【フランス映画祭】「愛を綴る女」幸せの青い鳥は側にいるんです。早く気が付いて、彼が苦しむ前に。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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フランス映画祭 6作目は「愛を綴る女」を観てきました。

 

ストーリーは、

フランス南部の小さな村で両親と妹と暮らすガブリエル。若くて美しい彼女はいつも、真実の愛、そして結婚について理想を思い描いていた。しかし現実は違い、両親は正直者で情の深いスペイン人労働者のジョゼとの結婚を決めてしまう。ジョゼは彼女に献身的に接するのだが、ガブリエルはジョゼを愛することは決してないと誓うのだった。ある日、持病の結石の治療のためアルプスの療養所に送られる。そこでインドシナ戦争で負傷した魅力的な帰還兵アンドレと出会う。それが彼女が紡ぐ愛の物語の始まりだった。つかの間の日々に彼女が求めた愛の姿とは。

というお話です。

 

 

フランス南部の田舎町で暮らすガブリエルは、優しい両親と妹と暮しています。夢見るガブリエルは、きっと王子様のような男性が目の前に現れて、恋愛をして結ばれると思っていました。目の前に現れるステキな男性に自分から言い寄ったりと、恋愛に関して興味と期待で一杯になっていました。しかし両親は、そんなガブリエルの思いとは裏腹に、スペイン人労働者の正直で優しい男ジョゼとの結婚を決めてしまいます。

 

 

恋愛も何も知らずに結婚させられる事に憤りを感じたガブリエルは、ジョゼに怨みは無いけれど、彼を決して愛する事は無いと誓います。一方、ジョゼは、美しいガブリエルを愛し、彼女に献身的に尽くします。

ある時、ガブリエルは結石が出来ているとの診断を受けて、アルプスの療養所に入院する事になります。療養所には年配者が多く、ガブリエルは浮いてしまい、友人も出来ません。やっと一人の看護師の女性と仲良くなることが出来て、彼女の行くところに付いて回っていると、戦争で負傷した帰還兵アンドレという青年に出会います。彼は、軍の偉い方の息子らしく、傷を治す為に療養所に入っているようでした。

 

 

とても魅力的なアンドレと出会い、一目で惹かれ始めたガブリエルは、時間が出来れば彼の病室に通うという事をしていました。アンドレとの交流は、ガブリエルを段々と元気にして行きます。それと同時に、彼女のアンドレへの思いは大きくなって行きます。

 

ある日、ガブリエルの様子を見に、夫・ジョゼがやってきますが、ガブリエルには、もう、アンドレしか目に入らず、夫を迷惑そうに見つめるだけ。妻を気遣いながら、様子を見て、帰路につく夫。その日、アンドレの具合が悪くなったようで、彼は、救急車で大きな病院に運ばれてしまいます。救急車を追うガブリエルですが、車は行ってしまいます。

 

 

悲しみに暮れていたガブリエルですが、後日、アンドレが病室に戻ってきている事に気が付きます。そして二人の距離は近づくのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画、ステキだったなぁ。ネタバレは出来ないから、感動の部分の感想を書けないのが残念だけど、私、最後、感動しまくりでした。女性って、夢見がちになる時ってあるじゃないですか。それこそいつか王子様的な感じって持っているでしょ。でも、それが現実とは違うだろうという事も解っている。それでも、もしかして!って思っちゃう気持ちを、男性はどう考えているんだろう。バカな女と思っているのか、下らないと思っているのか、可愛いなと思っているのか。女には解らないけど、その思いにも嫉妬しているのかもしれない。

 

 

ガブリエルは、いつまで経っても、夢を諦められず、自分の世界を捨てきれない女性で、それを横で見ているジョゼは、本当に可哀想に見えました。でもね、ジョゼはガブリエルがどんなに夢を見ていようと、彼女を想い、彼女の為に行動しているんです。その一途な愛が素晴らしいと思いました。不器用なんだけど、武骨なんだけど、こんな風に思われたいと思っちゃいました。

 

 

どちらかというと、ガブリエルにイライラしたかな。そんな優しい夫が居るのに、何で気が付かないんだよって言いたくなっちゃったもん。その反面、ガブリエルの気持ちも解らなくはないんです。だって、恋愛ってものを経験出来ずに、いきなり結婚しろって言われて、結婚するんじゃ、夢を捨てきれなくなりますよね。夫は優しいけど、無口だし不器用だし、恋愛経験が無いガブリエルは、そんな彼の気持ちが解らないんですよ、経験が無いから。それが、何とも見ていて可哀想になりました。

 

 

でもね、そんな二人の結末が、とても感動させてくれたんです。なんか、良かったなぁ。フランス映画なのに、もやもや~じゃなくて、気持ち良く終わっていて、観た後は、優しい気持ちになりました。

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私は、この映画、好きでした。とっても。これは、結構、グッと来ると思いますよ。愛するのも良いけど、愛される幸せを教えてくれるような内容で、とても満足出来ました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。

 

 

フランス映画祭「愛を綴る女」

http://unifrance.jp/festival/2017/films/mal-de-pierres

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