、話し始めました。
もちろん、だんなさんも仕事をたたんで、奥さんの目を見て、ちゃんと話を聞き始め、
最後は抱擁していたというのです。
飛行機を降りるときに、奥さんがボブさんに「ありがとう」と一言、声かけてきたそうです。
それを聞いたとき、私もそんな人になりたいって、思ったのでした。
奥さんのほうじゃないですよ、ボブさんのほう。
知らない人でも、なんだか元気がない、悲しそう、肩落としているのが見えたら、
そんなふうに肩に手を置いてあげたいって。
あの奥さんは、そんな体験をして、あの後、多分、自分もほかの人にそんなふうに接することができたのではないかと思うのです。
手のぬくもりが、波紋のように広がるみたいな。
お国柄も違うし、セクハラとか言われかねない状況ももちろんあるでしょうから
なんでもかんでも、では困りますが、
気持ちですね、
やさしくしてあげたいとか、元気になってもらいたい、そのために役にたちたい
と思うのは、自然な気持ちではないでしょうか。
特別なプロジェクトなんかじゃなくても、
そういう気持ちから来る行動は、立派な貢献ですよね。
でも、そうしたことを貢献とは思っていなかったりしませんか?
日常で何気なくしていること、笑顔でいることや機嫌よくしていること、
やさしい言葉をかけたり、お茶をふるまったり、お菓子を分け合ったり、
おいしい食事を作ったり、みんな貢献ですよね。
「幸せと貢献」というお話会のお知らせでは、
私のバングラデシュ体験も紹介しますが、
それよりも、みなさんが日常で何気なく大切に思ってやっていることを教えてください。
それを祝福する会です。
おばあ様の知恵袋じゃないですけど、
日頃から大切にしていること、それをして喜びを感じる瞬間について、
みんなで話せ、祝福しあえたら、うれしいです。
どんなことをしていても、それがあなたの幸せや喜びになっていたら、
笑顔や笑い声や、元気な挨拶が、周りへの貢献ですね。
貢献のエネルギーが波紋のように広がる、楽しいひと時にしましょう。
終わった時には、自分もたくさん貢献している、貢献している自分ってかっこいい、
貢献が好きだな!と思わないではいられない、にしたいです。