かっ飛び棒130BRのSPECと必要性について♪
かっ飛び棒130BRの製品版最終SPECです。
全長 130mm
重量 38g
タイプ シンキング
アクション 三段階可変アクション
適合フック 各社#4#3クラス
内部構造に関してです。
井上友樹考案、1.2mm変形中心貫通ワイヤーシステムを採用。
このシステムであれば、貫通ワイヤーを採用しているにも関わらず、従来の底面に這わす貫通ワイヤーでは不可能であったウエイトの低重心化を実現出来る為、ルアーに強い安定感を与える事が出来ます。
本当にたくさんの試作を繰り返し、かっ飛び棒130BRは完成しました。
試行錯誤の繰り返しは毎日毎日とにかく楽しかったです(笑)
サイズ感ですが、弊社の大ヒット商品のぶっ飛び君95Sと比べるとこのような感じです。
ベイトのサイズによって使い分けが明確ですね。
かっ飛び棒130BRは、ぶっ飛び君に比べて更に外洋を強く意識したモデルです。
38gという重量はシーバスルアーとしては非常に重い部類に入ります。
しかし投げやすさを徹底的に追求した為、40gのメタルジグや30g級のブレード系を投げる感覚で快適に振り切れます。
ロッドを選ぶ基準ですが、ルアーMAX35g程度の竿であれば問題ないと思います。
重量級プラグを投げる際にバックスウィングは必要ありません。ペンデュラム気味のキャストで後ろからロッドをきちんと曲げ込んで投げてください。
開発を始めた当初はこんな形状でした。
かっ飛び棒130BRで初めて獲ったランカーヒラスズキは昨年の2月だったかな?
開発コンセプトとしては、今までメタルジグでしか攻略不可能であったエリアの徹底追及でした。
ぶっ飛び君95Sでも届かない100m以上先の竿抜けエリアの攻略は今まで40gクラスのメタルジグの独壇場でした。
しかしメタルジグの最大の弱点は沈下速度が速い事と、沖で中層から上のレンジキープが非常に困難(困難というか実際無理)な事。そしてボディーが小さい為にアピールが不足する事。
メタルジグだからこそ出来る攻略方法やメリットも多いですが、敢えて欠点だけ並べた場合・・・
1.外洋に多い12~15センチ級のベイトを捕食している魚にとって8センチ程度のシルエットじゃ確実にアピール不足。
2.上のレンジを意識した魚に対して、表層部分でのレンジコントロールが不可能なメタルジグでは勝負にならない。
以上の2点を考えていくと下記のようなルアーが必要になります。
沖の100m以上先の竿抜けエリアに130mmのボディーシルエットで機敏なアクションを備え、表層でのレンジコントロールが可能なプラグ。
こんなコンセプトのルアー当然ありません。だから開発したわけです。
で、出来ちゃったわけですね♪
まずアクションに関してはデッドスローリトリーブでは、強くローリングしながら微妙に傾きそうになりながら姿勢を維持してヨタヨタとベイトライクに泳ぎます。
リトリーブ速度が上がるにつれて、シンキングペンシルのようにテールスライドを起こし出し、スローから上のリトリーブではヨタヨタロールとテールスライドがオートマチックに混じり合い、魚の本能に訴えかけます。
リトリーブと止めるとバックロールフォールで魚にアピールします。
竿抜けエリアまで届き、このアクションで魚が釣れないわけがない。
大好きなヒラスズキ、ヒラメゲームにこの性能は必要不可欠です。
先行者なんて関係ない(笑)他のアングラーがどんなに攻めた後でも狙いの基本コンセプト自体が違う為、釣る事が可能です。
ただかっ飛び棒130BRを使いこなすアングラーが増えるに伴い、一人勝ちは出来なくなってくるでしょう。
この釣りは・・・はっきり言って、もはや反則の領域だと思います。
市場にないルアー開発への挑戦だからこそ、私は心の底から燃えるわけです。
次回に続く♪